夢地蔵

田舎の映像作家の備忘録

HL-79E 不具合を本気で調査開始

2019-02-28 12:40:15 | Weblog
夕べ段取りを考えてさっそく調べ始めたのですが、朝から改めて取り組みました。
ところがいきなりテスターMOTHER TOOLのMT-4320 が壊れました。ΩからVに切り替えようとしたらツマミが取れちゃいました。構造を見ると直せそうもありません。これだからプラスチックを多用したモノはいずれこうなるから嫌いなんです。コンデンサーの容量も測定できる優れものなのに。
替わりはあります。日置のペンシルテスターを使うことにしました。これもプラの安っぽいつくりですけど。


大嫌いなEXCELで表を作って測定結果を記録すればどこが悪いか見えてくるかも。


夕べ調べたメモ書きのデータを記入しようとしたのですがそれは無かったことにして最初から調べることにします。なにはともあれ一服。


調査開始。テスターはこっちの方が使いやすいです。


POWER基板だけ挿してMBの電源系のデータを取り、次に基板を一枚づつ入れて抵抗値と電圧を調べていきます。全部調べ終わりました。


データを見ると-4.8V系が変です。基板を入れる度に電圧が下がっていきます。このラインの容量が小さくて全部に電力をまかなえないようです。


途中、電源を入れるとバックタリーが点灯することに気がつきました。調べたら追加したVTR ON/OFFの押しボタンスイッチがONになっていました。一度押してOFF。


POWER基板が怪しいということで、もう一枚あるかもと探したら出てきました。
左から元々内臓していた基板。これは先日煙が出ました、中が今回調べて怪しいと思われる基板、右がガラクタ箱から出てきた基板です。これが使えれば万事都合がいいんですが、


さっき出てきた基板を老眼鏡で観察したらT1が煤けていました。昔盛大に煙を上げたのはこの基板だったんですね。


さあ困った。POWER基板は3枚あるけどどれも信用できません。
こうなれば苦手な基板の回路を調べる作業にかからないと。「えらいこっちゃ」

もう一度ガラクタを確認しました。もしかしてまだあるかも知れなません。が、POWER基板はもうありませんでした。
その代わり基板のケースが出てきました。
これは煙を上げた基板のケース。


こっちは今回調べた基板のケース。


どちらもしっかりメモ書きしてあります。やはり基板自体を修理するしかありません。

もうひとつ確認した項目がありました。
POWER基板を今回の調査で入れた予備品から元々内臓していた基板に入れ替えて調べてみました。


この基板も-4.8Vが出ていません。
壊れた可能性があるのはトランス、整流用のダイオード、定電圧回路のパワートランジスタだろうと思います。引き続き調べますがトランス以外は一般的なパーツなので入手は可能でしょう。
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HL-79E 怖いけど電源投入

2019-02-27 11:04:37 | Weblog
組み換え最終工程でまごついているHL-79Eはそろそろ結論を出す必要があります。正常に動作すれば良し、もし不具合があれば手を打たないといけません。

怖いのが組み立て中に配線が切れたり噛み込んでアースに落ちているケース。手始めにMB(マザーボード)のPOWER基板コネクタ部を調べます。透明の絶縁プレートは外します。


コピーした回路図とテスターでコネクタのパターンの行き先を追って導通とGND線以外に接地している箇所が無いか調べていきます。


POWER基板コネクタのチェックが済みましたが異常はありませんでした。


配線をこれ以上調べるのは気が遠くなるので打ち切ってPOWER基板を挿入。見切り発車です。本来この基板はパネルがありますが万が一トランスから煙が出るのが見えたらすぐにスイッチを切るため外しておきます。MBの絶縁プレートは安全のため戻しました。


DC12Vコネクタを繋いで、スイッチ...オン。


スイッチを入れたり切ったり。入れたままでもトランスは、こいつは、「おっ、大丈夫だ!」


次に全基板を挿入します。忘れないように絶縁板を先に入れてから基板を慎重に挿していきます。最後にMPU。電池はとりあえず上に乗せます。


CAM/BARSはBARS、STBY/OPEはSTBYにしてモニターを繋いで改めてスイッチオン。
煙が出ないことを確認してBARSに切り替え。モニターにカラーバーらしき絵が出ました、が、異常に暗い映像です。

