写真は畑の端に咲くツユクサの花。
夏のはじめ頃から咲いているが、今の時期が最もきれいに見える。
ただ、畑では雑草として扱われ、残念ながら振り向かれることは無い。
ツユクサの古名は、つきくさ(月草、着草)だそうで、これが転じてツユクサになったとされる。しかし、この花は朝露とともに咲き、午後には閉じる一日花であり、朝露と同じように儚いというイメージがある。とすれば、ツユクサをあえて月草の転訛としなくても、素直に露草で不自然さは無いような気もするのだが(?)
秋の深まりとともに藍色が一段と冴える。(写真:近所の畑の畔にて)
写真は、昨晩(旧暦の8月15日)の月、ふつう十五夜の月、中秋の名月と呼ばれる月の姿である。色気のない不粋な写真になったが、旧暦の8月15日の月だから言っても、毎年このように完全な満月になることは無いそうなのでアップしてみた。次の機会は8年後になるという。
旧暦の秋は、初秋(7月)、仲秋(8月)、晩秋(9月)であり、中秋とはちょうどその真ん中ということになる。中秋の月を愛でる「お月見」という風習は、この日の月が「芋月」とよばることもあるように、秋の収穫物を供えて「五穀豊穣」を祝い、感謝することに始まったとされる。
この時期はちょうど秋雨や台風などの季節と重なる。このため「中秋無月」「雨名月」などと言われることもあるが、昨晩は久しぶりにじっくり鑑賞できた。晴天に感謝である。(写真:自宅ベランダより)
庭に咲くシュウカイドウの花。ほんのりとした淡紅色の色合いには何とも言えない風情がある。
夏から咲き始めるが、今頃の季節の花がとくに美しい。
シュウカイドウは江戸時代に大陸から入ったとされ、比較的歴史は浅い。名前は春に咲く花海棠の花の色に似ていることに因み付けられたという。和名のシュウカイドウは漢名の音読みである。
花はもちろんであるが赤い茎、大小不揃いのハート型の葉も面白いせいであろうか。江戸時代の風流人の間で大変人気があったようだ。
秋海棠 西瓜の色に 咲にけり 芭蕉
いよいよ本格的な秋も近い。(写真:自宅庭にて)
いま、ニラが花盛りである。一本の茎に、白く星のような小さな花が半球形に集まって咲く姿は、とても野菜とは思えないほどに美しい。
我が国におけるニラ栽培の歴史は古く、和名の「にら」は、古名「みら(美良)」から転訛したものようで、韮は漢名とされる。
ニラはビタミン、ミネラルを多く含む緑黄野菜であるが、あの独特の臭気が気になるという人も多い。しかし、この臭気成分(硫化アリル)こそ、疲労回復に欠かせないビタミンB1の吸収を助ける働きがあるという。
ニラの旬は冬から春であるが、最近は暑さに強い品種も開発されており一年中食べることができる。このあたりで夏にたまった疲労の解消に活用するのもよいかもしれない。(写真:近くの家庭菜園にて)リンク:ふるさとの歴史
我が国におけるニラ栽培の歴史は古く、和名の「にら」は、古名「みら(美良)」から転訛したものようで、韮は漢名とされる。
ニラはビタミン、ミネラルを多く含む緑黄野菜であるが、あの独特の臭気が気になるという人も多い。しかし、この臭気成分(硫化アリル)こそ、疲労回復に欠かせないビタミンB1の吸収を助ける働きがあるという。
ニラの旬は冬から春であるが、最近は暑さに強い品種も開発されており一年中食べることができる。このあたりで夏にたまった疲労の解消に活用するのもよいかもしれない。(写真:近くの家庭菜園にて)リンク:ふるさとの歴史