夢地蔵

田舎の映像作家の備忘録

放送用カメラ HL-95 のバックアップコンデンサ交換

2023-06-30 11:55:23 | Weblog

外はどんよりした梅雨空。こんな日は落ち着いて作業ができます。

HL-95 の "MEMORY BREAK" メッセージ対策で電気二重層コンデンサ交換に挑戦じゃ。

念のため静電気防止の対策をしておきました。

マザーボードに挿さっているユニットを自作冶具で抜きます。アルミなので傷を付ける心配無用。

HL-79E 用に作った物です。

抜き出し完了。色分けマークがあるので何も考える必要はありません。

あれがバックアップのコンデンサー、だと判断しました。

何度も分解していますが慎重に作業を進めます。

これがマザーボードの裏です。丸印がコンデンサーの半田付け部。

コンデンサーの残留電圧を当たってみました。

ここで注意が必要です。

このセンサーは透明のキャップが被せてあります。前回分解したときはこれが脱落して後で出てきてこれはなあに?

組み立てに掛かるまでしっかり保管。

半田吸取り機はしっかりアースを取って

コンデンサーの半田を吸取ります。

半田吸取り線も使ってコンデンサーを抜き取りました。

新しいコンデンサーを半田付け。

極性はこれで良し。

組み立て開始です。

抜いたユニットを全部戻しました。

レンズ、VF、BVV-5 を取り付けて恐る恐る電源オン。

煙が出るとか火花が飛ぶ、なんてことは起きませんでした。

でも VF にあのメッセージが相変わらず出ちゃいました。

メッセージは30秒で消えます。

元々こういう仕様なんでしょうか。当方全くの素人なのでこれ以上解析するのは無理。

でもこの作業で何もトラブルは無かったし症状が変わらないということは一応成功、でしょう。

面白かったです。掛かった費用は¥420 。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

電気二重層コンデンサが届いたけど

2023-06-29 16:08:26 | Weblog

午前中は大事な用があってつぶれました。

昼近くヤフオクで確保した 5.5V 0.10F の電気二重層コンデンサが郵便で届きました。送料込みで¥420。

これが中身です。HL-95 の劣化していると思われるバックアップコンデンサと交換するんです。

間違いなく手配した電圧、容量です。基板に載ってるのより高さが半分程度だけどこれでいいんでしょう。

午後受け取り連絡を入れて、さてと、どうしようかな。

慌てて作業に掛かるとヘマを仕出かしそうなので交換は明日以降にしましょう。

昨日は基板をいじるのに帯電防止のリストストラップを忘れましたし。

ところでリストバンドはどこに仕舞ったっけ。あれって、ベルト部が伸びて緩々だった覚えがあるなあ。

腕時計の金属ベルトにアースクリップを噛ませればいいかな。

普通入っている1MΩ の抵抗は、電源オフなら要らないだろ。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

Ikegami HL-95 電気二重層コンデンサーが届く前に

2023-06-28 15:32:06 | Weblog

昔の放送用カメラ Ikegami HL-95 の "MEMORY BREALK" が出る件です。

5.5V 0.10F 電気二重層コンデンサーを手配しました。2個セットで送料込み¥420です。

届く前にマザーボードをむき出しにしておきましょう。カメラ単体にして、

レンズを外したら自作のキャップを取り付けて撮像管を保護。

ではカバーを外していきます。

先端を削った特製ドライバーが約に立ちます。

さてと、この基板はねじを2本抜くとヒンジで開きます。

ここでにわか雨と直近の雷!。ワークステーションをシャットダウンして電源コードを抜いて暫時休憩。

雨雲と雷が去ったので再開。

これと

これです。

ねじは抜け止めになっているので安全です。

こうして開くようになっています。

次に奥の基板です。このねじを抜いて

下のねじも。この2本も抜け止めになっています。

奥の基板を開くとシールド板があって2本のねじで止まっています。

上のねじを抜いて

下のねじを抜いて、ん、前に修理したときこの辺で何か手こずった記憶が。

ねじの下の丸いのは基板を留めるねじの相手ですが、このねじは緩めるだけにしてシールドをこじって抜き出すんでした。

それを忘れてねじを抜いちゃったのでブラブラになっちゃいました。

上側の基板の固定部品とシールド板の固定を兼用しているのでねじを抜いちゃいけません。

前に修理したときは固定部品にねじを入れるのに手こずったんでした。

車と違ってカメラは真鍮のねじなのでドライバーにくっつけて入れるのが出来ないので工夫が必要です。

ボンドで軽く接着して対処しました。

竹串で部品の穴位置を合わせて慎重にねじを入れました。今は締め付ける必要はありません。

肝心のバックアップ用と思われるスーパーコンデンサーは恐らくこのフラットケーブルの奥で半田付けしてあるでしょう。

ここまで来れば慌てる必要はありません。手配したコンデンサーが届いてからにしましょう。

それにしても先ほどの雷は怖かった!