原因を追究しないといけません。一番怪しいのはPOWER基板だろうと回路図を寄り目で見たらMBのパターン側にMB 8という端子群があって絶縁プレートにテスター棒を当てる小さな穴が開いていました。この穴で+12V/+9.6V/+6V/-4.8V/255V/730Vのチェックができるようになっています。


テスターで各ポイントの対アース間の電圧を調べていきます。
+12V端子は12.28V。これは供給側の電圧ですから問題なし。


+9.6Vが9.85V。ちょっと高めです。


+6Vが6.16V。こんなものかな。


-4.8Vが、あれっ。これは異常値です。


255Vは259V。


730Vは630V。100Vも低い値です。


ブログのネタ用に暗いカラーバーをデジカメで撮ろうとしましたがシャッターを切る前に真っ暗になったのでこれ以上のテストはやめました。
問題解決への道は遥かです。疑わしいのは予備のPOWER基板。これも昔何かやっちゃった物でしょうか。次に試すのは他の基板を抜いて電圧測定かな。
無負荷で一次側に12Vを入れても問題無いのか心配ですがやってみました。


その結果各ポイントで
12.51V 9.85V 6.16V -4.91V 258.8V 742V という正常値に近い結果が出ました。負荷がかかると電圧が落ちたり出ないということは二次側のどこかに問題があります。考えられるのはGchのプリアンプのソケット誤挿入事件しかありません。
プリアンプに関係のある基板はPROC-1A/PULSEです。


この2枚を調べることにしますが、頭が熱くなって肝心な事を見落とす恐れがあるので手順だけ考えて続きは明日にしましょう。
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HL-79Eは先送りして映像の編集

2019-02-26 15:10:44 | Weblog
昨日収穫した飯山の旧中央橋の映像を本編に組み込む作業を進めました。ダラダラとHL-79Eで遊んでばかりはいられません。
これを組み込むシーケンスは新中央橋竣工の翌日車で渡った映像で始まり、使われていた頃の旧中央橋と解体中の映像をカットバックする構成です。その最後に昨日撮った映像を入れてまとめます。使うソフトはPremiere6.5。ずいぶん古いソフトですがSDの編集はこれが慣れていて思うままに動いてくれるのでいまだに愛用しています。STUDIOフォルダを作って頻繁に使うソフトのショートカットを置いてあります。使うマシンはPCではなく信頼性のあるワークステーションでOSはXPです。(HD用は別のワークステーションでWindows7)



最初は昨日の映像のキャプチャ。DVカメラはテープをいれたままなので電源を入れて再生モードにします。



DVカメラとワークステーションに組み込んだCanopus DVRex-M1をDVケーブルでつないでRex Videoでキャプチャ。



各種素材とプロジェクトファイル、完成ファイルはすべて外付けのHDD(2TB)に入っています。



作業中のモニターです。



キャプチャした映像は自分の感性を信じて必要な部分を切り出してタイムラインに置き、長さを微調整。これは理屈ではなく感覚の世界です。

製作中の作品はフランス語のナレーションとモノローグ(ダイアローグ)を入れていますが、これは予算の関係(この作品のベースにした前作はプロのナレーターに依頼)もちろんフランス人の知人はいませんからPC上で。なぜフランス語かというと万事好都合だから。なお、間違っても初音ミクは使いません。

Google翻訳で原稿をフランス語に翻訳。これは簡単ではなく、それらしくなるように言葉を何度も入れ替える必要があります。この作業で気が付いたのですがフランス語は日本語と比べて表現力が乏しいということ。日本語ならひとことで済む表現がフランス語に変換するのに四苦八苦です。でも某TV局のディレクターは見事に騙されました。「フランス人のお友達がいるんですか?」


まあまあ納得のいく翻訳ができたら読み上げサイトで読んでもらいます。メインのナレーションは力強い声のBruno、補助がやさしい女声のJuliette、もう一人云わば黒子役としてRyan。これは野太いアメリカ英語です。


