ネムノキの花である。初夏の緑のなか、その淡紅色の雄しべが一層鮮やかに映える。
ネムノキの名は、鳥の羽を思わせる左右の小葉が夜になると閉じ、あたかも木が眠っているように見えることに由来するされるが、漢字表記では、合歓木と表すことも多い。これは、中国では古くから葉の閉じる様子が、男女の共寝する姿になぞらえて合歓を用いたといわれる。 日本でも、万葉集に「昼は咲き 夜は恋ひ寝る合歓の花・・・」とあり、この時代から中国流の意味合いで使われていたことが分かる。(近くの公園にて)
そのすがた 人にうつすや ねむの花 加賀千代女
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