夢地蔵

田舎の映像作家の備忘録

8㍉フィルムのテレシネ設定を続ける

2020-08-09 11:05:43 | Weblog
「新宿1975,冬」はこれ以上フィルムを傷めたくないので自主映画のフィルムで設定を色々変えてテストに掛かりました。
どちらもカメラはELMO C300、フィルムはコダクローム25で共通です。

その前にランプの光を拡散させるフィルターの確認。これは文房具店で買ったプラバンで、熱をかけて変形させ、造形に使う物らしいです。


映写機のシャッター後部の窓にクリップで固定します。ファンの風は当たっていても徐々にランプの熱で変形しますがいくらでも交換可能。


以下条件を変えてのテスト結果です。HVR-Z5J のPHOTO機能でメモリースティックに記録。元のサイズは1440x810 。これを映像部分を640x450pixelで切り取って左右反転しました。
PhotoShop CS のヒストグラムウインドウを重ねてあります。

1 ホワイトバランス:2900K F8(8.7に近い側)

アンダー気味で明部が抑えられています。

2 F7.3(F8に近い側)

いい方向ですがまだ明部が足りません。

3 F6.8(7.3に近い側)

良くなりました。明部の白飛びもありません。

4 F6.2(6.8に近い側)

白飛び覚悟でやってみました。見た目は明るくていいんですが空のグラデーションが判別できなくなりました。

このフィルムに関しては3と4の間、F6.8 と 6.2 の中間にベストポイントがありそうです。

5 F6.8(6.2に近い側)

白飛びしない限界までヒストグラムが広がりました。

PhotoShopのヒストグラムは0-255の範囲を表示します。ここではてな?。HVR-Z5J の PHOTO 機能で記録した画像の輝度範囲は動画の16-235 なのか、それとも 0-255 に引き伸ばしたもの?

さっそく調べました。まず HVR-Z5J のアイリスを "CLOSE" にしてPHOTO記録。PhotoShop で確認。


続いてアイリスを開放(3.1) にして主に空の画面を記録。


ややこしいことになりました。メモリースティックに記録した画像はデジカメ系の輝度範囲なんですね。
まあ、デジタルビデオでは輝度範囲の明るい側はオーバーしても許容してくれるからあまり細かいことは考えなくてもいいんでしょう。いや、そうじゃなくてPHOTO機能で記録した画像のヒストグラムが良好になるようにカメラを設定して構わないということですね。

そんなこんなで今日のテストは意味がありました。
コメント
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