夢地蔵

田舎の映像作家の備忘録

レガシィB4 外装の破損を修理する

2018-11-25 19:23:48 | Weblog
先日新潟の上越市某地域の山奥へ息子と行った際、とんでもない事態に。
田圃の先、谷の向こうに見覚えのある見事な棚田が見えました。直線距離で数キロ、見ると田圃の間に軽トラが走った痕跡のある狭い道がありました。B型の特徴で、この道を行けばあの棚田への近道に違いない、行ってみようとソロソロと下りて行きました。
急な狭い道を数百メートル、途中山あいの見事な田圃があって素晴らしい景色でした。ところがなんと道は田圃の間で行き止まり。道幅は2メートル位で急な坂道。バックで戻るのは不可能です。困ってしまってワンワンワワン。


その後の運命を知らずにこの道を下へ

幸い田圃の脇に軽トラか農耕車を停める狭いスペースがありましたが、なにせこちらは2000ccのレガシィB4、あぜ道は車幅プラス左右20cm、左は谷です。間違って転落したら泥だらけになって這い上がって最寄の集落へ救援を求めに行くことになります。
焦ったの何の、息子の手前笑って誤魔化しましたが身につけた運転テクニックと4駆の力で脱出に成功、来た道を一気に駆け上がって事なきを得ました。
ま、その件は最悪の事態にならなかったのでさておくとして、実はこの日の朝途中で前から気になっていた田圃の風景を探しまわる途中、Uターンするために道路わきのスペースに車を入れたとき、フロントのエアロスプラッシュ(?)を段差に当ててしまったんです。降りて確かめれば良かったのですが大したことはないだろうとそのまま走り続けること数キロ、信号の手前でなにやら異音。変な音を出す車がいると人事と思っていたのですが、息子曰く「この車だよ」。
交差点脇のお店の駐車場に停めて降りてびっくり。右前のが外れてぶら下がっていました。レガシィはこれが低い位置にあるので段差でこするのは日常茶飯事で私の車の場合、傷だらけで前にも外して塗装したことがありますが外れたのは初めてです。応急処置で外し、気をとりなおして予定通り山の田圃へ向かったというわけです。
帰ってからこのままではみっともないので左側のエアロスプラッシュも外して一見誰も気がつかないようにしてから修理を考えました。ヤフオクで中古を当たってみましたが適当なモノが見つからず、現物をとりあえず修理することにしました。


パーツを外してあっても黙っていればわからないかも

幸い破損の程度は軽くてブラインドリベットが飛んだのと何箇所かヒビが入っただけ。なにはともあれブラインドリベットとM6のボルト、スバル用のプラスティリベット、ホルツのスバル用ピュアホワイトの缶スプレーを準備。ボディーへの取り付けはプラスチックのピンとM6のボルトですがボルトはナット締めではなく正規にはプラスチックにナットを埋め込んだ部品ですがこれはホームセンターには無いので単純にナットで締めます。この部品はナットが腐食していて前回外すのに苦労しました。

このエアロパーツは材質がPPEで接着性が悪いらしいのでヒビは半田鏝で溶かして適当にくっつけました。あとは耐水ペーパーで平らにしてバンパー用パテを塗って仕上げてブラインドリベットでステーを止めて、塗装するだけです。


11月下旬ということで寒いので缶スプレーはお湯で温めました


塗装完了 実際は塗料がたれてペーパーで削ったり塗ったりで大変


ブラインドリベットはφ4.0なので怪力を発揮してパチッ


ガスストーブで乾燥促進


裏はこんなに適当 別に力がかかるところじゃないし


ホームセンターは便利ですねえ


今日の昼前に完了 遠くから見れば修理したってわかりません

今回一番悩んだのはエアロスプラッシュ(正式にはなんていうパーツなんでしょう)とボディーの接触部の硬質ゴムみたいなやつの処理でした。粘着材で貼ってあるのですが、剥げかかっているし欠落もあります。むずかしく考えずに浮いた箇所は瞬間接着剤で止めて塗装はマスキングテープを貼って無塗装としましたがいつか機会があれば程度のいい中古を手に入れて交換、するまでもないか。
このパーツを半田鏝で補修しながら思ったのは、車って、どうしてこんな安直な作りになったのかということ。いまどきの車は軽から高級車まで作りは同じ。まるでプラモデルじゃないですか。計器盤なんて、ラジカセどころか安物の液晶テレビの出来損ない。バンパーは蹴飛ばせば割れるか変形します。安全性を考えているのはわかりますが品物としての価値はまるでありません。そのうちプラスチック製の家なんてのが出るのかな。