合成音声データをフリーのAudacityで録音。


データを保存してPremiereに読み込みます。


後はPremiereのタイムラインでの作業。感性と感覚、直感で編集を進めます。セオリーなんて一切ありません。


一旦書き出して仕上がり具合を確認、手直しの繰り返しで最後にこのシーケンスを改めて書き出して今日の編集完了。
後日見直して編集し直すこともあります。

製作中の作品で、もうひとつ追加したい項目が残っています。北陸新幹線の車窓風景が欲しいんです。乗るのは長野-飯山。11分の乗車です。北陸新幹線は中野市と飯山市で廃止された長野電鉄木島線跡と交差する地点があってぜひ新幹線からの映像が必要なので。
それに関連して面白い案が浮かびました。内容はまだ伏せておきますがそれだけでも面白い作品が作れそうです。
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HL-79E 今日は後回し、本題で飯山へ

2019-02-25 14:40:38 | Weblog
現在最終仕上げに入っている映像による長編叙事詩「線路端の猫戯子」全編で5時間近い超大作の追加収録で飯山市へ行ったので、HL-79E整備は一次休戦です。その作品は長野電鉄木島線と屋代線の廃止を骨格にしてそこに自身を重ね現代社会の矛盾と不条理を提示するものです。制作過程でメディアにも取り上げられて自分なりに手ごたえを感じています。
作品は一度完成してYouTubeで公開中ですが、その後幾つか追加項目がありその一環で旧中央橋の最後の橋脚撤去作業を待っていました。なんだか予感がして朝行ってみたら、やっていました。車で堤防道路に上がるとハツリの音。DVカメラを準備。もっと近くで撮りたいのですが適当な場所がなくてここから。

新中央橋下流右岸から

工事関係者の邪魔にならないよう遠くから望遠で引っ張って。この橋脚は大きくて頑丈らしく大掛かりな土台を築いてその上で重機があの「コンコンコン」の音を上げてハツリ作業中。

冬の渇水期が作業に最適

私の手元に旧中央橋の映像がいくつかあります。もちろん「線路端の猫戯子」に使うためです。
これは上流の綱切橋から撮った映像のひとコマ。この橋が姿を消すなんて全く考えていなかった頃です。

2013年7月13日

この橋が架け替えられる事を知ったのはずいぶん後です。

2012年8月17日

そろそろ塗り替えの時期かな、なんてのんきに渡っていました。

2012年7月29日

新中央橋竣工式翌日にさっそく渡りました。左手に旧中央橋が残っています。色といい形といい美しい橋でした。北信濃の風景にも完璧に馴染んでいました。

2014年12月15日

人生も70年過ごすといろいろな写真が残っているものです。
記憶は曖昧ですが、これは昭和46年(45年かも)の盆だったと思います。地元でも覚えている人はもう居ないかも知れませんが、中央橋の下、今は芝生になっているあたりでモトクロスがあったんです。田舎の草レースですが盛大に開催されました。当時私はモトクロスに夢中で、クラブを作って何回か走りました。この日は出場しませんでしたが友人がブリジストン90で走りました。ブリジストンがバイクを作っていたなんて、遠い過去の話です。ほんのちょっと前までこんな伸び伸びした時代があったんです。

スタート

公認レースではないのでライダーのウエアはいい加減です。

正式なレースではノービスは革の上下着用

それはともかく、この写真が貴重です。後ろに見えるのが旧中央橋。河原は今と違って荒れた地形が残っていました。

橋の色は記憶なし

長野/須坂間の旧村山橋も跡形もありませんが、電車が走っているところと最後の橋脚を壊しているところを映像で残してあります。
そして中央橋。無機質な新しい橋は、私にはどうしても馴染めません。木島線も屋代線も消え、今また古き良き時代の、人々の生活感のある文化がまたひとつ消えていきます。
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HL-79E 日曜は回路確認の段取りだけ

2019-02-24 10:35:49 | Weblog
日曜日は休みましょう。
来週回路の確認をするための段取りだけにします。マニュアルからHEAD GENERALの必要な部分をコピーして机の上に置きます。



