夢地蔵

田舎の映像作家の備忘録

戸隠は今年何回行ったことか

2020-09-30 17:09:07 | Weblog
飽きもせず戸隠の蕎麦畑へ。今年はいったい何度目でしょう。
GoogleEarth で当たりをつけてあの広大な蕎麦の畑を見つけたのは春でした。あれを HD で撮ったら素晴らしい映像になるんじゃないかと秋を待ちました。
昔、秋晴れの黒姫山麓で見た秋蕎麦の白い花と緑の葉は忘れられません。

昨日は背景の戸隠連峰が雲に隠れて撮影を断念したポイントです。
今日もすっきりしない空模様で、待っても想定した状況にはなりそうもありません。でもせっかくなのでカメラを回しました。


次は夕べ GoogleEarth で当たりをつけたポイント。


最後に昨日最初に撮った場所からもう一度。
これはEOS20Dで撮りました。設定はパラメーター2で何も足さず何も引かず。


撮影したテープから書き出した画像です。

ほぼ同じ位置から撮ったのにずいぶん調子が違いますが比べることは無意味でしょう。

これで考えていたカットは揃いました。これに昨日撮った2カットを合わせて作品にしようと思いますが、




仕上がった段階でどうするか決めます。
私としては各素材に50点しか付けられません。今年はもう花が終わりなので来年再挑戦することになるかも知れません。
ここで考えました。
以前黒姫山麓でベーカムで撮った蕎麦畑の映像はもっときれいだったぞ。カメラはIkegami HL-57+Sony BVV-5 。

ベーカムSP テープから書き出した画像です。

ひとつ思い当たることがあります。
重い放送用カメラとこれまた重い三脚(合わせて20㌔)を使って撮影するという作業は取り組む覚悟が違うんです。スマホであっちこっち飛び回って気軽に撮るのとは次元が違います。
カメラ位置は本当にここでいいのか、カメラの高さは、構図は、レンズの画角は・・・。
HVR-Z5J は機能的には放送用にも使えるカメラですが軽いのがメリットの反面使う側としては安直になっちゃう傾向があります。
ベーカムとか Umatic だと一旦決めたカメラ位置を変えるのは大変なのに、 HVR だと三脚に載せたまま簡単に移動できちゃいます。このあたりの気軽さが撮った映像にも現れるのではないかと思います。

今回の蕎麦畑をベーカムで撮ったらどうなったか、興味が出てきました。
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HDVカメラが捉えた映像と記憶色

2020-09-29 14:52:53 | Weblog
朝、晴れ間が覗いたので HVR-Z5J を車に積んで戸隠のあの広大な蕎麦畑へ行っていきました。
予定は3カット、何度も見て撮影ポイントは決めてあります。
現地に着いたら秋の空。待ちに待ったチャンスです。三脚にカメラをセットして撮影開始。

画面の上部に超明るい雲があるので畑がアンダーになるのは承知の上。
上空の雲が流れて畑にその影が流れます。

でもファインダーに写る映像は肉眼とかけ離れている感じ。違和感があります。

約20分カメラを回しっぱなしにして雲の影が去って再び畑一帯が明るくなるまで撮って次のポイントです。
撮影を開始しましたが三脚が農道にはみ出して農作業の車が来たら邪魔になりそうなので畑ギリギリに移動して撮影再開。
案の定おばさんの運転する軽トラックが来ました。でも今度は邪魔になりません。


これもファインダーの映像は何か物足りません。
帰ってからどんな映像になっているか確認するとして次のポイントへ。
ところが空模様がいけません。背景にするつもりだった戸隠山の上半分が厚い雲に隠れています。
そのうちカラッとした秋晴れになることを期待して車で周辺を走って時間をつぶしましたが勝手に考えていた絵に描いたような情景にはなりません。

明日に期待するとして今日は撤収です。

帰ってからカメラの PHOTO 機能でメモリースティックに静止画記録した画像は、やはり物足りないものでした。
PICTURE PROFILE は常用している PP3 PRO COLOR 。このモードはニュートラルな発色です。


