龍体力学覚え書き

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筒井康隆「誰でもわかるハイデガー」読了

2024-11-27 23:39:06 | book
およそ2週間前にNHK-BSで「筒井康隆の世界〜文学界の巨人〜」をやっていたのを観て、買いはしたもののまだ未読の本があったのを「やっつける」気に。

でもってその「誰にもわかるハイデガー」(筒井康隆著)を読了。

エピソードとして面白かったのは、ハイデガーが哲学を学び始める前に神学部にいたということ。それに小松左京さんは、フッサールの現象学を全部大学ノートに書き写したことがあったらしいこと。

そういう本筋とは違う雑学的な部分しか印象に残っていないのがつくづくアレではあるが、筒井さんによれば「20世紀最大の哲学書」なのだそうだから、それを平易に書いたこの文庫本を2度3度と読み返して、これが書かれた当時の1990年前後とは異なり、いまの岩波文庫には訳が読みやすくなった「存在と時間」が入っているそうだから(解説の大澤真幸さんによれば)、そっちもいずれ買ってみましょうか(読むとは必ずしも言い切れない)。

手持ちの仏教思想体系の角川の文庫本(10数冊)を繰り返し読んでおけば充分という気もするけれども。

大学に入ってしばらくして読んだ筒井康隆さんの「着想の技術」に視野を広げてもらった人間なので、件の番組で御本人が最高傑作として書名をあげていた「モナドの領域」もそのうち・・・。

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