あさか野の四季

      写真歳時記

空豆(ソラマメ)の花

2020年04月20日 | 家庭菜園に咲く花

 ソラマメの花が咲き出した。

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南瓜(ボウブラ)の花

2016年06月25日 | 家庭菜園に咲く花

 梅雨のこの時期、鮮やかな黄色が美しい。
 ボウブラはアメリカ大陸原産で、キクザ(菊座)カボチャともよばれ、日本各地で広く栽培されている。この名前はポルトガル語の訛ったものとされ、南瓜は漢名である。
 牧野図鑑によれば、形がひょうたん型の種類は、日本にはボウブラより遅れて入ったが、カンボジア経由で入ったことによりカボチャと呼ばれるようになったという。唐茄子と呼ばれることもある。
 いずれにしても、ボウブラ、カボチャは育て易く、栄養豊富で花も実もある野菜の一つと言える。(家庭菜園にて)

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薩摩芋(サツマイモ)の花

2015年09月12日 | 家庭菜園に咲く花

近くの家庭菜園で珍しい花を見つけた。サツマイモの花である。淡いピンク色でヒルガオの花に似ている。
サツマイモは中南米原産で、17世紀前半ごろに中国、琉球を経て鹿児島県など九州地方に入ったことから薩摩芋と呼ばれる。唐芋の名もあるが、漢名は甘藷だそうだ。
この芋、空気中の窒素を利用できる菌と共生し、やせ地や荒地などでも良く育つため「救荒作物」として知られていたが、とくに享保の大飢饉以降、全国に広まったとされる。
サツマイモには、気温が高く昼間の時間が11時間以下にならないと花をつけない性質があり、東北ではこの条件が揃わないため、めったに花を付けることがない。
この夏の少雨・酷暑とそれに続く低温などの異常な気象条件が影響したのであろうか。

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蔓荔枝(ツルレイシ)の花

2015年07月07日 | 家庭菜園に咲く花

緑の中の黄色が何とも鮮やかである。
ツルレイシなどと言う難しい和名が付いているが、ニガウリ(漢名で苦瓜)、ゴーヤー(沖縄地方など)のことである。この和名は、イボに覆われた果実の外観などが、中国原産の果樹のレイシ(荔枝)の実に似ることに由来するとされる。

ニガウリは、ビタミンCが豊富なことや、その独特な苦味(モモルデシン)が胃腸の働きを高めて食欲増進・夏バテ防止などに効果のあることが知られるようになり、一般に広く利用されるようになっている。

また、最近は日除けのためのグリーンカーテンとしての活用も多く、見ても食べても、そして環境にも良い、まさに万能野菜である。(写真:近くの家庭家庭菜園にて)

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人参(ニンジン)の花

2015年06月07日 | 家庭菜園に咲く花

ニンジンの花。
ふつう野菜類は薹(とう)が立つ前に収穫されるので、このような花をみることは稀であるが、よく見ると園芸用の花にも負けないほどに見事である。

ニンジン(人参)は地中海沿岸地が原産のセリ科の野菜。中国経由で日本に入ったとされるが、当時、日本には、すでにウコギ科の朝鮮人参(薬用人参)があったため、芹人参と呼ばれて区別された。しかし、いつの頃からか芹が省かれ、現在のように単に人参(ニンジン)になったとされている。ちなみに、中国で人参は朝鮮人参を指すという。

現在私たちが目にしている人参は、殆どが江戸時代後期に欧米から入った西洋系で、中国経由の東洋系は、金時人参と呼ばれるものが唯一とされる。(写真:近くの家庭菜園にて)

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根葱(ネギ)の花

2014年05月21日 | 家庭菜園に咲く花

いま、あちこちの家庭菜園で坊主頭や擬宝珠を連想させるネギの蕾(いわゆるネギ坊主)が小花を咲かせ始めている。

ネギは古くから全国で栽培され、万能野菜としてその利用の仕方も多種多様である。ちなみに、焼き鳥屋でなじみの深い「ねぎま」の語源をご存じだろうか。これはもともと、ネギとマグロのぶつ切りを煮込んだもののようで「葱鮪」からきているのだとか。