これは記憶色と現実の色の違いです。こんなことは何度も経験してわかっているつもりですが愕然としました。
試しに画像を PhotoShop で加工してみました。


私の記憶色というか、期待したのはこんな感じです。


こうすると派手で一見きれいな風景ですが、冷静に見るとカメラが捉えた方が ”真実"なのだと思えてきました。


写真をやる人はこんな加工は当たり前で、撮った写真は素材に過ぎずそれをベースにイメージ通りに作り上げるんでしょうが最初からビデオに取り組んできた私には割り切れません。
言っちゃ悪いけどこねくり回した写真って、その写真そのものを見せようとする傾向があるように思います。
私は映像を通して「その場」を表現するという考えで、もっと言えば見えている映像ではなくそこに見えないものを表現しようとしています。「見ればわかる」じゃなく映像は入り口で「これを通して何が見えるか」。

それにしても今日の収穫は次の撮影のヒントになります。
明日出直しましょう。

2カット目の撮影でやってきた軽トラックのおばさんが蕎麦畑の片隅の小さな野菜畑でこっちを見ていました。
挨拶を兼ねて近付いて話をしてきましたが愛想のいい人でこのあたりの蕎麦畑について教えてもらったり昔は一面の煙草畑だったことも伺うことができて幸いでした。
私以外にもこの風景に惹かれて写真を撮りに来る人が何人も居るそうです。
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8㍉テレシネ用 ELMO ST-800 考察とフィルムのメンテナンス

2020-09-28 15:37:26 | Weblog
エリアルイメージのテレシネに使う ELMO ST-800 ですが、ジェネレーター付きモーターで定速性はいいはずと思っていましたが微妙な変動はありました。内部の可変抵抗で20コマにして連続運転すると変化してフリッカーが出ちゃいます。


この映写機のモーターは軸にジェネレーターが直結されていてモーター駆動回路にフィードバックするので定速で回転するはずですが。

丸印がジェネレーターの出力です。

外部のモニターを見てフリッカーが出たら半固定抵抗をいじるんじゃどうにもなりません。
事前に暖気運転すれば安定するのかも知れませんが、何分回せばいいのか調べる位ならもっと手っ取り早くて確実な方法はないものか。電子回路に精通していれば例えば水晶制御という手もありますが私には無理です。
ST-800 がパルスシンク対応ならパルス回路を作って強制的に20コマで回すことが出来そうですが残念ながら対応していません。

前に使った SH9 は速度調整の VR が操作部にあって便利だったので半固定抵抗を外部に出すことを考えてみます。
半固定抵抗を基板から取るのは分解しなくても可能です。


回路図の VR1 が速度調整用でしょう。

C2 10μF が効いて回転数の変動に対するレスポンスが悪いのかも。素人考えですが。

ガラクタ箱を探したら未使用の 1K B VR が出てきました。奇跡です。


映写機を回してジェネレーターの電圧を調べると

現状で AC2V 前後、案の定微妙な変動がありました。

VR を外付けにして、ジェネレーターの端子から線を出してテスターをつなぎ、フリッカーが完全に消えたときの電圧を維持するように VR を調整したらどうでしょう。
テスターを監視して少しでも変化したらフリッカーが出る前に手元で調整すればいけそう。

ここまで考えてから改めてフィルムなしで映写機を回してカメラの液晶モニターを見たら、「あれ」。最初はかすかにフリッカーが確認できましたがしばらく暖機運転したら嘘のように消えました。
今日考えた事は無駄になりましたが安定して回れば結構です。

半端な時間ができたので前からやろうとしていたフィルムのメンテナンスに掛かりました。


これは先日映写中に切れた箇所です。スプライシングテープが硬化していたんですね。


フィルムをつなぐのはスプライサーを使います。


カットしたい部分をこうしてセット。切れたのはスプライシングテープの端でした。


カットしたところを突き合わせて


刃を TAPE に切り替えます。


スプライシングテープを引き出して穴をパーフォレーションに合わせて貼ってガチャンとカット。


フィルムを外して折り返して


裏側を指先でしっかり貼ります。


別の破損箇所です。8㍉フィルムはパーフォレーションの耳が弱いのでこうなることが多いです。

このままでも映写機のクローがうまく引っ掛かれば幸運ですがカットしてつなぎます。

前に自主映画をディジタル化するときもフィルムの破損があって、そのときはスプライシングテープが無くなっちゃってこんな苦肉の策も。紙テープで貼ってあります。
今回はスプライサーに残っている分の他に未使用のテープ(100箇所分)を確保してあるので安心です。


1本目が終了しました。


今回は映像を優先して磁気録音帯は無視しました。音声は映像より18コマ前に録音されているので音飛びが発生するのは承知の上です。
さてと、残りのフィルムはいったい何本あるんでしょう。HD でテレシネをするため手間のかかる作業ですが合間に進めるしかありません。
テレシネは全部やるつもりですが、メインは40年以上前に友人に頼まれて撮った大切なフィルム。あれは最高の状態でディジタル化する必要があります。
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今日はのんびり木製三脚の手入れ

