4/1(土)
馬よりもロバ企画 コキカル
「白秋と夫、その妻とすずめ」
於: ギャラリーカフェe・COCOCHI(多度津)
次女と観劇した。
場所は多度津の百十四銀行近く。
古民家をリノベーションしたカフェ
http://www.e-zumen.info/index.php/ecocochi/
ワンドリンク付き。
早割チケットにはロールケーキ付きだけど
前売や当日でも
200円で付けてもらうことができた。
ご当地スイーツ、多度津ロール。
地元酒造の金陵、大吟醸の酒粕入り。
………………………
入ってすぐの土間が客席に。
そこから上がった畳の間が舞台。
そしてその隣の間も客席になっていた。
ひと間の二辺を挟むようにした客席。
狭い空間ではあったけれど
暗くなり、照明に照らされて
日常とは違う空間になった。
プロジェクターからの映像が
壁や役者のからだ全体に映し出され
音と共に動くのが幻想的だった。
人のからだの動きと共に
その線や文字や色や形が動き出し、
空間が 脈打ち 走り出すように
感じるところもあった。
筋のある物語というより
コンテンポラリーダンスの中で
北原白秋についてのことや
彼の言葉や詩などが語られていた。
それを語るのは三人の妻。
三度結婚していたとは知らなかった。
タイトルにもあった、すずめ。
朗読の声が流れてきて、
雀に見立てた焦げ茶の布を
頭に被ったて首を動かしたり尻尾にしたり。
次女はその姿がかわいく見えたのだとか。
その朗読は、くぎれや抑揚が普通より
だんだんズレていくように聞こえて
頭がくらっとするような感覚になった。
いつの間にか 不思議な空間に
自分も入り込んでいるような心地で。
感覚は違うかもしれないけれど
次女も客席と舞台の境のなさは感じたらしい。
同じ畳の間で繋がっていたからかも。
後でそんな話をした。
耳に残った言葉もあった。
次女は、
言葉の自由、表現の自由、紙一重
色々制限されていることもあるのでは?
ということが耳に残ったと。
私は、
芸術は色々な見方ができる、
共有できる、というようなことだった。
北原白秋という人を
よく知らなかったけれど、
耳にした言葉の断片から
どんな人なのか気になった。
色々知ってまた見たら、
新たな発見もあるかもしれない。
……………………
アフタートークでは
色々興味深いお話を聞けた。
この古民家カフェで
演劇をするに至った経緯など。
この日いただいた多度津ロールは
地元、大正堂のもの。
多度津ご当地スイーツを…ということで
注文生産、1日数本しか作れないとか。
地元の酒造、金陵の
大吟醸の酒粕を使っていて
2~3日置くとしっとりするのだと。
(しまった。すぐ食べた・笑)
他にも
近くにあるゲストハウスの話や
翌日、桜まつりで公開される合田邸の話など
地元でも知らなかったことを聞けて良かった。
最後に物販の紹介。
栞とステッカーのセット、かわいい。
応援の気持ちも込めて購入!
今回、予約の方の半数は
地元多度津の方だったとか。
普段こちらを利用する方もいたのだろうか。
劇場ではなくても身近なところに
演劇ができる場所があり、
そこに集う人が気軽に観られる
環境があるといいなと思った。
…………………………
写真は 貼ってあったチラシ、
多度津ロール、古民家ステイ香露軒。
面白い質問があったアンケート用紙。
・あなたが想像する希望はどんな色?
・あなたが想像する絶望はどんな形?
・希望と絶望の間にあるのは
どんなところだと想像するか?
自分ならどう書く?
次女との違いも面白かった。