young流PC工房

PC自作マニアにしてガジェットマニアの私が趣味で手を出したり出さなかったりした色んなガジェットの話を中心にしています。

海賊版にまつわるエトセトラ(2)

2006-11-14 21:47:56 | デジタル・インターネット

今日は2回目。海外における海賊版の実例について実体験話を。
…とは言っても、2年前の台湾の話ですが。
私は2年前、仕事で台湾に都合20日間ほど滞在していたので、その時の話です。

一昔前は海賊版の宝庫というイメージのあった台湾ですが、今ではその市場価値を認められたか
CD・DVD・書籍では大手メーカが直接出したり、またはライセンス貸与の形で出したりと正規品が
充実しています。価格はCD・DVDなら日本の3分の1、書籍なら日本の半値前後といったところで、
このあたりは台湾の物価に合わせてあります。PC・ゲームソフトについても同様なのですが、
コンシューマゲームソフトや洋ゲー、OS等のソフトは本国の価格とほとんど変わりません。
例えば発明工房(日本語タイトル「蒼い海のトリスティア」)が2000円程度で売られているのに、
Age of Mythologyが9000円だったりとあまりのギャップに苦笑してしまいました。

…さて、では台湾から海賊版が駆逐されているのかといえば、さにあらず。
日本のメーカが台湾で出してくれないソフトが海賊版で溢れかえっているのです。

具体的には「ドラマ」と「エロ」(笑)。

前者は日本で放送中のドラマがそのままDVDに焼かれたものが普通に棚に並んでいたりします。
後者については、台湾の法律がそうさせているのか正規の店にアダルト作品はほぼ存在せず
(一応成年コミックやアダルトノベルの正規品(もちろん日本の作品ですが)はあるのですが、
一般の本屋には置かれていない模様)、日本のAV・エロゲのコピー品を専門に取り扱う店が
存在するのです。

…台北駅正面の馬鹿でかいビルの中で堂々とテナント持ってますが(笑)。

ちなみにエロゲのコピー品はどれでも1本500円程度。しかもご丁寧に
「プレイしたかったら日本語フォントインストールしろ」
という但し書きが書いてあったり。客も結構いて(もちろん現地の人ばかりで、日本人は私一人でしたが…)
繁盛しているようでした。

…というわけで、台湾では
「正規品があればちゃんと買う。正規品がないからコピー品を買う」
って感じだったでしょうか。まあエロものの正規品化はいろいろな理由で難しいでしょうから、
この状況は当分変わりそうにもないでしょうけど。