
令和6年度
「よこぐし」の
アートマネジメント講座
〜わたしとあなたのための
小さなワークショップ〜〈全4回〉
第4回
3/16(日)13:30-17:00
ひまわりセンター
4階 研修会議室 3
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講師
・古賀今日子 さん
( 俳優 )
●自分たちが考えたワークショップ
を、お互いに試してみる。
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・宮武将大 さん
(一般社団法人 hito.toco代表理事)
●社会課題のひとつとして、
ひきこもり状態にある方の話を聞
き、意見交換する。
……………………
1ヶ月ほど空いてのワークショップ。
行けて良かった!
色々考えを出し合って
ワークショップを作り、
いよいよやってみよう
という段階だった前回。
やむを得ない事情で
延期になったが、
日程調整し実施されて
本当に良かった。
とはいえ
忘れていることもあるので
思い出さなきゃと思っていると
なんと!
皆で作ったワークショップ案を
まとめた小冊子をいただいた。
嬉しい。
………………………
初回以来、参加する方もいて
アイスブレイクからスタート。
●ボディーシェイク
前回、出ていた
ワークショップ案のひとつ
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■ワークショップ実践
・進行(2〜3人1チーム)
・振り返りしつつ進行の相談
● ほめ達ゲーム ●──────
〔困りごと〕ネガティブ
×
〔あそび〕キャッチボール
・困りごと聞いて
→皆「いいじゃない」
・皆で振り返りシンキング
→「いいじゃない」
+フォロー言葉
*自分では良くないと思っていても
見方を変えればいいこともある
*実際に「いいじゃない」と
声かけられることで気持ちが上向く
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● イメージ玉入れ ●──────
〔困りごと〕人を見た目で判断
×
〔あそび〕玉入れ
・見た目の印象 付箋に書く
(一人2枚)
・本人が見て ◯or☓ 仕分け
・◯◯…な自分です (言ってみる)
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*クラスの最初の自己紹介にいいかも
*仕分けしてる途中も見るの面白い
*自画自賛になりそうなことも
言いやすい (例…声がいい等)
*◯×の数を点数化してチーム戦
できるかも
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● なめ短歌 ●────────
〔困りごと〕嫌なこと
×
〔あそび〕短歌
・短歌(五七五七七)
・嫌なこと(五文字 七文字)
・前向きワード(七文字)
・白付箋 7文字 嫌なこと
青付箋 5文字 嫌なこと
桃付箋 7文字 前向きワード
・上の句(白2枚、青1枚)
下の句(桃2枚)
ランダムに引いて
出たカードをよむ
*思いがけず
意味が繋がるものあれば、
全然繋がらないものもあり面白い。
*演劇のシーンづくりにいいかも
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● ハンディ付き尻相撲 ●────
〔困りごと〕自分のウィークポイント
×
〔あそび〕尻相撲
・ウィークポイント→付箋に書く
・四股名→A4用紙に書く
例) 落ち着きない→じっとしな川
考えすぎる→頭つかれ山
・2人で対戦
・四股名紹介
・自分のウィークポイントを叫ぶ
・それに対して
相手は褒める(良い点を言う)
・言われた方は「◯点」と言う
点数つける
・観客はどちらが
より良い褒めだったか挙手
多い方の勝ち
・ヒーローインタビュー
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*相手の褒めが攻撃になる
*四股名として名付けることで
→役割の意味、変わる
遊びにできる
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〜休憩〜
■宮武 将大 さん より
(一般社団法人 hito.toco代表理事)
・ヒトトコ、活動の紹介
・活動に至る経緯
・福祉の大学
・支援の現実
本人がどうしたいか
自己決定がない
・不登校 ひきこもり 障害
認知はされたが
理解は広まってない
・生きることの選択肢をつくりたい
・体験などを通して自信
小さなステップから
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…………
■意見交換
・古賀今日子さん
演劇活動そして
ワークショップとの出会い
・宮武将大さん
肯定の言葉
本当にいいと思ってるか
どうかは伝わる。
うそは言えない。
例) なるほど そうなんだね
・演劇は虚構の世界
その良さもある。
嘘から出たまこと…のように
一度肯定されることも必要かも。
優しい嘘 上手に使う嘘
・ひとつの物差しで評価しない。
・答えのない世界でやっていい。
・他人からの言動に落ち込むことも
多い。そう感じる気持ちを変える
ことはできない。
ただ、その分今回のような場で
温かい雰囲気や肯定的な言葉の
シャワーを浴びることは大事だと
思える。
嫌なことがあっても中和される。
・バラバラの関係がいい。
答えはひとつではない。
など
…………………
●感想
ワークショップを作るのは
難しそうだと思っていた。
自分で最初から最後まで
考えようとすると先が見えない。
しかし、
〔困りごと〕×〔ゲーム〕の
組み合わせで考える、という
ある程度 制約のある進め方が
逆に考えやすかった。
そして、
自分一人では考えつかないものも
色々なメンバーがいることで
思いもよらない組み合わせも生まれた。
そこからどうする?
具体的なことについても
その流れに乗って進めたと思う。
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そして何より
“とりあえずやってみる”で良い
というスタンスが
気持ちのハードルを下げてくれた。
やってダメなら
またその時考えればいい
というような。
パッと何も思いつかない時も
相手とあれこれ話す中で
見つかることもある。
その感覚が新鮮だった。
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……………
ワークショップについて、
今後どんな場で
どんなことが出来そうか?
ということも話した。
個人的には
糸が絡まったような人間関係にこそ
こんなワークショップが
効くような気がした。
現実の生活の中では、
渦中にいる者では
どうにもできない状況もある。
ちょっとしたズレが
修復できない状態になる前に
何とかできたらいいのにと思う。
ワークショップやゲームの中なら
自分自身や人間関係から
一旦離れることができる。
遊びであるし、
それこそ嘘でも許される場。
その中で
相手とやり取りしてみて
意外とズレが気にならない
こともあるだろう。
もしかしたらそのズレを
面白く感じることもあるだろう。
そこで解れた気持ちが
日常にフィードバックできたらいい。
現実的な問題が変わらなくても
心が軽くなるだけでも
生きやすくなると思う。
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どのワークショップにも
共通していたのは、
肯定すること、表に出すこと、
自分も、相手も、お互いに。
実際に誰かに
温かい言葉をかけてもらえることが
こんなに心解れることなのだと
改めて思った。
一人ではできないことなので、
このような場は大切だと思った。
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そして、
ワークショップ案をまとめた小冊子。
自分たちが頑張った足あとのようで
嬉しい。
これで十分ではないかもしれないが、
その場、その時に合うように
調整していけばいいのだと思う。
それは、
決まった手順の羅列ではない。
それに至った普段の困り事や
そこから大事にしたい思いが
記されている。
それをもとに、
今目の前にいる人、
あなたとわたしに丁度いい感じを
一緒に探せたらなと思う。