【ワシントン=小川聡】安倍元首相は15日、バイデン米副大統領とホワイトハウスで会談し、オバマ大統領の核廃絶・核軍縮方針を支持するとの内容の麻生首相から大統領あての親書を手渡した。
会談で安倍氏と副大統領は、大統領が今月5日に表明した「核兵器のない世界」実現に向け、日米が協力して、核実験全面禁止条約(CTBT)の発効を世界各国に働きかけていくことで一致した。
安倍氏はまた、「日本は唯一の被爆国であり、オバマ大統領が訪日の際には、そういうことも念頭に置いてほしい」と述べ、原爆を投下された広島、長崎への訪問を検討するよう求めた。 (2009年4月16日19時35分 読売新聞)
安倍氏は米副大統領との会談で、核軍縮支持の首相親書を手渡し、「日本は唯一の被爆国であり、オバマ大統領が訪日の際には、そういうことも念頭に置いてほしい」と、述べたそうです。
日本は「唯一の被爆国」であるということ-加害者はアメリカ側であったということ。戦後の日本と日本人は、アメリカによる原爆投下でさえも、まるで日本側の「過ち」であったかのような「自虐史観」の中に佇み、戦後の呪縛から抜け出せていません。
日本にも突き付けられようとしている現実、ミサイルや核の脅威に、日米はどう対処できるのか、また、「核実験全面禁止条約(CTBT)の発効を世界各国に働きかけていく」にあたり、「日本は唯一の被爆国である」-まずはそこから、ということでしょう。オバマ大統領がこれらにどういう対応をするかはわかりませんが、日本の立場を「言うべきは言う」-さすがに安倍元総理だと思いました。