タイサンボクは、樹高20mにもなるモクレン科の常緑樹で、初夏に白く大きな花を咲かせる。花は大きいもので40~50センチになるものもあり、日本の樹木の花としては最大だという。
北アメリカ原産で、日本には明治初期に入ったとされ、庭木などに使われることが多い。花は芳香を持つため、香水や化粧品の原料などとしても利用される。
牧野富太郎図鑑には大山木(ダイサンボク)と記され、泰山木の名は、花や葉が大きく立派なことを中国の名山・泰山に喩えたことに由来するという。また、タイサンボクの名は、花姿が大きな盃に似ることから「大盃木」の転訛との説もあるようだ。
花言葉は「前途洋洋」「威厳」だそうで、言い得て妙である。
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