調べるのはあの狭い中にぎっしり配線が詰まっているコネクタのユニットです。組み替え中に何箇所か半田付け部で切れて苦労した部分です。

POWER SW,MIC,各BNC部


モニター切り替えとバッテリー系


VTRコネクタのピン配列


REMOTEコネクタ

試しにGENLOCK INのBNCを当たったら約75Ωで問題ありませんでした。
このとき、デジタルテスターの006P電池が気になって調べたら8.9Vしかありません。買ってこないと。「確かあの店に安いのがあったぞ」
電池を買ってきてから別の探し物で机の引き出しをかき回したらこのMother Tool製マルチテスターの説明書が出てきました。中を見たら電池が消耗するとディスプレイに「BAT」表示が出るとありました。\162だからまあいいか。

ミノ虫クリップのアダプタは便利

ついでに夕べ試しにひねり出したバスコークの状態を確認。

一部コーンスターチを振りかけ

本当は硬化してゴム状になるまで24時間かかるというのですが短気を起こして剝がしたら表面から2mm位まで硬化が進んでいました。コーンスターチは使わなくてもいけそうです。問題は型をどうするかです。

内部はまだ変化なし


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HL-79E 土曜日だけど電池の件を解決

2019-02-23 14:30:12 | Weblog
MPUのバックアップ電池の件もいつかは解決しないといけません。
電池ケース側を処理済したままなので今日はこれをMPU基板に配線します。この方法は実働の79Eと同じです。

電池からの線に予備半田

元々電池が入っていた側から線を突っ込みます。

予備半田してないと線がばらけます

+-を間違えないように裏で半田付け。

ここは20Wのコテで

線が細いのでグルーガンでスティックを盛って保護します。

これで安心

ケースは袋に入れます。とりあえず入れたCR2032は今日新品に交換しました。

ダイソーのチャック付袋

バックアップ電池の件は完了です。

電池ケースの+側は安全のため絶縁板追加

電池ユニットはGEOMETRIC基板の裏にスペースがあるのでそこに押し込む予定です。

いい所に隙間

POWER基板を入れてテストするのは明日以降に先延ばしして、また余計な事を考えています。BOLEX H16 のアイカップ代用品がどうしても気に入りません。ネットでシリコンシーラントで成型する方法を調べたら色々出てきました。

買い物のついでにこれをカゴに

シリコンだけでは内部までゴム化しないらしくてその処理がミソだというのです。コーンスターチまたは片栗粉とまぜるとシリコンが粘土状になって云々。なるほど。

その前にバスコーク(これもシリコン系)の中身を綿棒ケースの蓋に塗りつけて放置したらどうなるか、試してみることにしました。これがうまくゴム状に固まってくれれば手間が省けます。昔、工場で現役の頃シリコンシーラントの使いかけを放置したら全体が固まって使い物にならなくなった記憶があるんですが。

「ブラック」ですが濃いグレーでGood

ちなみにBOLEXのアイカップは本来こんな形状。ARRIFLEXも似た形です。

デザイン的に決まっています
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HL-79E POWER基板の調査開始

2019-02-22 15:10:23 | Weblog
一日伸ばししてきたPOWER基板を本気で調べ始めました。G撮像管のコネクタ挿入ミスで煙が出た基板と予備品を並べてアース間の抵抗値を調べていきます。素人なりの甘い考えですが、先日はこの方法で重大なミスを発見することができました。

机の上に基板2枚と回路図、先日カメラ側を調べる際に使った表を並べてさて、

楽しい作業にあらず

ひとつづつコネクタのパターン側の抵抗値を比べていきます。

ミノ虫コードで繋いでGNDは共通

回路には電解コンデンサーもありますからデジタルテスターの値がしばらく安定しない箇所もあって手間がかかります。

根気仕事です

でも取調べを進めていくと「おやおや」というところが出てきました。黒丸を付けたところがそれです。

手抜きで使用済みの表を使用

全部調べて回路図を見るとやはり煙が出た後遺症と思われる部分が浮き彫りになりました。煙が出たのはT1ですが、T2も過熱して程度の違いはありますが異臭が残っています。抵抗値が変なのはこの回路です。
T1系は-4.8V,-15V,-45V,-61Vを作り、T2系は+730V,+255Vを作って各部に供給する回路です。考えるまでもなく恐ろしいミスをしたものです。+9.6Vの回路も変です。

