6月に亡くなった父の新盆を営んだ。
お盆とはもともとは仏教用語であるサンスクリット語の盂蘭盆(うらぼん)、盂蘭盆会(うらぼんえ)から来た行事だそうだ。
この地方では、新盆を迎える1週間ほど前から祭壇の飾り付けを行い、お盆を迎える準備をする。
縦長の「住吉」とか呼ばれる提灯を一対飾り、親戚などから贈られた盆提灯を並べた。
位牌を中心に生花を飾り、賑やかに灯を点す。
13日が来た。
昼前、菩提寺の住職が訪れ法要を行っていただいた。
兄弟や家族が揃い、法要に続き説教があった。
浄土真宗はおおらかな宗派だと。
一例を挙げれば
お線香のあげ方で、葬式等では1本を立ててあげるが、
浄土真宗では「香炉の大きさにより1本を半分で折り、横に寝せてあげる」ことが正当なやり方だと。
そういいながら、「ほとんどの人が立ててあげている場合はあえて寝せなくとも良い」、なぜなら香炉が混乱するからだと。
また、「香をつまんであげる場合、必ず1回にする」、「額に当てるようなことはしない」なども浄土真宗の作法だと。
この時とばかり住職とざっくばらんな話をした。
この日、大勢の方のお参りを受けた。
夜まで慌ただしい一日だった。
あらためて父親の存在を思い知った一日だった。