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

Ikegami HL-79E VTRケーブルを出して「あれっ」

2023-06-27 16:32:41 | Weblog

近いうちに撮影するつもりの HL-79E ですが、受けの VTR は Sony BVU-150 です。

BVU-150 はベーカム以前の放送用 Umatic VTR 。

操作部はシンプルです。民生用と言ってもわかりません。

ここにオプションの TBC が付けられますがこれは装備していません。残念。

以前は業務用の VO9800 と外部 TBC を持っていたんですが壊れて捨てました。

右側面はコネクタが並んでいます。

ここに外部 12V 電源のコネクタが隠れています。

標準のバッテリーは BP タイプをここに収納。

カセットはこうして挿入します。

使いまわしですが Umatic SP テープは何本かあります。

HL-79E と繋ぐケーブルは CAMERA コネクタに繋ぎます。

ここで間違いに気がつきました。

カメラ側のコネクタが違います!。これは業務用 ITC-870 用の30pin 。

撮影現場で気がついたら大変な事態になるところでした。

バッグに仕舞っておいた本来のケーブルを出したら「ありゃ」。

ケーブルの表面がベタベタじゃないですか。

なんでこうなるんでしょ。材質の問題でしょうか。

調べたら加水分解のようです。

外で中性洗剤で軽く洗ってウェスで拭いてきました。もちろんコネクタには水が掛からないように注意。

このケーブルは約12㍍もありますが正規の物ですから信号の劣化は無いんでしょう。

カメラ側は 19pin VTR 側は 14pin です。

HL-79E の VTR コネクタに合います。カメラ電源はスイッチの切り替えで VTR から供給可。

このケーブル、しばらく風通しのいい場所に置いときます。

余った時間にケーブルを確認して正解でした。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

高齢者が保守だという思い違い

2023-06-26 20:00:15 | Weblog

今日もカメラ系の話題はありません。

ネットの世界で現在の世界と日本の状況についてのコメントを見ると、高齢者、70代以上の世代は保守的というのが通例です。

(テレビを含めたマスメディアは論外)

そうでしょうか。

彼らは実態を知らずに高齢者は保守的で自民党支持だと勝手に思い込んで信じて疑いません。

いつの世でも歳寄りは現状維持派だと思われていますが違いますよ!

いわゆる団塊の世代はそんな単純な感覚じゃありません。

菅元総理が同年代で、プーチンが70代の若い方でバイデンは80に近いけどそれは一部の人間。

一番悪質なのは今の50代から60代。これには一番腹が立ちます。

彼らは狭い範囲の「知識」で物事を判断するという致命的な弱点があることに自身全く意識がありません。

更にたちが悪いのは自分たちは高齢者にならないと考えていること。

40代50代で偉そうに語る彼らは自分がいずれ70代の高齢者、老害と言われる世代になるという実感がないのです。

「自分はそれまで生きていない」というセリフは今まで何度聞いたことか。

私の母親は昨年99歳で旅立ちましたが、晩年よく「自民党は何してるんだ」と「テレビは全然面白くない」が口癖でした。

私は過去自民党には投票したことがありませんし今後も絶対あり得ません。

若い世代よ、団塊の世代を甘く見るんじゃない!