やはりここか

そういえばT1系のパワートランジスタTR13も熱くなったらしくパターンとの半田付けが溶け気味です。

半田が溶けるほど過熱か

ということで煙が出た基板は使えません。予備品を使いましょう。ただし、出力の構成が同じでないと事態は更に悪化する可能性があります。POWER基板の予備は一枚しか無いので絶対大丈夫という確信が持てるまで回路構成を調べてから進めます。
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HL-79E 思わぬミスを解決

2019-02-21 12:47:35 | Weblog
昨日重大なミスを解決したと思ったら今日もやっちゃいました。
Bchのプリアンプのコネクタをまだ確認してなかったのでグリップハンドルを外して調べたらこれは大丈夫。グリップハンドルを戻そうとした際、内臓されているコネクタのビスを増締めしたら頭が取れてしまったんです。また余計なことをしてしまいました。「どうしよう」。

やっちゃった

ネジ箱から同じネジを探すのは至難の業。絶対あるはずですが。

サイズ別に整理した方がいいネ

そうだ、あのケースにあれがあったはずだ。...出てきました。

地獄に仏

ほら、ビスが付いています。

M2の平小ネジです

頭が切れたビスを抜くのは不可能ではありませんがやめました。元々これに使いたかったグリップハンドルを使いましょう。この方がアクセサリーシューの作りがしっかりしています。

中身の移植が面倒くさいけど

中身を取り出すときにもう一本のビスもロックタイトがしっかり効いていて頭が取れちゃいました。

真鍮のビスは弱いね

中身の移植です。ロックタイトを塗りました。半田付けしたソケットは収縮チューブを被せたほうが良さそう。後でやっときましょう。

半田付けが上達

本体とコネクタを接続します。

配線の噛み込みに注意

本体と合体。


アクセサリーシューはやはりこちらがいいですね。


思わぬところで手間取って肝心のPOWERユニット調査は段取りを考えただけで進んでいません。が、出来るところは進めようとMPUのバックアップ電池の件を準備しました。付いていた電池は完全に放電していて使えないし最初このカメラが届いた時点で電源を入れてチェックしたときMPU基板のM.BATT ALARMが出ていました。
予備のMPU基板は電池が載っています。もしかして生きてるかも。

使えるといいな

これではダメ。本来は3Vです。しかし30年以上前の電池なのにまだ電圧が残っているとは驚きです。

リチウム電池は驚異的長寿命

先日買ってきたCR2032の電池ケースにビニールコードを半田付け、安全のためグルーガンでスティックを盛りました。

グルーガンは便利です


とりあえず机の奥にあった使い古しの電池

チャック付きの袋に入れました。

基板への配線は最後にします
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HL-79E 発煙事件の原因判明!

2019-02-20 10:31:06 | Weblog
昨日思いついた、実働の79Eと並べて回路を調べるという方法は正解でした。
夕べ、ブログをアップした後テスターで2台のマインボード上のPOWER基板のコネクタ(45pin)についてアース間の抵抗値を全部比べました。

エクセルで表を作って記録

その結果35pinの抵抗値が組み立て中の79Eと実働79Eで明らかに違います。これは正常な79E。

2台を電気的に結合してあるので比較は楽

抵抗値はこんな値です。


こちらが煙を出した79E。

コネクタ番号が小さくて大変

これはどう考えても異常です。

アースに落ちてる!

