あさか野の四季

      写真歳時記

オータムポエムの花

2011年12月25日 | 家庭菜園に咲く花

12月も末、何もなくなった畑の一角に、鮮やかな黄色い花を見つけた。
あぶらな科の野菜、オータムポエムの花である。

この野菜は「紅菜苔」と「菜心」という中国野菜をもとにつくられた品種で、
とう立ちした茎をはじめ、葉、花蕾がつみ菜として利用される。
アスパラガスに似た風味と甘みがあり、アスパラ菜とよぶ地域もある。

青菜の少ない冬、重宝な野菜の一つである。
(写真:郡山市内の家庭菜園にて)





ネリネの花

2011年12月15日 | 庭に咲く花

12月半ば、何もなくなった庭にひときわ凛と輝く。
一見、彼岸花と見間違えそうであるが、ネリネという南アフリカ生まれの球根植物である。花びらに独特の輝きがありダイヤモンドリリーともよばれる。
ギリシャ神話の海の神「ネレウス」が名前の由来とか。

日本には大正時代に渡来したが、有毒植物の彼岸花に似るため定着しなかったと聞く。しかし、最近は品種改良が進み、さまざまな色合いの花を楽しむ人も多い。

それにしても、氷点下の庭先に咲く姿には感動すらおぼえる。
(写真:郡山市の自宅庭にて)



枯尾花(かれおばな)

2011年12月02日 | 里山や野原の花

尾花は秋の七草の一つ、ススキ(別名かや)のことで、花穂が動物の尾に似ているところからこう呼ばれる。かつて、茎葉は家畜のエサとして使われたり、乾燥して屋根を葺くのによく利用された。

枯尾花とは文字通り枯れ際の尾花のことで、群れて風に揺られる様子は、まさに日本の風景である。

よく、はかなさ、さみしさの象徴のように言われるが、ふさふさした尾花が夕陽を浴びて揺れる様には、華やかささえ感じる。
(写真:郡山市大槻町内にて)