夢地蔵

田舎の映像作家の備忘録

8㍉フィルムのテレシネ 設定を詰める

2020-08-18 15:15:44 | Weblog
エリアルイメージ式テレシネ装置の設定を詰めました。
その前に装置の手直し。ハードオフで買った装置の台は "On-Stage Stands" という、音楽系のキーボードを載せるスタンドです。


カメラをセットする三脚ヘッドのエレベーターがこの穴に干渉して水平方向の位置がもうちょっとのところで合いません。


このスタンドは加工しないで済ませたいのでエレベーターを最小限残してカットしちゃいました。


ステーも長穴を切り込んで可動範囲を広げました。


これで水平方向は光軸と一致。


外部モニターはDigital8 GV-D200 経由 Ikegami のカラーモニターに出してフォーカスと色味を合わせるようにしました。なんでもっと早くこれに気がつかなかったんでしょう。


これはカメラの液晶ですが、今度はまともなモニターで確認できるので HVR-Z5J のPP(ピクチャープロファイル)から元のフィルムの調子に近いモードを選んでみました。PP5(FILM LOOK1) が良さそうです。


シャッター速度は今までは1/60でしたが1/30にしました。理論的に考えたわけじゃありませんが、8㍉映写機のシャッターは3枚羽根ですから、フリッカーを消す20コマの場合20x3で毎秒60コマ。それを1/30シャッターで撮ると、、、いいような気がしますが深く考えるのはやめときます。

シャッター速度を1/30以下にするとPHOTO機能が使えないのは不便。

それと根本的な変更はモードをHDVからDVにした点。HDVにこだわるのはやめました。説明書のどこかに書いてあったと思いますが、HVR-Z5J のDVモードはSDの範囲の全画素を使うんだそうです。それを内部のダウンコンバータでSDに変換するので画質面で有利、ということで勝手に納得しています。
でも問題もあって、8㍉のひとコマはアスペクト比が4:3じゃないので左右をDV枠一杯にすると上下にアパーチャー部が出ます。これはPremiereでマスクを掛ければ解決しますが。

シャッター速度を半分にしたのでカメラのIRISはF10程度に絞らないと露光オーバーで、狙っているF8に収めるため拡散スクリーンにダイソーのメモ帳の表紙を切って


重ねました。


カメラの液晶でヒストグラムを確認。当てになりませんが目安です。映写機停止状態は、


フィルムなしでランプを点けると


DVモードにした最大のメリットはWindows7上のPremirerPro2.0で普通にキャプチャが出来ること。


キャプチャした動画からフレームを書き出してみました。フレーム枠のセットがいいかげんでアパーチャー部が見えちゃったんでトリミングして左右反転。

やはりDV枠に対する画面の設定は左右方向優先にしないとこれだと横が見切れています。

新たな問題も出ました。極端に明るい空に変なパターンが出ちゃいました。まだ先は長くなりそうです。

本日最後のテスト結果です。F7.3にしてみました。WBは3000K、シャッターは1/30です。

条件がピッタリ合うとこんな画質、ビデオとは次元の違うフィルムの特徴が見事に再現されました。
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