私たちは、どれだけ知っているでしょう。
と言うより、知るために、とんな手段があるのでしょう。
税金や保険類は、給料から天引きされたり、
所得や控除額を申告すると、税金や保険金額が、
通知されて来ますね。
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不服が有れば、何日以内に、申し出なさいとなっています。
法律等は、改正されても、各家庭には、通知されません。
しかし我々の生活は、全て法律に則って、処遇されます。
周知もしないで、と思いますが、実は官報に、
掲載しているのですね。
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ではその官報は、何処に有るのか・・・
町村役場や市役所に有るのですが、近くたって、
特別用がなければ行きませんし、何時どんな改正をしたか、
知らない訳ですから、官報を読みにだけ行く事は、
先ずないですね。
それでも「そんな改正知らなかった」は、
言い訳になりません。
「読まないやつが悪い」それが役人の解釈なんですね。
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所で、福田衣里子の名に記憶が有ると思いますが、
薬害肝炎の九州地区訴訟団のリーダーですね。
彼女たちが、官僚に頭を下げさせたと、話題になりました。
彼女たちも、謝らせた事に満足したようでした。
しかし、本当に謝ったのでしょうか?
厚労省の官僚は、「被害の拡大を、止められなかった」
と言って謝ったのです。
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厚労省の官僚は、被害が拡大する事を承知で、
当該薬品の在庫を、払い出し切るまで、
猶予した形跡が有ると、裁判にもなりました。
この時も、押印した連中が皆「私には決済権はない」
とか「私は全権を委譲していた」「委員会の結論に、
意義を唱える立場にない」など言い訳に終始しました。
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寄らしむべし 知らしむべからず
武士が、町民を支配する上での、教訓ですね。
年貢米を納められずに、娘を売らされたり、
稗や粟も、ろくに食えずに、年貢米を採られても、
それが、代官や悪徳商人によって、横流しされようと、
今のように、マスコミの力がない世では、
「知らしむべからず」で、高を括っていられたのに、
その武士の、DNAを持った官僚たちは、
情報を開示されて、思いもよらない攻撃を受けて、
面喰っている部分も、あるかも知れません。
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しかし、「被害の拡大を、止められなかった」
という文言には、「一生懸命努力したけれど、
力が及ばなかった」と言って、全ての疑いを、
包含してしまった知恵は、悔しいけれど、
敵ながら見事と、言わざるを得ません。