先週の水曜日のことです。
私が夜12時前に二階に上がって寝ようとしていたら、リビングのソファーで寝ているはずのみぃが「ギャー、ギャー、ギャオーン」と異様な声を出しました。驚いて下りてみるとみぃの姿は無く、茶トラの大きな猫がテレビの前にいるではありませんか!「コラーッ!」大声を出したら外に出ましたが、まだ庭にいます。サンダルを投げつけたら、やっとのそのそ逃げていきました。(先日隣のウッドデッキにいる写真を載せたあの大きな猫です。)
ノラだったみぃは外に出るのが好きなので、昼間はガラス戸を少し開けてあり、夜間はシャッターも15㎝位開けてあるのです。(勿論防犯のために窓枠ストッパーを付けています。)「みぃちゃーん!」と呼ぼうとしたら、あれっ、窓際の床がびっしょり濡れている!さてはみぃが恐怖のあまり、おもらしして逃げ出したんだ!仕方ないのでふき取って、洗剤を付けたタオルでごしごしこすりました。
「みぃちゃーん、みぃちゃーん!」と外に向かって呼びましたがいません。夫が懐中電灯を持って探しに行きましたが見つかりません。30分以上経った頃、暗い裏庭からひょいっと帰って来て、一安心。ふー、やれやれ。「みぃちゃん、怖かったね、どこへ行ってたの?よしよし」…みぃが興奮していたので一生懸命なだめました。眠っている所へ違う猫がニューっと入って来たので、さぞ驚いたことでしょう。
部屋の中に餌を食べる食器が置いてあって少し残っていたので、茶トラは匂いを嗅ぎつけたのでしょう。うちの庭に時々入って来るずうずうしい猫で、その度に追い払っていたのですが、まさか家に入って来るとは思いませんでした。食べ物を置いていたのがいけなかったのです。みぃちゃん、ごめんね。みぃに柔らかい餌を少しやって、やっと落ち着かせました。又あいつが入って来ないように、シャッターを全部閉めて寝ました。
翌朝下りて来ると、みぃの様子がおかしく、私に向かって「ニャー!ニャー!」と何度も叫ぶように鳴くのです。リビングを見回すと、窓のそばにあったサイドテーブルの上に置いたものが散らばっています。窓のシャッターが下2㎝位空いていて光が入っていたので、そこから外に出ようと窓に飛びついたらしいのです。レースのカーテンの繊維がひきつれて、壁紙にもひっかいた跡がありました。閉じ込められたと思ってパニックになったようです。急いでガラス戸を開けてやると飛び出して行きました。リビングを締め切ったのは初めてでした。野良だったみぃは、どうしても外に出たいんですね。トイレも部屋の隅にあるのに殆ど外で用を足しているようです。よその猫は入って来るし、その後は閉じ込められるし、可哀想によほど怖かったのでしょう。翌日もみぃは興奮していて、殆ど庭に出ていました。見張っているつもりだったんでしょうか。
これでは締め切ることは出来ないし、開けておけば又あいつが入って来るかもしれない。どうしたらいいのでしょう。まずは食べ物を置かないことですね。迂闊でした。人間がいれば入って来ないかもしれないと思い、「お父さん、一緒に寝てやれば?」と言ったら、本当に夫は布団を下ろして来て、2日間ソファで寝ていました。みぃはかえって落ち着かなかったかもしれません。どうしてパパがここにいるの?って。
3日ほど経って、夜私がお風呂から出て来たら、又みぃはいなくて、茶トラのお尻が出て行くのが見えました。みぃの鳴き声は聞こえませんでした。餌は置いてなかったのに、屑籠をひっくり返していました。本当に困ったものです。茶トラも野良猫でしょうね。家ネコがよそのうちに夜入ってきたりしませんから。でも桜耳ではありません。大きなものをぶら下げた雄です。キャットフェローに連絡しようかとも思いますが、みぃを襲うわけではないし、去勢しても仕方ないのかな。とにかく食べ物を置かないこと、屑籠もゴミ袋も廊下に出すことを徹底します。
野良だった猫を、完全に家ネコにすることは難しいですね。未だに抱っこもさせないし、膝に乗っても来ません。でもそんなことはいいのです。みぃがこの家で幸せに暮らしてくれれば。もう茶トラが来ないように、何か懲りさせる手段は無いものでしょうか。
最初怖い目に遭った翌々日、みぃは一日中眠りこけていました。疲れたのでしょうね。
平和だった家の大事件(!?)、長々と読んで頂き、有難うございました。