2020-09-27 11:22:01 | Weblog
小雨の憂鬱な空模様です。たまには何もしないでのんびりした方がいいのかも知れませんがそのままボーっとして戻らなくなるのが心配。部屋の整理は面倒臭いし。
思い付いて久しぶりに木製三脚の手入れをしようと YouTube で舟木誠勝のチャンネルなんかを見ながら始めました。
余談ですが私は NOAH のファンです。プロレスは変わりましたねえ。特に NOAH に関しては昔のような善玉悪玉という概念はありません。プロレスについては言いたいことがありますがいずれ改めて。

話を戻しましょう。これはUNIVERSAL の Φ100mm 脚です。


木部にアマニ油を塗りましょう。木工用じゃなく食用です。


指をベトベトにして塗り込みました。


ここで石突きを見たら気に入らない箇所を見つけちゃいました。


この三脚は木製三脚では当然ですがスプレッダーがありません。
どうでもいいんですがチェーンの開き止めを付けるための金具を前に作って取り付けたのですが亜鉛メッキで見た目がどうも安っぽいのでなんとかしないと。


サンポールでメッキを落としました。


せっかちなのでメッキが残ってしまいましたが妥協。
ガスレンジであぶってオリーブ油に漬けると色がつきます。

残っていたメッキがどうも。まあいいとします。

取り付けて完成。


この三脚は長く使ってきて愛着があります。ヘッドは同じく UNIVERSAL ですが大昔の品物でカムバランサーなんてありませんが私には使いやすいです。


これに先立って Arriflex 16S に使おうと手に入れて整備した Φ75mm も油を塗り込んでおきました。


前にも書いたかも知れませんが、木製三脚って独特の風格と貫禄があって好きです。

お皿に小出ししたアマニ油が残っているので自分でカットして改造したベビー三脚も塗りましょう。
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紅い花 白い花

2020-09-26 16:45:04 | Weblog
霧雨が止んで空が明るくなった隣町をスナップ写真を撮りながら散歩ペースで歩いてきました。
帰りに湧き水を汲んで車を走らせていたとき、左の視界に紅い花の群生。赤そばです。
午後改めて EOS20D を持って行ってきました。食品会社の表です。


北信濃では赤そばはあまり見かけません。昔、旧豊田村の田んぼの脇で見かけて以来です。これは食品会社の脇の休耕田。


雲が厚くなってきました。これが秋晴れなら最高なのに。


写真的にはこんなのがいいかな。でもありきたりです。


これはきれいに撮れました。


ついでに気になる戸隠のそば畑へ。
秋晴れの畑を HDV で撮ろうと考えていたのに天候不順でタイミングが合わなくて今シーズンはダメかと思っていましたが、

純白の花が満開でした。

撮影ポイントは何箇所か決めてあります。

これがカラッとした秋晴れなら最高なのに。

もっと光を!


コスモスを入れ込んでなんとか誤魔化しです。


ここもポイントです。晴れていれば戸隠山が見えます。


ついでに今年見つけた田んぼも見てきました。


無数の赤とんぼがいました。

これも青空が似合うのに。

広角ズームなので臨場感はあります。


ほら、絵に描いたような赤とんぼです。


下の田んぼは家族総出で稲刈り作業中でした。ここは明日でしょうか。


来週は晴れる予感。戸隠へ HDV カメラを持って行くつもりです。
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二台のワークステーションで編集

2020-09-25 16:56:48 | Weblog
未完の大作に追加する項目を創っています。

その前に血圧の薬が切れたので掛かりつけの医院へ。朝と夜一錠を35日分確保、次は診察がありますが来月。

ダイソーの容器に入れて管理しないと飲んだか飲まないかわからなくなります。

では編集の様子を。ナレーションが必要ですがこの作品では仏語を採用しています。
Google 翻訳で日本語を仏語に翻訳。仏語は日本語と違って微妙なニュアンスが表現できないところが面白いんです。もちろん私は仏語なんて読めないし書けませんが。

言わんとしていることがうまく翻訳できるまで何度もやり直します。

納得のいく翻訳ができたら読み上げサイトで喋らせます。ナレーター(作者の代弁としてのモノローグ)は Bruno にお願いしています。
使うのは Free Text Speech Online です。これはここ数年でかなり安定して話すようになりました。

