今日は一転寒い一日です。
このところ必要に迫られて
ここ数か月の間に頂戴した歌集や
大正、昭和、平成に編まれた
アンソロジーなどとにらめっこしている。
作品を味わうでもなく、それでいて
わたしにとっていいうたに出遭うと
立ち止まってしまう。
それにしても「生」の歌よりも
「死」の歌があまりにも多いことに
辟易としたりする。
挽歌は私の胸を打ちますが
そうではない死の歌。
比較的最近編まれたアンソロジーで
私の手元にあるものは一人20首のものと
1970年以降に生まれた歌人のものを
一人50首程度集められたものとがあって
それらを眺めているとやはり死の歌が多い。
私はこれらを見ながら筆を進めなければ
ならないのだが、どうして「死」がこうも表現
されているのだろうと考えてみたりする。
切実に死と向き合っているとなかなかに
表現できるものではないし。
つまり生きている優越なのだな。