いま、あちこちの家庭菜園で坊主頭や擬宝珠を連想させるネギの蕾(いわゆるネギ坊主)が小花を咲かせ始めている。
ネギは古くから全国で栽培され、万能野菜としてその利用の仕方も多種多様である。ちなみに、焼き鳥屋でなじみの深い「ねぎま」の語源をご存じだろうか。これはもともと、ネギとマグロのぶつ切りを煮込んだもののようで「葱鮪」からきているのだとか。
このネギの花、同じ仲間で観賞用として栽培される「アリウム・ギガンチウム」ほどの華やかさは無いが、よく見るとなかなか美しい。飾って見るネギも面白そうな気がして眺めた。(写真:近くの家庭菜園にて)
リンク:ふるさとの歴史
菜の花が美しい時期を迎えた。
畑一面に広がるこの花を見ていると、なぜか子供の頃に見た懐かしい風景がよみがえってくる。
菜の花、正式には油菜(アブラナ)の花で、その種子から菜種(ナタネ)油を取ることからナタネナともよばれる。世界的にみると菜種油の生産は増加しているとされるが、残念ながら日本では昭和30年代をピークに減少をつづけている。
早春の美しい情景をうたった”♪菜の花畠に入日薄れ・・・”で始まる小学校唱歌「朧月夜」の作詞家、高野辰之のふる里(長野県)には、今もこのような風景は残っているのだろうか。(写真:市内県農業総合センターほ場にて)
リンク:ふるさとの歴史