田園調布の山荘

「和を以て貴しとなす」・・ 日本人の気質はこの言葉[平和愛好]に象徴されていると思われる。この観点から現代を透視したい。

151218 年前の日記から「緑を粗末にすること」

2015年12月19日 09時44分31秒 | 平和

                  

  葉緑素を持った生物は、単細胞のものから高等な植物まで地上には多岐にある。これらは太陽のエネルギーのある限り、エンドレスに有機物を作り続ける。

 しかし、人間は今飢えようとしている。つまり補食すべき有機物が足りない!というのだ。太陽エネルギーが減った?などの愚問は言うまい。21世紀は飢餓の世紀だと良く言われる。人間も増えたことだし--と何となく納得してしまう。まともに思考すれば、日本の今の食糧自給率、言い換えれば太陽エネルギーをいただいている率は人間の生きていく必要量に対して40%(40%は石油エネルギーなどが底上げしているので見かけに過ぎず、本当はその半分以下であるといわれている)である。高度な科学技術で世界に冠たる立場を「誇って」いる日本は、太陽エネルギーという最も基本的な資源を使えていない。食糧自給率は現実には「砂漠国」さながらの状態になっているのは痛々しいほどである。工業国になってからの日本は太陽-緑色植物-人間という、自然と人間をつなぐ命綱を大切に考えてこなかった。

 炭酸ガスを植物の体に変える触媒である葉緑素を持った高等植物、つまり太陽のエネルギーを配給してくれる森林を粗末にし、退治すらしたこと。自然のリンネを攪乱することを、工業の「発展」のために極めて無邪気にやって来た。だか、このことに反省を込めつつ、リンネを回復する仕事を忠実に実行していけば、水と太陽のエネルギーがある限り日本人は「生き続けられる」のだ。

そこで次回は、最も原始的な植物である藻について、その莫大な資源性を意識しながらコメントすることにしたい。


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