それにしてもあの田圃で完全にスタックしていたらと思うとぞっとします。あの田圃の主が悪戦苦闘した轍を見たらさぞかし驚くでしょうね。
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電気掃除機を修理する

2018-11-15 09:43:22 | Weblog
先日うちの奥方が掃除機をかけていてうっかり消火器を倒してしまい、偶然ピンが外れて中身が噴出、家中が粉まみれ!。その粉を掃除機で吸ったら大変なことに。粉末消火器の粉は超微粒子で掃除機の紙パックを素通りして事態は更に悪化。その後の騒ぎはともかくとして、問題は掃除機です。開けてみたら内部が粉まみれ。庭でブロワーを使ってきれいにして試運転したら数秒で停止。短気を起こしてたたいてもダメです。
急遽新しい掃除機を買ってきましたが長年愛用してきたサンヨーの具合のいいこいつ(2000年製造)をなんとか使えるようにしようと昨日庭で分解を始めました。夕方になって寒いので中断、今日は晴れて暖かくなったので再開です。
作業開始から写真を撮れば良かったんですが途中で気がついたので中途半端な写真ばかりになってしまいました。
こんな記事は誰も興味がないと思いますが...

いらない三脚を利用したテーブルに置いて作業開始。


回らない原因はモーターのブラシでした。この写真は修理後です。ブラシが消火器の粉で固着して全く導通がありませんでした。ブラシアッセンブリーを取り外してブラシをこじって抜き粉とゴミを取ってサンドペーパーできれいにして動くように。整流子との接触面は荒れていたので磨き、ついでにカーボンが付着して黒くなっていた整流子側も適当に磨いてやりました。


組み立てる段になってモーターがどんな向きになっていたか忘れて焦り、いじっているうちに基板のタブの相手側に無理な力をかけてこんなことに。ここはモーターの電流がモロに流れるのでこれでは危ない!


半田吸い取り器で半田を取り除いてしっかり半田付けする必要があります。


半田をたっぷり盛ってやりました。


モーターの収納位置と方向を確認。モーターはネジではなくゴムでおさえるだけです。


昼食前に終わらせたくて先を急ぎます。
実はこの過程でモーターの位置が間違っていてタブがカバーと干渉し基板をいじる結果となったんです。


苦労してカバーを固定、おそるおそる電源を入れて試運転。前より元気に動いてくれました。初め若干焦げ臭かったのは動かなくなったときカーボンブラシがスパークした名残でしょう。


旧サンヨーの家電製品は良く出来ていて長く使えます。この掃除機も2000年に買った物ですが、その後買ったサイクロン掃除機は壊れたり吸い込みがイマイチだったりです。愛車の室内清掃はこれでないときれいになりません。
それと消火器にはご注意です。粉末消火器の粉は後始末が大変、なんてもんじゃありません。

追伸:直ったと思って喜んでいましたがいくらも使わないうちに動かなくなりました。再度分解して確認したらカーボンブラシの片方が限界まで擦り減って整流子に完全に接触していませんでした。交換すれば直るとわかっているのですがサンヨーの掃除機はカーボンブラシを単体で手に入れることができないようです。ヤフオクで社外品を手に入れたという情報がありますのでそのうちなんとかしましょう。

後日談:この掃除機は修理をあきらめて捨てました。
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杏の紅葉が今最高

2018-11-12 17:29:21 | Weblog
毎年訪れている長野市松代町東条の杏畑。
杏は11月に入ると葉が見事に紅葉します。これを知ったのは6年前のこと。長野電鉄屋代線廃止を映像で記録する中で撮影に行ったときでした。
あの日は秋晴れで杏が素晴らしい紅葉でした。それは廃止になる鉄道をその風景が惜しむように見えました。それから何度も晩秋に行ってみますが昨日は秋晴れではないのに記憶の中の時を思い出させる状況でした。
杏は花の時期しか訪れる人がいないのはどうしてなんでしょう。