翻訳したまま喋らせると発音やアクセントがおかしくなる場合もあるので単語の間にスペースを入れたり文字を変えたりの工夫が必要です。
フランス人に通じるかは考えません。変なフランス語でいいじゃないですか。

録音はフリーの Audacity を使います。フリーとは思えない優れものです。

Project Rate は4800Hz

録音したら結果を確認、保存します。


ここまでが Windows7 のワークステーションで、次は音声ファイルを XP のワークステーションに持ち込んで Premiere6.5 で編集の続き。


持ち込んだ音声ファイルを

編集データを保存してある HDD に入れます。

すでにタイムラインにナレーションを並べてあります。先程作ったのはどうも一言足りないので追加する分。
とりあえずこの辺だろうとオーディオトラックに置きます。


ナレーターはモノローグの Bruno と突っ込み役の Juliette 、他に説明役の Ryan (彼だけUS英語)の3名構成で、音声は Bruno は右、Jukiette は左配置なので今回は右チャンネルに振ります。


なぜ Ryan だけアメリカ英語なのか、それは事実を冷酷に説明するのにピッタリだからです。
制作中の作品の前作「信州中野発木島行」は DVD で販売しましたがあの作品ではナレーションをプロに依頼しました。が、今回はそれではいくら格安のナレーターでもとんでもない金額になるので読み上げサイトを使いますが、この手法はウルトラマンの「残り時間」と共通しているかも知れませんね。

次は字幕。そう、ナレーションに日本語字幕を入れるんです。これがあれば変なフランス語で結構。
フォントは「さとうけや」さんから購入した本物のシネマフォントです。


字幕入れの作業を進めていきます。


字幕の次は、本来私は否定的なんですが BGM です。その辺はまた改めて語ります。

工程を進める毎に全体のリズムを確認するので簡単な作業ではありませんが、単なる映像の断片に過ぎないのに工程を進めることで徐々に命を吹き込まれていくのは実に楽しいものです。
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工房の掃除中に昔のコンデジ発見

2020-09-24 16:19:41 | Weblog
部屋の隅の捨てようと色々放り込んであったガラクタ箱を整理していたら古いデジカメが出てきました。
OLYMPUS CAMEDIA C-2 ZOOM です。


このカメラは使った記憶がない位印象の薄い代物です。
でももしかすると使えるんじゃないかと電池を入れて試してみました。OLYMPUS のデジカメは中古を何台も使いましたが、一部で言われる ”オリンパスカラー” の発色は好きです。

液晶モニターは写りました。


日付けを設定しろと指図するのでやりましたが当然すぐに初期値になっちゃいました。内臓の電池かスーパーコンデンサーがダメです。


でも何枚かは撮れました。一部は画像が欠けましたが。
これはうまく撮れていました。愛用のビデオ三脚のヘッド DAIWA H4000 です。


調子に乗って H4000 の整備過程を撮りましたが PC に読み込もうとすると

忌々しいメッセージ。さっき認識したとき保存しとけば良かったなあ。

どうもこのカードが駄目みたいです。一部接着した痕跡があります。やったのは私ですがなんと姑息な。


まともなカードがあれば使えそうです。そのうち適当な SM カードを見つけたらこのカメラは常時車に積んでおくとします。

H4000 ですが、以前からパンロックが弱い上ロックしてもレバーが戻っちゃう現象があって、具合が悪いんです。
夕べのうちに整備してかなり良くなったんですがもう一度過程を記録しておきます。
レバーを外して


部品はお皿に入れとくのが定石。


このネジの先端に油が付いていたので拭き取ってネジ部にモリブデングリスを塗りました。
こうするのがいいのか、そんなこと知るか。


ところでレバーの先に付いてるのは何だろう? ゴムらしいです。


組むときわかりました。レバーを緩めたときゴムがストッパーになるんです。芸が細かいし嬉しい配慮です。


勝手な判断ですがネジの先端に付着していた油が悪さをしていたようで今度はロックレバーが戻らなくなりました。
ついでにティルトロックも同じ手順で整備。レバーの位置はロックしたとき両方とも縦になるようにセット。これで手探りでもロックしてあるかどうかわかります。

そんなことも知らなかったのかと言われそうですが知りませんでした。百歩譲って忘れていました。
Ikegami HL-57 は正面に VTR START/STOP ボタンがあるんです。

