Trapped in me.

韓国漫画「Cheese in the trap」の解釈ブログです。
*ネタバレ含みます&二次使用と転載禁止*

淡い期待

2015-10-16 01:00:00 | 雪3年4部(遠藤の~それぞれの意見)
太一が、瞳をキランと光らせながらこう言った。

「それじゃその日は来て下さいネ。俺のイケてる姿を拝みに!」



太一は○月x日、萌菜の仕事先のバイトにて、モデルとしての撮影があると言う。

太一は残念そうな顔をして、雪に向かって話し掛けた。

「マジで雪さんは来れないんスか?」

「うん、ごめん。色々やることあって‥



聡美はその現場に行く予定なのだが、雪は多忙のため行けないのであった。

「せっかくのアンタの晴れ姿、見たかったけど‥。萌菜によろしく言っといてね

「”せっかくの晴れ姿”?俺はいつでもイケてますヨ?」



相変わらずの太一。

そんな太一の前に、聡美がサッと踊り出る。

「心配無用!あたしがめっっちゃ写真撮ってきてあげるから!

もしかしたらコイツの黒歴史になるかもよ?モデル初仕事が怖~い人達に囲まれて、

さぁ脱いでみようか‥なんて~www」




楽しげに喋る聡美の後ろで、太一は呆れたような表情だ。

聡美の頭上から、その大きな手を華奢な肩に掛ける。

「あ~‥ったく」



「心配ご無用。姐さん方三人よりは、怖くないですから」



聡美は後ろに居る太一を見上げた。

太一は口をぎゅっと結びながら、軽く頷いて見せる。



どこか淡い感情が聡美の胸を過ったが、聡美は彼に向かって声を荒げた。

「な、何よ!」「それじゃこれにて!」

 

若干スネたような態度を取る太一を、どこか不満気な表情で見つめる聡美。

その心当たりを、聡美はヒソヒソと雪に囁く。

アイツまだ家に遊びに行かなかったこと根に持ってるよ

ウン



三人の小姑の存在が気掛かりで、結局聡美も雪も太一家の晩餐には行けずじまいだった。

最近何を考えているのか分からない太一。

聡美はそんな彼の背中を、じっと一人見つめている‥。








教室に着いてから、聡美がやけにソワソワしながらこう言った。

「てか‥太一さぁ‥いつもとちょっと違う感じしなかった?」



そう言われても、雪には何のことやら、である。

「え?何が?」「いや~ほら、いつもなら見に来いってもっと何度も誘ってくるじゃん」

「そうだけど‥」

 

するといきなり聡美はブルブルと震え始めた。

「うう‥」「トイレ?」



聡美は若干顔を赤らめながら、ヒソヒソとこう話し出す。

「やっぱり何か隠された意図があるんじゃないかと‥」

「??何?意図って?」「それは‥」



「どうやら今回はアイツ、ちゃんとー‥」



聡美がほのかに感じた太一の「意図」を言葉にする前に、それは遮られた。

彼女達の目の前に、190センチの巨体が視界を塞ぐ。

「ちょい、ちょい、ちょい、っと」



ドカッ



柳瀬健太はおもむろに、雪達の前にどっかりと座った。

その突然の展開に、雪は目を丸くし、聡美は思わず白目になる。



そして健太は雪のことをじっと見つめながら、こう言ったのだった。

「赤山。ちょっと話をしようぜ」







健太を前に固まる雪と聡美。

それと同時に、教室に居る皆の時が止まった。

 

皆の視線が雪達三人に注がれる。その中には佐藤広隆の姿もあった。

雪の表情には、次第に本心が顔に出始める。



そして雪は無理矢理笑顔を作って、こう聞いたのだった。

「‥何ですか?」「気に入らねぇって顔してんな」



遂にこの時が来たか、と雪は内心思っていた。

健太は愚直な程真っ直ぐに、本題へと話を切り込んで来る。

「ときに赤山よ。聞いた話によると‥」



そして健太は何を思ったか、皆に聞こえる大声でこう言った。

「お前が青田の卒験過去問を手に入れておきながらぁ!」



これで教室中の全員が雪と健太の方を向いた。

健太はボリュームを戻して話を続ける。

「俺を始め学科の奴らにも全く見せないとか?

