「10年前の日本で考える現代中国の違法コピー事情」という非常に興味深い記事を見かけたので、
今週はこの話に関連したネタを数回に分けてお送りします。
まず1回目は「昔の日本はどうだったのか」という点から。1992年の違法コピー率が92%という非常に
高い数字になっていますが、まあ大体本当です。当時私もPC-9801DA2(当時の最速CPU、i386DXを
積んでいましたが、それでも動作クロックは20MHzでした)を所持していましたが、当時のソフトはとにかく
高かったのです。ゲームソフトなら7800~12800円、ワープロソフト・表計算ソフトなら安くて3万、
業務用の専門系ソフトなら10万で当たり前という時代でした。
何故こんなに高かったのか? 当時のメーカの言い分はこうでした。
「販売数の10倍は違法コピーされている。だから高額にしないと元が取れない。
もし違法コピーが無くなれば価格は10分の1に出来る。」
残念ながら、その言葉が本当だったのかどうか確かめるには少々時代が変わりすぎてしまったようです。
確かに数千円で統合オフィスソフトや専門ツールソフトが買える時代にはなっていますが、それは
違法コピーが減ったから、よりも廉価ソフト専門メーカや高性能フリーウェアの存在が大きいからでしょう。
…昔も今も変わらないのは、ゲームの値段でしょうか。もっとも、昔は手の込んだゲームはPCの
専売特許だったのですが、今ではPCよりも安価な値段でゲーム専門の高性能機が何台も出る
世の中ですが。
当時持っていたソフトは「HARMONY」(5万円、一太郎とLotus1-2-3のセット品。当時としては破格の廉価ソフトだった)、
「遙かなるオーガスタ」(12800円、元祖ポリゴンゴルフゲーム)など。あらためて当時のソフトの高さを
思い知らされます。
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