このネギの花、同じ仲間で観賞用として栽培される「アリウム・ギガンチウム」ほどの華やかさは無いが、よく見るとなかなか美しい。飾って見るネギも面白そうな気がして眺めた。(写真:近くの家庭菜園にて)

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韮(ニラ)の花

2013年09月02日 | 家庭菜園に咲く花

いま、ニラが花盛りである。一本の茎に、白く星のような小さな花が半球形に集まって咲く姿は、とても野菜とは思えないほどに美しい。

我が国におけるニラ栽培の歴史は古く、和名の「にら」は、古名「みら(美良)」から転訛したものようで、韮は漢名とされる。
ニラはビタミン、ミネラルを多く含む緑黄野菜であるが、あの独特の臭気が気になるという人も多い。しかし、この臭気成分(硫化アリル)こそ、疲労回復に欠かせないビタミンB1の吸収を助ける働きがあるという。

ニラの旬は冬から春であるが、最近は暑さに強い品種も開発されており一年中食べることができる。このあたりで夏にたまった疲労の解消に活用するのもよいかもしれない。(写真:近くの家庭菜園にて)

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黄瓜(キュウリ)の花

2013年07月17日 | 家庭菜園に咲く花

写真はキュウリの雌花。残念ながら注目されることはないが、鮮やかな黄色が美しい。
黄瓜という和名は熟した時の色から名づけられたもので、よく使われる胡瓜という字は漢名だという。北西インドあたりが原産で日本に入ったのは平安時代ごろのようだ。

今でこそ夏野菜の代表格であるが、江戸末期ころまでの品種は、かの貝原益軒をして「これ瓜類の下品なり、味良からず且つ小毒あり」と言わせるほどで、苦くまずかったようである。その後、懸命に品種改良が行われてきたこともあり、現在の品種は全くと言っていいほど苦みが無い。

キュウリはこれからの季節が旬で、もろキュウやサラダをはじめ酢物など夏には欠かせない。何といってもみずみずしい色や香り、歯切れなどが命である。新鮮なキュウリでこれからの厳しい夏を乗り切りたいものである。(写真:近くの家庭菜園にて)

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空豆(ソラマメ)の花

2013年05月26日 | 家庭菜園に咲く花

葉の下の方に遠慮がちに咲くのであまり目立たないが、美しい花である。
ソラマメは、地中海、西南アジアが原産で、日本には8世紀ごろに中国経由で入ったとされる。
豆果(サヤ)が空を向いて立つことから空豆の名があるが、豆(実)の形が蚕に似ることから蚕豆と呼ばれることもある。
時々、大気汚染などの話題の中で「そらまめくん」という名前を耳にする。これは環境省の「大気汚染物質広域監視システム」のことで、空をマメに監視するという意味合いから名づけられた愛称だという。面白い。

当地方のソラマメの花も終わりに近い。いよいよ本格的なビールの季節に入る。(写真:郡山市大槻町の家庭菜園にて)







残菊(ざんぎく)

2012年12月15日 | 家庭菜園に咲く花

雪が舞う時期になっても咲き続けている。
秋の花とはいえ、寒さに対する適応力に驚かされる。

ある国語辞典には、”残菊とは、重陽の節句が過ぎても咲いている菊、
晩秋や初冬まで咲き残っている菊の花のこと”とあり、
今の時期の花を、残菊と呼ぶのがふさわしいかどうかは分からない。

ただ、残菊(ざんぎく)という言葉には、何とも日本人らしい発想の美しいひびきがある。
    残菊や 添竹はなれて 風のまま  高野 素十
(写真:郡山市大槻町内の畑にて)


里芋(サトイモ)の花

2012年10月19日 | 家庭菜園に咲く花

とある菜園の一角で偶然に見つけた。
ふつう日本では開花しないと言われるので、幸運な出会いかもしれない。

南アジア原産で、日本には平安初期に渡来したとされるが、稲作よりも早く入ったという説もある。山に生える自然薯に対して、畑で栽培されることからこう呼ばれる。南方のタロイモも同じ仲間だという。