今朝から回路図を追って犯人の捜索にかかりました。「POWERコネクタからMB1へ、そこからR/G/B各プリアンプへ行ってる。」怪しいのはプリアンプです。R/G/B 3個を順番に見ていきます。Rは問題なし。次はG。

すっかり慣れた作業です

Gのプリアンプを外したそのとき、ありゃあ

なんじゃこりゃ

コネクタがこんな挿し方になっていました。画像ではわかりにくいですが2列の片側を違う方に入れてあります。向こう側の狭い隙間から入れたのが間違いでした。昔派手に煙を出した79Eも原因はこれだったんでしょう。

最悪です

正しく挿入。これが正規です。

原因判明で感動

喜んでばかりはいられません。プリアンプが壊れた可能性があります。もう一度外して確認しないと。

心配だなあ

これも予備品があります。テスターで当たって比べてみたら各ピンの抵抗値は同じなので大丈夫そうです。

オリジナルを使います

最大の問題は煙を上げたPOWER基板です。これも予備があるのでいきなり交換してもいいんですが、ここまで来て急ぐ必要はありません。回路構成が同じか確認してからでも遅くはありません。後回しにしましょう。

部品の山から何でも出てきます

ここで冷静にならないとまた何かヘマをやらかしそう。
視点を変えてもうひとつ気になるVFを調べましょう。コントラスト/ブライトをかなり上げないとCRTが見えにくかった覚えがあります。

とりあえず開けてみます

ざっと見た感じでは変なところは無いようですが電解コンデンサーはどうかな。

深入りしない方がいいかな

VFはせっかく開いたのでCRTソケットを接点復活材できれいに。

国会中継をラジオで聞きながらPOWER基板を並べて見比べたら、おっと、違う。左が煙が出た基板、右が予備品です。右は電解コンデンサーがひとつ余計に付いています。基板番号は左がP-01216A、右はP-01400から判断すると予備品のほうが設計が新しいと思われます。

予想した事態

裏を見るとパターンが一部違います。

不具合があって改良したのかな

基板内の部品構成がどうでもIN/OUTの機能が同じなら問題は無いかな?。基板単独でDC12Vを入れて出力を確認すれば分かると思うのですが、私は電子回路の専門家ではないので無負荷で一次側に電源を供給して不具合が出るのではないかと心配です。煙が出たトランスを入れ替える手もありますが。

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まだあきらめずにHL-79Eの調査

2019-02-19 09:53:05 | Weblog
煙を出してしまった79Eの調査続報です。
昨日は部品取りの79Eで工場出荷状態のミスを発見するという面白いことがありましたが、今日はレンズコネクタを調べてみました。私が組み替えた79Eがもしかしたら配線を間違えているかも知れないからです。

これが以前POWER基板から煙を出した物で今は部品取りと研究用です。

見るも無残な姿です

レンズコネクタを取り出しました。コードがケースと本体に挟まっていたやつです。

ナットを回すのに一苦労

テスト用にレンズを出してきました。これに外したコネクタを接続。VTRトリガーは6pinと12pinパラです。

HL-79E標準装備のレンズです

12pin側コネクタのトリガー端子に自作したテストリードをつなぎます。(これは便利です)

緑と白のコードがトリガー

レンズのVTRボタンです。このスイッチはオルタネイト(押すとON 次に押すとOFFの繰り返し)です。

知らずにONになっている事もあります

テスターで導通をみるとOFFなら

Ωレンジで無限大

ONにすると通じます。

0.9Ωは事実上ゼロ

では、組み替えた79Eを調べてみましょう。こちらのレンズコネクタに先ほどと同じピンを探してテストリードを入れます。

間違いなくここです

追加したVTR START/STOPボタンです。

これはおそらくオプション

ボタンがOFFだと

導通は無し

ONにすると

つながります

私の配線は間違っていないことがわかりました。
これからもこんな具合にひとつづつ確認していきます。次に心配なのが組み立て中のコードの噛み込みです。

もうひとつ、今日やったことがあります。組み替え中の79Eと実働状態の79Eの配線チェックをすべく準備だけ済ませました。
作業台の上に2台を同じ状態にして並べてテスターで違いを調べようというわけです。左が不具合品、右が正常品です。

内臓基板は抜き取り

チェックを能率的にするために互いのケースを接続しました。

これはGoodアイデア

もし配線の噛み込みや接続不良があればすぐにわかるはずです。

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