ここが東条で一番気に入っているポイントです。
2011年秋、長野電鉄屋代線廃止までの様子を映像で記録する際関連の素材を撮って以来毎年見に訪れているます。あの日まで杏がこんなに見事に紅葉することを知りませんでした。


普段あまりやらない望遠撮影です。






他の場所でも撮ってみましたがこの時間帯になると雲が厚くなってせっかくの紅葉の色彩がくすんでしまいました。








今日は雲が流れていて時折り秋の低い日差しが杏の葉を照らして一時最高の状況。空を見ながらそんなことだろうと先に上の4枚を撮ったのは正解でした。
こんな見事な紅葉ですが地元の老夫婦が柿の収穫をしていた以外誰も見物している人も写真を撮っている人もいませんでした。もったいないことです。
私としてはそのほうが好都合ですが。

注:日付けが11月12日になっていますが12日の写真(昨日も行ったんです)で下書きしたためで実際は13日の記事です。12日の写真は曇り空で今日の写真と比べると面白くないので没にしました。

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高速道路のパラドクス

2018-11-09 16:21:30 | Weblog
先日、高速道路を走って伊那方面へ車で出かけたときのことです。
出ました!今問題になっている煽り運転。それがドライブレコーダー替わりのアクションカメラが捉えていました。
その映像を Shotcut で編集して字幕を入れ「おばさんの煽り運転」のタイトルでYouTubeにアップ。今後車載カメラの動画をアップするためのテストケースです。Shotcut は優れもののフリーソフトでYouTube用のMP4作成にお勧めです。

sY3cAIIxVJA

動画に興味があれば見て判断していただくとして、この記事の本題は高速道路で追い越しをするときの走り方についてです。私は常に法規に従って走行車線を走りますが、観光バスや大型トラックが80Km/hで走っているのに追いついた場合首を振って後方確認して(ミラーは信用しません)ウインカーを出し追い越し車線に出て追い越し、首を振って車間距離を確認しウインカーで合図、走行車線に戻るという当然の運転をしています。追い越し車線に後続車がいる場合はその車も入れる距離をとります。でもそんな状況ばかりではなく大型がその前にもいた場合、走行車線に戻るには自分のスペースが確保できない場合は追い越し車線のまま更に追い越しをかけます。問題の動画のエリアは緩い上り坂なのでそれを認識できない車は徐々に速度が落ちてしまいます。そんな車がいたら最悪です。結果的になかなか走行車線に戻れない事態もあるわけでそれをもって違反と言われても「じゃあどうすりゃいいんだ」となってしまいます。追い越すたびに走行車線に戻れと言われても100Km/hで走る場合、車間距離は100mが鉄則なので走行車線の車の間隔が最低でも200mないとそこには入れない理屈です。また、走行車線を観光バスの隊列が走っているというのは現実にあり得る状況ですが、例えば走行車線を5台のバスが80mの車間距離で法廷速度の80Km/hで走っていたとしましょう。100Km/hの乗用車がそれを追い越そうとしたら?
バスの車間距離は80Km/hですから80m程度しかなくてそこには入れません。じっと我慢してバスの後ろを走るのも手でしょうが普通は追い越しをかけます。私は算数が苦手なので速度差20Km/hで安全に5台のバスを追い越すためにいったい何キロの距離と時間が必要なのか計算できませんが、数キロ単位の距離が必要でしょう。考えるとパラドクスに陥ります。実際にはそこに追い越し車線を猛スピードで迫ってくるネジの外れたドライバーの車もあります。実際この日の帰りにそんな車(レクサス)がいました。
どう考えても高速道路を走るのはパラドクスだっていう話です。
訂正:高速道路における大型バスの制限速度は100Km/hでした。あの日は80程度で走っていましたが。

