【主張】デフレ宣言 「鳩山不況」阻止へ総力を (一部抜粋)
政府が11月の月例経済報告で「日本経済は緩やかなデフレ状況にある」と宣言した。これまで日本経済への危機感が感じられなかった鳩山由紀夫内閣もようやく厳しい現実を認識したようだ。
それなのに成長戦略など需要喚起を目指す対策を盛り込んだ平成21年度第2次補正予算の編成は年明けに持ち越すという。政府と日銀は足並みをそろえて対策を打ち出し、デフレの早期脱却に全力を投入しなければならない。 (MSN産経)
民主政権は「デフレ」宣言をした。諸外国の経済状況が順調に回復しているのに比べて、衆院選を境に、日本だけが株価は下降を続けている。回復するためのなんの展望もない。 企業業績の悪化は雇用に直結し、年末を控えて大変なことになるのではと心配されている。
去年の今頃、リーマンショックの下で麻生内閣が誕生し、麻生首相と麻生内閣は日本の景気経済政策に全力を傾けておられた。 私は報道をかなり丹念に読んでいたので、この頃の麻生内閣の奮闘を知っている。
しかしこの頃のテレビ局は、麻生首相や麻生内閣の仕事ぶりや課題をほとんど無視して、首相が漢字を読み間違ったことや、ホテルのバーでしばしの休息をとられたことに焦点を当てて、狂乱のごとく内閣を叩いていた。あれはいったい何だったのだろう。
一方現在、民主鳩山首相は就任後、全くなんの具体的政策も打ち出せていない。経済面でも日米関係でも、「迷走・混迷」という言葉がぴったりの有様である。無策である。しかも首相は危機感を感じているわけでもなさそうで、まるで他人ごと、経済対策は年明けだと言っているそうだ。まったく信じ難い。
もっと信じ難いのは「テレビ報道」である。民主政権の首相が、仕事面において無策無能、迷走していることに対しても、夫人とファッションショーだの歌舞伎鑑賞だのランチだのという話題に関しても、テレビは一切批判的に報道することはない。
今の日本では、政治家が経済危機対策に取り組まないことよりも、漢字を読み間違う方が、それほどにも叩かれなければならない「「重大なこと」なのか?!??? 日夜奮闘してその成果を残した政権が叩かれ、仕事の成果も展望もまったく出せず、夫人と遊んでいる政権が叩かれない。
何と異常なテレビ局! テレビ局とコメンテーターたちの「民主政権への媚」、これは何だろう。たかがコメンテーターの言動と無視しているわけにはいかない。テレビとコメンテーターらの視聴者(有権者)に向けた意図的でバカげた印象操作、これが日本の未来に大きな影響を持ってしまうのだから。(この媚の裏には、テレビ局の新政権への「赤字支援期待」があるのだろう)
事実、現在の日本で、テレビ報道は国民に対して「洗脳」」に近い効力を発揮している。 鳩山政権のあまりの稚拙さや力不足や無策は、既に日本を経済面でも外交面でも、相当の危機に追い込んでいる。 にも関わらず、テレビでそれを伝える相応の報道はされていない。
日本国民は、この稚拙な民主政権と、この政権に媚び、かばうテレビ局と心中する以外に、もう道がないのだろうか。