このボタンは押し込むのではなく指先を触れる程度で動作してくれます。
先日戸隠で収録したときはこのボタンを認識していなくてレンズのボタンで START/STOP をしたので画面が微妙に動いちゃいました。

HL-57 は筋トレに使っている8キロの鉄アレイより重いしスイッチがたくさんあって大変そうに見えますが実は基本がわかれば操作は実に簡単です。
その前の世代の3管カメラはもっと簡単なんですよ。
民生用に毛が生えた程度の HDV カメラ HVR-Z5J はいまだに操作にまごつきます。
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久しぶりの Premiere6.5 で撮れたての映像を編集

2020-09-23 15:04:32 | Weblog
昨日木島駅の跡地の状況をベーカムで撮ってきて Windows7 ワークステーション搭載の PremierePro2.0 でキャプチャ、荒編集まで進めました。
今日はタイムラインから書き出したファイルをもう一台の XP ワークステーションに持ち込んで Premiere6.5 で本番の編集です。
「線路端の猫戯子」は全部 Premiere6.5 、映像フォーマットは CANOPUS DVCodec で統一してあります。これはキャプチャボードが Canopus DVRex M1 だからです。
今回のベーカム素材は Microsoft DV なので同じ土俵に乗るか、嫌な予感。

案の定様子が変です。何がどうって、説明するのが大変な状態。
昼食をはさんで冷静になったところで XP のワークステーションを再起動してみました。
「やっぱり」、よくある事です。オーバーレイ表示がうまくいかなかっただけでした。
PC は動作がおかしくなったら再起動に限ります。

改めて Rex Test から。

午前中もこれは確認したんですが。

Premiere6.5 のプロジェクト設定はこうです。


持ち込んだファイルは何の問題もなく、おっと、かな変換が最近変だぞ。「よみこみ」が「ヨ見込み」って、馬鹿か!「読み込んでくれました」だ。
Premiere の画面を Print Screen するとモニター画面は真っ黒になる場合がありますが実際は表示されています。


これが証拠写真。


音声も先程は正規のルートじゃなく変な系統に出力されていましたが今度は大丈夫です。


ファーストカットに日付けを入れます。

作品中に要所に日付を入れてありますがフォントとサイズ、位置は統一しています。

未完成の作品から昔の木島駅を抜き出して現在と過去をカットバックします。
これはオーバーラップにするかカット割りにするか、全体のリズムを見て決めます。これはセンスの問題。


カットの構成はほぼ決まりました。次はこれを詰めるために箇条書きで文章化。映像は全体像が見えませんが文字にすると全体が掴めます。
自分の感性とセンスを信じて仕上げていく工程はハードの修理や整備と間逆の作業です。どちらも手がける自分って大したもんだと自画自賛。
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SVO-260 は短気を起して叩き壊し心機一転

2020-09-22 16:11:15 | Weblog
歳をとるということは成熟するんじゃなく時には短気を起すものです。
SVO-260 はせっかくいいところまで直したつもりでしたが組み立てて試したらローディングの後何が気に入らないのかテープを排出しちゃいます。
突然切れました。もうこれ以上付き合うのは御免。癇癪を起して叩き壊しました。
不器用な指先でこんなことをしている自分自身に無性に腹が立ったんです。

あれは粗大ゴミです。

昨日の午後、奥方と切らしたコーヒーを買いに車で出たついでに足を伸ばして飯山市の郊外を一回りしてきました。
別に目的があったわけじゃありません。なんとなくです。
千曲川右岸を走っていて、今はなき長野電鉄木島線の終着駅木島駅の西側を通りかかったとき、右の車窓を見ると何か違和感が。
「見慣れた風景と何か違う」
先の交差点で戻ってみました。
なんと、あの木島駅が跡形もありません。
しばし唖然。木造の駅舎とホームがあった一帯は太陽光発電のパネルが並んでいました。
木島線で唯一残っていた木島駅だったのに。

自主作品「線路端の猫戯子(ネコじゃらし)」から

木島線は2002年4月1日廃止された路線です。
私は子供の頃親と何度も乗り、大人になってからは幼かった子供たちとも乗って様々な思い出があります。
YouTube で公開している「線路端の猫戯子」は木島線の10年後に後を追って廃止された屋代線も追加して、そこに様々な形で交錯する自分自身を重ねて作った未完成の作品です。

再来年は木島線廃止から20年、屋代線廃止から10年。それまでに筆を置こうと考えていますが、今の社会情勢では追加したい項目が増えるばかり、そこにもうひとつ増えちゃいました。