それって本当なのか?それが事実なら、どうしてそんなことをする?」


 

呆気に取られる聡美、そして雪。

皆からの視線を感じて、雪は幾分動揺している。

「な‥何を‥」



開いた口が塞がらない。

目の前に座るこの人は、一体何を考えているというのかー‥。



そんな雪の心情にはお構いなしに、健太は話を続けていた。

「いや、俺はだなぁ、赤山がそれを苦労して手に入れたんならまだ理解出来る。

でもお前はそれを青田から貰ったわけだろ?だったら一人で抱え込んじゃいかんと思うわけだ」


 

健太の後ろで糸井直美が友人と顔を見合わせていた。

しかし健太は饒舌に、心の中に淡い期待を抱いて持論を語り続ける。

「先輩後輩、皆仲良くしてこそ‥」



そう言って締め括ろうとした時だった。

今まで沈黙を守っていた雪が、鋭い言葉を切り返したのは。

「それで何が言いたいんですか?」



「えっ?」



意図してなかったその返しに、思わず健太の目が点になった。

見開いた目の先に居る後輩は、その切れ長の目から鋭い光を健太に向ける‥。





・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

<淡い期待>でした。

聡美の言う「太一の意図」気になりますね。そこに淡い期待を抱いているのかな?^^


そして健太‥まだ出てくるとは‥。

雪ちゃん、ケチョンケチョンにしておしまい!!


次回<鋭い指摘>に続きます。


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6 Comments

コメント日が  古い順  |   新しい順
偽ジャイアン (はいたい)
2015-10-16 02:49:01
はいたーい!
高熱を出した子供の世話で夜更かし中のはいたいです…σ(^_^;)
眠いけど眠れない~(。-_-。)

ところで、健太はあいかわらず、いいところが見つからない…
ジャイアンテイストを醸し出しながら(笑)、まったくいいところがない…
和美や横山よりも、たち悪いですね。
大っ嫌い!(笑)
ほんとに、私なら関わらないけど、関わっちゃうところが雪ちゃんのお人好しさが伝わりますなぁ。
次回は、健太がギッタギタにやられる様を惜しみなく堪能できますように!
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卒検 (和花)
2015-10-16 10:41:35
健太をケチョンケチョンにできれば、他はもう寄って来れないでしょ!
ゆきちゃん頑張れ~

で、健太まだ卒検うかって無いのか?
在学期間オーバーするんじゃ・・・
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Unknown (Yukkanen)
2015-10-16 22:45:05
はいたいさん
お子様のお熱はもう下がりましたでしょうか?心配ですよね‥。早く元気になられますように><
健太って本当ジャイアンより卑怯だし、ジャイアンより男気もないし、良いとこナシですよね‥涙

和花さん
健太、体育推薦だか何だかで入ったから学力はヤバイみたいですもんね‥。だからこそ優秀な人の過去問が欲しいんでしょうけど。


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にまさん (Yukkanen)
2015-10-17 09:24:47
コメント全削除致しました。
それに合わせて私のコメントも削除しましたのでご了承下さいませ。。
またコメントお待ちしております!
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聡美 (むくげ)
2015-10-19 00:24:31
毎度思うのですが洋服のテイスト変えすぎてたまに誰か分からないくらいですよね
髪型含め
別にいろいろトライしてもよいのですが彼女の惑いというか方向性定まらない感じか伺えて不安定さが漂いますね

健太はほんとなんなんだろう
早く満期退学になんないかなーどうせ卒業出来ないだろ
卒業出来ても就職決まらないだろうに
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むくげさん (Yukkanen)
2015-10-20 21:17:37
確かに聡美は、そういった精神の不安定さからスタイルがコロコロ変わるのかもしれませんね。
お母さんが居ないことやお父さんが倒れた時などがネックになって、執着を持つことを恐れている感じがします。
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