県内有数の桜の名所、郡山市開成山公園の桜は、今年も見事な花を咲かせている。なかでも、公園内の五十鈴湖の周囲(堤防)にあるソメイヨシノの古木並木は、この地の開拓が本格化した明治11年(1878)に植えられたとされるので、樹齢が今年でちょうど140年となる。
一般にソメイヨシノの寿命は40~50年で、長いものでも60年とされるので、140年は日本最古の桜といってもおかしくない。市では昨年、樹齢を科学的に確かめようと専門家に依頼し、一本の古木について放射性炭素年代測定や音響波測定などを行い、95%以上の高い確率で文献に残る明治11年以前の植栽であるとの結果を得ている。
このように、この公園のソメイヨシノの古木群は、郡山市が全国に誇れる貴重な歴史的遺産(財産)なのである。今後は養生管理の徹底をはかり、さらに寿命を延ばしたいものである。(写真は開成山公園にて)
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