田園調布の山荘

「和を以て貴しとなす」・・ 日本人の気質はこの言葉[平和愛好]に象徴されていると思われる。この観点から現代を透視したい。

オーディオの趣味(2)

2009年02月13日 14時51分49秒 | 平和
アンプが壊れて1年以上放置していたら、何となくレコードが聴きたいと思うようになり、次第に矢も盾もたまらなくなり、ウン万円を払って修理をした。やっと針を落とすことが出来たが、今度はカートリッジがほこりをかぶりすぎたのかなかなか滑ってくれない。これだって1本1万円以上もする品物だから、故障をされるとどきっとするのだ。8つほど貯めていたカートリッジだったが、悲しいことに今働けるのは1本だけだった。レコードだけではなんだと思い、CDにつないだが、なんとこれも故障。動かない。これを買い換えると又ウン万円、辟易した。というわけで、カートリッジの故障に気を遣いながら、やっとレコードを日常的に聴ける状態に復帰することが出来た。しかし針先はすぐにゴミを拾う。針圧が軽いのでレコードの上をスライドしてしまいがちだ。レコードを念入りに掃除してゴミを取り除いておかないと、ぱりぱりと雑音を拾う。これでは興ざめだ。聞いている家族も、どうしてそんなに苦労してレコードを聞くのか、少々あきれ顔をしている。素人には分かるまいに、と私はうそぶきながらこまめに針先のゴミを払い、レコードの表面を軟らかい布でなぜる。やがて、重厚な音色の演奏が両方のスピーカーからわが耳をくすぐるとき、何とも言えない恍惚感が襲うのだ。私のこの道楽もとっかかりは昭和43年だから、今日まで40年弱と言うことになる。その間、山あり谷ありの生活をしてきたから、音楽から離れていた期間が相当あるけれども、レコードは40年間に(といっても25年間ぐらいだが)買ったものが数百枚、そのどれを取ってみても懐かしく、心が暖まる。装置にはこれ以上の出費を望むべくもないが、ほどほどに楽しめる日を迎えている。



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