まず、ここで言う、この言葉の意味であるが、「レコードの引っかき傷による雑音」ということである。
何年か前から、「ラジオ深夜便」で流れる懐かしの歌謡曲からスクラッチノイズが消えた。
最近のデジタル技術の進歩のおかげである。
それも年々再生される音質が原音に近づいてきているように思えるのである。しかし、それでもなんとなく本来の音質とは異なるような気がしてならないのである。
本来の音質には、アナログ特有のやわらかさや伸びのようなものがあったのだが、これが綺麗さっぱり飛んでしまい、デジタル特有の硬いそれでいてノイズをカットするための処理で高音部と低音部がカットされてしまったデジタル特有の硬い音に変質しているように思えるのである。
少し無理な願いかもしれないが、もう一度スクラッチノイズがあろうとも、原音の再生を放送してみて欲しいと願っているのである。それを聞き比べて、デジタル処理の有効性を確認してみたいのである。