民主党政権になって、初仕事も言える、
群馬県に建設中の、八ッ場ダムが、
工事中止で、動いています。
このダムの必要性には、長い間疑問視
されていましたが、国が一旦決めた事は、
飽くまで強行する習わし通り、建設は
進められてきました。
そもそも、このダム建設構想が、発案されたのは、
1952年(約57年前)で、1985年基本計画が、
纏まりました。
目的の主体は、首都圏の人口増加による、
上水の確保と、200年に一度、有るか無いかの、
水害対策でした。
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当初、建設の費用計画では、2000億円余り、
現在では、4600億円に膨らんでいます。
私の住む千葉県も、上水として利用するとして、
当初、183億円拠出することに、なっていましたが、
403億円に膨らみました。
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基本計画通りの予算で、完成した国絡みの工事は、
一つも有りませんが、工事が長期にわたるための、
物価上昇分は、致し方ないとして、
当初安めに積算しておいて、国会さえ、
通過させてしまえば、後はどうにでもなると言う、
悪しき慣行があります。
さて、治水と上水確保が、現在も必要性はあるのか。
治水が云々されたのは、戦後復興のため、
山の木が切り出され、洪水が発生していたもので。
植樹が進んだ現在は、一度も水害はないと言います。
上水も、当初予想した人口増加はなく、寧ろ減少していて、
上水の使用量は、ここ10年のデーターでも、
減っていると言われています。
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ただ、此処で中止となると、地元民としては、
複雑でしょうね。
「今迄、振り回されて来たのは、一体なんだったんだ」
同時に、中止となるダムは、熊本県八代市の、
川辺ダムで、総工費3300億が有ります。
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現在、計画されているダム工事は、この狭い日本に、 まだ140以上有るそうです。
今日の写真は、唐辛子の色付きを、追いかけてみました。
一旦黒っぽくなって、先半分が赤くなって、
全体が赤くなるのが、良く解りますね。