居ても立ってもいられず今日、愛車にベーカムカメラを積んで昨日愕然とした木島駅の跡へ行ってきました。あれは絶対撮る必要があります。
先日戸隠で撮ったテープの残りを使用。


残暑の中、Jr を助手(三脚担ぎに重宝します)と共に HL-57 で撮影してきました。
先日の戸隠では若干トラブルが出ましたが今日は問題なし。
帰りの車中で思わず「これはきっと木島駅が呼んだんだ」。

キャプチャして編集前にタイムラインから blog 用に静止画を書き出し。


あの奥にかつて木島駅がありました。


2001年 盆休みの猛烈に暑い日でした。


ここは木島線の終点。


時間帯によっては多くの人たちが電車を利用していました。


今は敷地の入口に形ばかりのバス停。


おあつらえ向きに路線バスがやってきました。


飯山駅に向かうバスだと思います。


今でも目を閉じるとあの木造の駅が脳裏に鮮明に浮かんできます。ガラガラ音を立てる引き戸の感触も。


待ち合い室の中はこんな具合でした。引き戸の向こうがホームです。


真夏の待ち合い室から。


秋 3000系電車に乗車して車窓の風景を撮って下車、待ち合い室から外に出るまでカメラを回しっぱなしで撮った映像から。


待ち合い室があった所の先にホームの跡が残っていました。


同じ場所です。季節は冬。


真夏のホームに下り電車が入ってきます。ホームの柱の寒暖計は37℃。


冬のホーム。暖冬で雪の少ない年でした。


ここは木造の車庫があった所。


しんしんと雪が降る日。


盆休み、車庫の外壁にアレチウリが絡んでいました。


裏手に回ってみました。線路跡に太陽光発電のパネルが並んでいます。風情も何もあったもんじゃない!


18年前の同じ場所です。
あの作品は下り電車をテーマにしましたがこのときだけ上り電車の発車を撮りました。


未完の大作にひとつのエピソードとして挿入するための編集にかかります。
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業務用VTR Sony SVO-260 を直そうとしているんだけど

2020-09-21 11:32:16 | Weblog
先日久しぶりに使おうとしたらローディング動作不良で再生出来なくなった SVO-260 です。
原因はローディングギヤLの割れ。当時頻繁に発生して最終ロットは材質を変更したようです。サードパーティーのギヤは手に入るようですが材質は純正と同じで不安です。


幸か不幸か、割れ方がきれいなのでとりあえずこれをなんとかしようと浅はかな考え。
プラモデル用の接着剤なら付くかもと。


やってみましたが全く接着しませんでした。プラスチックの接着は奥が深くて面倒なのは知っています。


次はダイソーの瞬間接着剤で挑戦。


くっついた感じですがこれだけでは不安。
補強のため細い銅線を巻いて締め上げ、その上から瞬間接着剤を塗りました。


このアームを外さないと応急修理したギヤが収まりません。クリップは樹脂なので落とさないよう慎重に外しました。
こういう面倒な構造は大の苦手。


この状態にしないとギヤに組み込むスプリングが入りません。


ギヤとスプリング取り付けは成功。
ローディングローラーを裏から抑えてギヤを取り付けたアームを組み付け。


クリップを落としちゃいましたが内部じゃなくて良かった!


ギヤに位置合わせのマークがあるのは調べてあります。

早とちりで白いギヤにクリップが入っていますがこれは押さえ板の上から入れるんです。

問題はこの後です。
大きなギヤを組み込むんですが、ここで困らないようにこの上に取り付ける板を基準に位置関係をマーキングしておいたのはいいとして


ギヤの裏のカム溝と相手の関係がわかりません。知恵の輪です。


3本のピンをどうやって溝に納めるんでしょう。


うー面倒臭い。
今日はやーめた。

と思ったけど昼食前に参考にさせていただいた「東京スワン」さんのサイトにある SVO-260 修理のページを確認。
その中の一枚の写真と現物を比べると、あれっ

「アーム・テンレギ・ドウサ」というパーツだそうですが、ギヤが欠けたとき相手のパーツを乗り越えたんですね。
これじゃあカム溝にピンが入るわけがありません。割れなかったのは奇跡です。

アーム・テンレギ・ドウサを慎重にこじって正規の位置に。「割れるなよ」
この、裏がカムになっているギヤにも合いマークの穴があって下の穴と合わせるようになっていました。
これでギヤが正しい位置に収まりました。


気が向いたら後で基板を戻して組み立てることにしましょう。
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