( 奈良県立「畝傍高校」校章)
■2012/7/29(日)
照り付ける太陽に日中気温36°が予想されるここ奈良県。 更に暑い夏となりそうな文字通りSUNDAY。 ロンドンばかりでなく、甲子園を目指す球児たちの戦いも各地大詰めを迎えて来た。
ここ奈良県は、昨日準決勝で智弁学園を破り31年ぶりに決勝進出を果たした県立「畝傍(うねび)高校」が、地元だけにプチ話題になっている。 北部の奈良高校と並ぶ県下きっての進学校。万葉集にも出てくるその歴史ある名「畝傍」を冠する名門校だけあって卒業生は政財界や学者など数多く見受けられる。
体格を見ても昨年夏・今年春の甲子園出場校「智弁」に比べごく普通の高校球児が、勉強の後、部活動に打ち込んででここまで進んで来た感がある。
奈良県の甲子園夏出場校と言えば、天理高校か智弁学園 (ほんのたまに県立・郡山高校)と相場が決まっている。
さて本日、もうひとつの雄・強豪天理高校と対戦。 私は、31年ぶりそして知り合いのお子さん等も多く通っている畝傍高校を応援したい。本日の天理高校との奈良県大会決勝戦。 もし私が監督なら試合前に戦いに臨む選手たちにこう言うだろう。 「相手は全国制覇を3度(夏2・春1)経験している強豪校。 いいか~勝てば儲けもんや。 胸を借りるつもりで、練習してきた成果をこの舞台で出し切ってこい」
このコメントは、不謹慎と言われるかもしれないが、炎天下、甲子園切符を前にした高校生。 プレッシャーの中で、相手を最初から強豪と認め 「儲けもん」「だめもと」こんな気持ちで臨むことが、「ねばならない」といったプレッシャーから解き放ち思わぬ勝機を呼び込むものだ。
もし敗れて甲子園切符は手に入らなかったとしても 31年ぶりに決勝まで進んだ、その健闘には心から拍手を贈ろうと思っている。
(寅)