書き出せばきりがないので私と言う人間を少しだけ知ってもらいたくて書きましたが言いたいことは山ほどあります。

本日はここまでにしておきましょう。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

今年もドクダミ採取の季節です

2023-06-25 15:25:33 | Weblog

今日はカメラ関係のネタはありません。

今年もやってきました、ドクダミが花盛りで採取の季節。ドクダミ茶にするんです。

町内の某所、半日陰の林の下は一面に茂っています。

臭いはかなり癖がありますが可憐な白い花が咲いています。

半月前にも早めだけど採取してきましたが足りないので追加です。乾燥すると半分になっちゃいますから。

さっそく日向で乾燥させました。

去年採って十分乾燥させたのがまだありますので秋まで気長に乾かします。

本来の使い方はお湯で煮出すんですが緑茶と同じ入れ方でも大丈夫。

ドクダミ茶は万能薬です。おいしいものじゃありませんが副作用はありません。

週一でこれを飲んでいますが解毒作用があって、頭は良くならないけど内臓には効果的です。

昔の人の知恵ですね。

時期になると北信濃では道の駅にも置いてあります。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

Ikegami HL-79E で次回作を撮る準備

2023-06-24 16:12:53 | Weblog

シュールな短編映画 "Mr.MOBIUS/afternoon in twisted space" を作ろうとしています。

16ミリに挑戦する前にビデオ版を撮ってみようかなと考え中です。

カメラはやはり名機 HL-79E でしょう。

工房には稼動可能な 79E が2台あり、#3 と #7 に番号を付けてあります。

#7 はまだ本気で調整してないのでもうしばらく休ませておきます。左に並んでいるのは HL-79D。

#7 は今は構ってやれないので冬になったらじっくり調整に掛かるつもりです。

#3 は素人なりに調整してあるのでこちらを使いましょう。

外観はそこそこきれいです。

#7 は2年前の秋に試し撮りしましたが、あの時は VTR トリガーの設定が勘違いで接点にしていたので現場で慌てました。

カメラ側で START/STOP が出来ず手動で VTR の録画操作するはめになったというお粗末。

#3 は電圧供給にセットしてあったはずですが確認しました。"P" でいいはずです。

カラーバーを出してみました。

工房のシステム(大げさですね)に組み込んだベクトルスコープと波形モニターを確認。

これも波形モニターも画面を動画で撮影する機材は作ってあります。

生出しの映像も問題ありませんでした。

録画に使う VTR は BVU-150 です。テープは再利用の Umatic SP 。

いわゆる「画質」は SD ならベーカムがいいに決まっていますがそこはへそ曲がりな私ですから3管独特の映像が生きる Umatic を使いたいんです。

これは私の持論ですが、映像の世界はいまだ絵画と写真の表現力には届いていません。

解像度が高いのが高画質って、違うでしょ。

絵画の分野でいえば水彩画の細部を省略する技法、脳を騙す、あれですよ。

もっと極端に言えば「夢」の世界と「記憶」の世界。

3管カメラの映像には夢や記憶の中のイメージに近いものがあると、勝手に思うのです。

その映像を見終わってから何が見えるか。旨く表現できませんが、そういうことです。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

Ikegami HL-95 VFの調子が変なので

2023-06-23 11:10:26 | Weblog

現存して稼動状態の HL-95 は貴重品です。今日はこれを棚に戻す前に動作確認を。

バックアップのスーパーコンデンサーはいずれ交換するとして、映像を出してみたらいい状態です。

ところが VF の調子が変。

カラーバーはまあまあですが生出し(卑猥な表現で失礼)の映像はブライトが明るくて被写体が鮮明に見えません。

VF の横にある "B"(ブライト)と "C"(コントラスト)を調整しても改善しません。

カバーを開いて点検です。

先ほど "B" が空回りしている感じでしたが案の定ツマミの押しねじが緩くて空回りしていました。

ねじを緩めてツマミを抜きマイナスドライバーで何度か回してみました。

それでも硬いので奥の手、CRC556 の出番です。精密物に CRC は禁物ですが微量ならいいだろ。

組み立てて調子をみましたが若干改善した程度。

ここであれを出してきました。

HL-95 のスタジオ仕様 VF です。前にそう教えていただきました。工房に来た際一緒に入っていた物です。

これも VF の映像は似た傾向で意味がないのでオリジナルに戻しました。

と、ここまで記事を書いてからもう一度 VF を覗いたら「あれっ」。

キッチリ暗部から明るい部分まできれいな階調のモノクロ映像が出てる!

外部モニターをここから繋いだから?、そんなことはないと思うけど。

良くなれば結構、あとはスーパーコンデンサーの手配です。

でもあれを交換するにはマザーボードをむき出しにする必要がありますから大変。

精神状態が安定したタイミングで落ち着いてやらないと短気を起こします。

前に修理で分解したときは組むときにスペーサーを入れ忘れてやり直したっけ。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

Ikegami HL-95 スーパーコンデンサー発見

2023-06-22 13:51:35 | Weblog

池上通信機の名作カメラ HL-95 は2018年暮れの21日に工房にやってきました。

池上最後の撮像管カメラでVA-95SAを介してベーカムBVV-5と組み合わせると一体型になります。

わくわくしながら電源を入れたら色が変!。

それから17日間正月返上で悪戦苦闘、故障箇所が判明して電解コンデンサーを1本と予防保全でもう1本交換して使えるようになったカメラです。

よく修理できたものだと我ながら天晴れ!

