1940年、今から75年前、日本はどんなに狂っていたか?今日から見れば「狂っていた」という評価となるが、当時からみれば、多くの人々が「疑わぬ」ことであった。この狂っていたこと、いわば時代錯誤の思想が、こびりついているのか、それとも格好を付けてもてあそんでいるのかわからない(多分後者だろう)が、八紘一宇という言葉をタレント上がりの参議院議員が議会で言い放った。
八紘一宇とは「世界が一家族のようにむつみ合うこと」だとし、グローバル経済の中で日本がどう振る舞うべきかは「八紘一宇という根本原理の中に示されている」と安倍首相に向かって質問した。
1940年はどのような年だったのか?太平洋戦争突入の前年である。 . . . 本文を読む
南半球の最大の国、ブラジル。ご縁なのか、ずっとこの国の人との友好交流が続いている。ブラジルと接しているのは、意外にもアフリカ。そう、大陸が移動していた遥かな昔、アフリカとアメリカ大陸は陸続きだった。地球儀を回してみているとそのことが判然とする。
1492年、西欧の文明は南米国文明とコンタクトした。その頃から、西洋の文明は新大陸やインド亜大陸、オーストリア、アジアを次から次へ征服し、植民地時代となる。この影響は現代でも、ある意味で、しつこい形で継続している。ポルトガルの植民地だったブラジルがどのようにして独立し、大航海時代に始まる西洋思想の普遍主義に異を唱えていくか。見物である。ブラジルと初めて接触し、度々広大な国土をこの目にした私、限りない興味を持って、今その激しい動きを見守っている。写真は2004年、私が招待したブラジルの某農協の農民達との交歓会。
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