田園調布の山荘

「和を以て貴しとなす」・・ 日本人の気質はこの言葉[平和愛好]に象徴されていると思われる。この観点から現代を透視したい。

禁煙歴20年+アルファ(6)

2008年12月26日 19時14分51秒 | 禁酒・禁煙
それでも口が渇き、寂しくなりついつい、箱の中からたばこを引き抜こうとする。そうしていると不思議なことにたばこを吸っているという感覚が生ずるのだ。実際に吸わないけれど、たばこを吸わない苦しみから少し離れたところに自分をおくことができる。もちろん苦しいことにはかわりはない、しかし一方でがんばっている自分への愛情が沸々よわき起こり、我が身を応援するようになってくる。しかし、体がニコチンを求めて凶暴に騒いでいることはよく分かる。自分の体が無重力で空間に浮遊している感じがするし、頭がボワッツとなって、喉が渇いてくる。その時お茶にすがる。たくさんの飲むのではなく、一口だけ飲み下すのだ。この繰り返し作用が1日数回訪れるが、不思議なことにお茶がその発作を静めてくれる。4日目が一番苦しい。もうダメだと万歳しかかることも幾度も来るが、ここを耐え抜くのだ。今日が終われば明日から楽になる、気を紛らわそう、たばこを箱から引き抜いて、口に入れることも何度もある。しかし決して火をつけてはならぬと自分に言い聞かす。火をつけて一口でも擦ったら、元の黙阿弥になることを私は経験で知っている。そして禁煙は4日が過ぎれば次の山は7日目であることも経験で知っている。言い換えればかつてはかなり長い期間禁煙を試みているから、そのノウハウは体が覚えているのである。

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