修理の記事はこちら

ただし、電源投入数秒間"MEMORY BREAK"のメッセージがVFに出ます。(これでも使えますが)

このカメラで試し撮りした映像です

今日は時間がとれるので原因を調べることにしました。

言っときますが私は電子回路についてはほとんど素人です。

BVV-5とレンズ、VFを外し身軽にしてカバー類を外します。

これより古いHL-79Eはバックアップのリチウム電池が基板に載っていてそれが終わっていたので外付けで対処しました。

HL-95はいくら探しても電池はありません。

ということはスーパーコンデンサーがあるんじゃないかと勝手に想像。

R撮像管の近くにあるこれは何じゃ?。やや大きい電解コンデンサーです。

こじって電圧と容量を確認。25V 1000μFと容量は大きいけど単なる電解コンデンサーです。

ここで各ユニットの奥にそれらしいのを発見。

邪魔なENCとHLCユニットを抜いて老眼鏡で見ると

これ、スーパーコンデンサーじゃないか?。5.5V 0.10F=100000μFの電気二重層コンデンサーです。

このコンデンサー、いったいいくらなのか調べてみました。

寸法は小さいけど同じ規格品が「電子部品 鈴商」さんで税込み¥220。どうしようかな。

取り寄せるにしてもとりあえずカバーを戻しておきましょう。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

足踏み状態に陥りましたが

2023-06-21 16:38:04 | Weblog

今日は夏至、日の出は逃しましたが朝日を拝むことができました。

昨年盆明けに母親が99歳で亡くなったのが今になって効いてきました。

親を亡くした方はわかるでしょうが精神的なことよりその後のあれやこれやでうんざりです。

今日もその一環で市役所に出向いて書類を受け取ってきましたがあと一息。

 

それはそれ、昨日だったか買ってきた自転車のブレーキワイヤーを交換しないと。

この自転車はリヤブレーキと変速のワイヤーのアウターが2分割なので面倒です。

リヤは完了しました。

フロントブレーキのワイヤーもアウターが傷んでいたので交換。買ったワイヤーは150cmなのでカットして使いました。

でも「タイコ」が正規の物とは違って太さは同じですが長さが短いんです。

前回もこれで間に合わせましたが近くのホームセンターにはこれしかありません。

一見合っているようですがこれではまずいですね。

昔々、モトクロスをやっていた頃はこんなワイヤーなんて丸棒を輪切りして穴を開けて自作したものです。

いつか正規のワイヤーを探して交換です。試運転ではブレーキはしっかり効いてましたが。

25年位前の自転車ですがブランドはシマノ。フレームはクロモリ(クロームモリブデン鋼)です。

 

Ikegami の放送用カメラ調整ですが、現状では進んでいません。

HL-79E 2台を調整する準備は済んでいますがあれやこれやで進展しません。

本当なら冬の間に調整過程を記録してYouTubeにシリーズ物をアップするつもりでしたが。

明日できることは今日はやらない性格で問題を先延ばしにしちゃいます。

このHL-95にしてもそうで、せっかく使えるようにしたのに棚で長期休暇中でした。

本気で使ったのは一昨年と昨年、2回だけです。

今日は棚から下ろして調子をみようとしましたが、VFには映像が出るのに編集システムの液晶モニターに出ません!

"MEMORY BREAK"が数秒点滅しますが見なかったことにしましょう。これを調べ始めたらまた泥沼です。

機材の接続が入り組んでいるし前に使っていたIkegamiのモニターを液晶モニターに入れ替えてD端子でコンポーネント云々。

あの入れ替えでコンポジットは無視したのを思い出しました。

ベーカムの映像は問題なく出るんですが。

接続図と睨めっこです。この通りに繋いであればコンポジットも出るはずですが。

お便りをいただいたNさん、こんな状態ですから今後も長ーい目でお付き合いください。

 

数年前から16ミリで短編を作る計画があって、その前段階としてHL-95または79Eで試し撮りをしてみようかと考え中です。

いや、試し撮りじゃなくビデオ版と言ったほうがいいかな。

HL-59という手もありますがCCDで解像度が高すぎて映像に味がないので却下。創作的な映像はやはり撮像管が一番。

ベーカム又はシブサンならテープは手持ちがあるし経費はゼロ。撮り直しもいくらでもできます。16ミリじゃそうはいきません。

その映像と16ミリの比較なんて、面白そうでしょ。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする