【事業仕分け】「革命的だが改善必要」英科学誌も論評 2009.11.26 21:53
科学技術関連予算が大幅な削減判定を受けた行政刷新会議の事業仕分けについて、英科学誌ネイチャーは26日付電子版で「日本にとっては革命的と言える取り組み。予算決定の透明性を高め国民参加を進める方向は良いが、やり方は改善すべきだ」とする論評記事を掲載した。
記事では、科学技術関連の大型事業に対する厳しい意見について「一般社会の価値観を知る上で、潜在的には有用だ」と評価した。
一方、仕分け過程については「いくつかの大きな欠点がある」と指摘。大型放射光施設「スプリング8」が大幅な予算削減と判定された例を挙げ「(仕分け担当者の大半を占める)専門外の人々に、1時間の説明で、多額の予算を費やす価値があることを理解してもらうことは可能だろうか」と疑問を呈した。(共同) (MSN産経)
【新報道2001】橋下知事「身を削る姿勢示しマニフェスト修正を」 (1/2ページ)
--行政刷新会議の事業仕分けが終わった
野田氏「次世代スーパーコンピューターについて、蓮舫参院議員が『世界2位では駄目か』と指摘したが、自公政権下の実務者協議ではこんな素朴な質問は出なかったはずだ。その場で政府が説明できなければ、予算を付けないというルールを作るべきだ」
鴨下氏「あの状況で役人が『世界一でないと駄目だ』と断ずることは、なかなかできないはずだ。専門家も含め、冷静に議論できる態勢をつくるべきだ」 (MSN産経)
「ネイチャー」紙が仕分けのシステムについて、「専門外の人々に、1時間の説明で、多額の予算を費やす価値があることを理解してもらうことは可能だろうか」という疑問を報じているそうである。まったくその通りだと思う。
『世界2位では駄目か』(仕分け人蓮舫参院議員) 野田氏は「素朴な疑問」と言っているが、「稚拙な疑問」といった方がよいと思う。 日本という国が何を拠り所に発展したかということを知っている日本国民ならば、これは誰でもわかっていることである。駄目に決まっている。こんな質問をする蓮舫参院議員の方がどうかと思うが、これを「素朴な質問が出た」とする野田議員も見識がなさすぎる。
そのうえ、野田議員は、勉強不足で無知かもしれない仕分け人にも即分かるように、その場で政府が説明できなければ予算を付けないことにしたいとまで言っている。しかし、物事の重要度は、官僚の説明能力や仕分け人の理解度と、一致するとは限らない。 これでは、民主議員や「仕分け人」の理解レベルそのままの、もしかすると低レベル予算編成国になってしまいかねない。
単にコストを減らすことが、政治の役割ではない。間違って重大なことが削減され、変更されてしまえば、それは大失政である。 民主政権や議員らは、「変えなければ変えなければ・・」ということに頭が支配されてしまって、肝心なこと、物事の本質が見えなくなっているのではないか。民主政権にものすごく大きな不安を感じる。