中秋の名月は芋月ともいわれる。もちろんこの芋はサトイモである。サトイモはジャガイモ、サツマイモに比べて栽培の歴史が長いということもあるが、日本人にとって特別な意味合いを持った芋のように思われる。きぬかつぎ、芋煮や煮ころがし、田楽など郷愁を誘う料理も多い。
今年もこれからサトイモの美味しい季節を迎える。
(写真:郡山市安積町地内の菜園にて)


茗荷(ミョウガ)の花

2012年09月15日 | 家庭菜園に咲く花

ひっそりと咲くミョウガの花。もっとも、花が開く前に食べてしまうのが普通なので、残念ながら目にすることは少ない。

ミョウガは東アジア原産。あの特有の香り、シャキシャキ感は暑い夏に欠かせない。薬味以外に汁の身、漬物などにもよい。

ミョウガの名前の由来は、広辞苑によれば、芽香(メカ)が転じたものだという。これはなんとなく納得できる。ただ、以前から疑問だったのは、なぜミョウガを漢字で茗荷と表すようになったのか、であったが、これはふとしたことから、俗説「ミョウガを食べると物忘れがひどくなる」に関係があることを知った。

昔、釈迦の弟子に物忘れがひどく、自分の名前さえも忘れてしまう人がいた。そこで名荷(名札)を首に掛けさせたが、それも効果は無かったという。その人が死んだ後、墓に生えた名も知らない草を見て、人々はこの草を「茗荷」と名づけたのだという。
(写真:郡山市大槻町の家庭菜園にて)




オクラ(okra)の花

2012年08月30日 | 家庭菜園に咲く花

この厳しい暑さにも負けず、オクラが大輪の花を咲かせている。
クリーム色が美しく、とても野菜の花とは思えない。

オクラは英語で、アメリカネリネやオカレンコン(陸蓮根)という日本名もある。アメリカ原産といわれるが、もともとはエチオピア付近とも。日本には江戸末期から明治初期頃に入ったとされる。

オクラは、あのぬめぬめにペクチン、アラビンなどの食物繊維を多く含み、ビタミン、ミネラルも豊富だとか。今の時期、腸の働きを良くし夏バテ防止にピッタリの野菜かもしれない。
(写真:郡山市大槻町の家庭菜園にて)




ジャガイモの花

2012年06月09日 | 家庭菜園に咲く花

初夏、カッコウが鳴き、ジャガイモが花盛りとなった。白色や薄紫色など色も多彩できれいだ。

ジャガイモは、ペルー、チリなどのアンデス山脈の高地が原産である。
日本には慶長年間(安土桃山時代)に、東洋貿易の拠点であったインドネシアのジャガタラ(ジャカルタの古称)からオランダ人によってもたらされたといわれる。ジャガタライモともよばれるのは、その名残である。

よく、ジャガイモをバレイショ(馬鈴薯)言うことがある。しかし、牧野博士によれば、これは誤りで、ジャガイモ(漢名が陽芋)と馬鈴薯とは全く別な植物なのだそうである。

原産地のアンデス高地のジャガイモは、紫外線の関係で日本のものに比べ、色が濃く、より鮮やかな花をつけるという。一度見たい気がする。
(写真:郡山市大槻町内の家庭菜園にて)



豌豆(エンドウ)の花

2012年05月31日 | 家庭菜園に咲く花

スイートピーに似た蝶形花が美しい。紫、白花もある。
原産地は明らかでないが、日本には中国から来たとされる。
エンドウマメとも呼ばれ、いま、サヤエンドウが旬である。

エンドウには、未熟な莢を食べる莢エンドウ、完熟前の豆を食べるグリーンピース、そして、完熟した乾燥豆(煮豆や納豆などとして)を食べる実エンドウなどの種類がある。

一時期、スナックエンドウと言って未熟な豆を莢ごと食べるエンドウが流行ったことがある。これは、1970年代にアメリカから導入されたスナップエンドウ(snap-bean)のことであり、スナック菓子のように食べられるといったことから付けられた商品名である。

写真は実エンドウの花である。とても野菜の花とは思えない。
(写真:郡山市大槻町の家庭菜園にて)