田園調布の山荘

「和を以て貴しとなす」・・ 日本人の気質はこの言葉[平和愛好]に象徴されていると思われる。この観点から現代を透視したい。

オバマの就任演説(2)・・・世界が小さくなれば、共通の人間性が表れることを

2009年01月25日 01時33分49秒 | 平和
4年前にブッシュの就任演説で印象に残ったことは「イランと北朝鮮は悪の枢軸である」という罵倒であった。オバマの就任演説の格調に比べると、天と地との差がある。
一国主義といわれたブッシュの政策は、恐るべき勢いで世界を非アメリカ化していくという皮肉を生んだ。今や南米諸国は大部分が米国の裏庭ではないし、ASEAN諸国も連合国家を模索している。これらの連合体には盟主がいない。米国は世界中に軍事同盟を張り巡らし自らその盟主としての役柄を追求してきた。ソビエトの崩壊でその戦略は奏功したかに見えたが、米国の内部は実は疲労困憊していた。オバマは言う。「貧しい国の人々に対しては農場を豊かにし、清潔な水が流れるようにし、飢えた体と心を癒す為にあなた方とともに働く・・・私たちはもはや国外の苦難に無関心でいることは許されないし、浪費することも許されない・・世界は変わったのだから」まるで革命家チェ・ゲバらの50年前の演説のようだ。本当に世の中は変わった、少なくともその気配は濃厚に漂っている。

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