休肝日・休肝月、酒を断つということ(4)

私には、幸いまだ、身体に危険データは出ていない。γーＧＰＴとか、血圧とかである。しかし、私はお腹が出て体形が悪くなっているのでいずれどこかに弱点が現れるだろうと女医に見抜かれているようである。こうして女医とだらしなくおつきあいする年が数年続いた。この夏に、私は少し飲み過ぎかなという考えが去来していた。事実、缶ビールの殻を朝ゴミ出しするときに、いやになるほど運ぶ自分を気にしていた。
酒の量に関しては多いとは思わなかったが、少しおぼれているかなという思いがあったのは事実であった。何かの記事でいわゆるアルコール依存症の人たちが酒量が多いとは限らないし、連日酒を飲む人とは限らないということを知ったが、私のようにほとんど毎日酒（ビール）を飲んできた人は、アルコール依存症ではなくとも、酒の害が身に染みつき、健康のリスクを高め、体形を悪くし、人にも嫌われるということを気づくべきだったのである。
そして、１０月突如「さて」と私は考え、例によって、ちょいと酒を遠ざけてみようかということにした。その時、念のために体重を量ったら７２㎏であった。爾来本日まで８２日経過している。そのうち酒を避けた日は６９日、週に直すと飲酒はほぼ週一回になった。この経験から、次のようなことが導き出された。
①つきあいで飲む日もあるが、なぜか酒量は以前の半分以下である。すぐに酔ってしまう。
②一人で飲みたいなと思う日は、飲んだ日１３日のうち３－４日。すなわち、余り飲みたいなと思わなくなった。
③体重はさして減らないが、それでも７２㎏から６８－６９㎏の間を行き来している。すなわち少しばかり（5％）減っている。
④私はアルコール依存症ではないと確信した。
以上からみると良いことづくめのようであるが、もしかして、忘年会や新年会など知らず知らずに忌避したりしていないか、少し顧みることもある。そういえば、この間クラス会とか忘年会を断った。それはともかく、おそらく家族は私が急にお酒を飲まなくなったので、「あれ？」と思っていることであろう。できればこの状況が続き、自然に酒から距離を置く生活が自分のものなることを夢見ている今日この頃である。