YouTubeは8年前から投稿を続けてきましたが今回はアップ後しばらくしたら視聴回数が二次曲線で上昇。これは予想外でした。投稿は10月30日ですが今現在視聴回数は 21,114 回です。
煽り運転は社会問題になっているから皆さん関心があるんだなと思って内心喜んでいましたが、何か様子が変です。評価を見るとほとんどが悪い評価。
コメントが入り始めると、正直いって私からみると的外れな意見が目立ちます。私を追い越して行った車は私から見たら絶対煽り運転ですが、そのことよりもそれを追走した私が追い越し車線を走り続けるのが違反だとかスピードの出し過ぎだとか、ネット用語の「ワロタ」まで書かれる始末。コメントを読むたびに段々腹が立ってきました。先日知って思わず手をたたいた言葉「ネット弁慶」って、このことか。コメントの投稿を趣味にしている輩がいることはわかっていましたがショックでした。私が遭遇した状況は動画の中でも説明しているしコメントも書いたのですが今度はそれを「言い訳するな」。コメントに返信を入れたら「まじめに返信するな。びびった」にはそれこそ「ワロタ」。
私の場合は今まで好意的なコメントばかりだったので甘く見ていました。
YouTubeに投稿する普通の人間は寄せられたコメントは全部目を通すものです。ついでに言いますが、YouTubeは投稿者に見える項目に 視聴者維持率 というのがあって各動画が平均何分見られたかがわかるのですが今回の動画は長さ9分39秒ですが視聴者維持率は現在30%です。つまりほとんどの人は最後まで見ていないんです。途中までしか見ないでコメントを書く人がいるかも知れないと思うと作り手として思いは複雑です。

夜中にコメントをチェックしたり再生回数と評価を確認しながら気がつきました。私の今回の動画の内容とそれを投稿した行為自体を含めて、ここに安直な現代社会が浮かび上がっているのではないか。自分自身もその安直な人間の一人だったのではないか。そう気がついた瞬間にこんなことに腹を立てていた自分が可笑しく見えてきました。これは今後の貴重な教材です。
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ベーカムの映像を液晶テレビに映す

2018-11-06 15:42:55 | Weblog
今までベーカムの素材確認はIkegamiのモニターでやってきましたが、このモニターは残念ながらコンポーネント入力が無いんです。
せっかくのベーカムがコンポジットで観たのでは本来の映像ではありません。本当はSonyのBVMが欲しいところですが今更手に入れたとしてもそれで仕上がりが変わるわけではないので現状維持でした。ところが例のハードオフでD端子付きの液晶テレビを発見。初めはこれがテレビだとは気が付かずモニターと思い込んで買ってきました。それが大当たりで2004年製と古いもののほとんど使っていなかったらしく、バックライトも元気でS入力で映像を出したら意外に良好な画質でした。HD移行でシステムを新しくした際仕掛りの作品の編集のために今までのシステムも生かしてそこにこのテレビを使うことにしました。

KLV-20SP2

その後気まぐれに違うハードオフを覗いたとき、ジャンクの箱にD端子/コンポーネントのケーブルがあったのを思い出して今日買ってきました。\432也。
これを見つけたときはあのテレビにD端子があったのを忘れていて、「これ、何かに使えるかも」と気になっていました。

きれいで未使用かも

さっそくBVW70のコンポーネントにつないで映像を出してみました。

入力端子はVx2,Sx2,D Audioと万全

元がテレビですからノーマルではド派手な絵ですがモードの切り替えができます。

Sonyのリモコンで設定します

モードはAVプロを選択、調整してIkegamiの絵に近づけます。テレビですから正確な設定に不可欠なブルーオンリーはありません。

設定はこんな具合

BVW70のコンポーネント出力からCanopus ADVC-500に入れ、出力をBNC/RCA変換アダプタ経由でKLV-20SP2へ。

格好付けで波形/ベクトルスコープも噛ませています

結果は予想通り。20インチなのに15インチのIkegamiより鮮明でした。ただし、液晶ですから雲の諧調というか質感はブラウン管にはかないません。


前から気になっていたのですが、液晶テレビ、モニターもブラウン管と同じで温まらないと本来の調子は出ないみたいですね。今回も初めに出た映像はイマイチだったのが時間経過と共に鮮明になりました。これって、気のせいでしょうか。

以上、正規のブラウン管モニターと同等とはいかないでしょうがベーカム本来の絵が確認できたので古いシステムに戻しました。S入力で使ったのではもったいないですが、スピーカーも内臓していて便利なので当面は仕掛かりの作品の編集に活用します。
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