ほの暗い木立の下の白い花。
ドクダミの花は、梅雨のこの時期がよく似合う。
和名の語源は、毒や傷みに効能があるということや毒を止めるといった意味合いで「毒痛め」「毒傷み」「毒を矯める」が転じたものとされる。
特有の臭いがあるため、毒草とみられがちであるが、漢方では解毒をはじめ腫れ物、切り傷に対して使われるなど、十種類の薬草に匹敵する効果があるとされ「十薬」ともよばれる。
(写真:郡山市の自宅庭にて)
市内の小さな公園の一角に立つ白いポスト。放射線量モニタリングポストである。この日は、0.298マイクロシーベルト/時を表示していた。
公園の入り口に除染済みの表示があるが人影は少ない。この数字が、とくに幼児などに対して本当に安全なのかどうかは、これから数十年経ってみないと誰にも分からないのである。
先日(6月16日)、野田総理は事故原因解明も対策も不十分なままに福井県の大飯原発の再稼動を決めた。その理由を国民の生活が第一だからという。それでは国民の生命は第二なのかと問いたくなるのは、私だけなのだろうか。
子供がいない公園の白いポスト。東電をはじめとする原子力ムラが咲かせた徒花である。
(写真:郡山市内の公園にて)
初夏、カッコウが鳴き、ジャガイモが花盛りとなった。白色や薄紫色など色も多彩できれいだ。
ジャガイモは、ペルー、チリなどのアンデス山脈の高地が原産である。
日本には慶長年間(安土桃山時代)に、東洋貿易の拠点であったインドネシアのジャガタラ(ジャカルタの古称)からオランダ人によってもたらされたといわれる。ジャガタライモともよばれるのは、その名残である。
よく、ジャガイモをバレイショ(馬鈴薯)言うことがある。しかし、牧野博士によれば、これは誤りで、ジャガイモ(漢名が陽芋)と馬鈴薯とは全く別な植物なのだそうである。
原産地のアンデス高地のジャガイモは、紫外線の関係で日本のものに比べ、色が濃く、より鮮やかな花をつけるという。一度見たい気がする。
(写真:郡山市大槻町内の家庭菜園にて)