夢地蔵

田舎の映像作家の備忘録

16ミリ映写機改造は一部手抜きして先へ

2020-06-30 09:46:47 | Weblog
古いELMOの映写機で100%出るトラブルの解決策です。
大きいほうのローラーの溶けたゴムを剥がして径を計るとΦ12です。


ホームセンターで透明ビニールホースを買ってきました。12x15と8x10です。2本で¥218、60度という耐熱性に不安がありますが溶けるようなゴムよりはマシ。


ゴムを剥がしたローラーを12x15のホースに入れたらピッタリ。いい感触で挿入って、スケベ。


ローラーをホースに入れて輪切りしました。


元の位置に戻してこれは解決。欲をいえばもっときれいに切りたかったなあ。ホースは最低単位の1m買って他に使い道もないので後で考えますか。


次はアームの先に付いているローラー。これも寸法は同じです。


慣れた手つきで簡単に解決。


次は小さいほうです。


ゴムを剥がして外径を測定。Φ11 金属部はΦ9。隙間から測ったのと同じでした。8x10のホースはこれに使います。強引に押し込めば外径11mmになる計算です。


計算通りでした。このローラー自体はフリーでフィルムを挟み込んでフライホイールを回す機能があります。電源OFFで駆動状態にしてローラーを回したらフライホイールがしっかり回りました。


最後のローラー。これは磁気/光学音声を再生するヘッド系です。

レバーを"M"にすると磁気ヘッドに密着します。私のテレシネはサウンドは使わないので"O"(光学)側にすればこのローラーは引っ込むのでこのままでも構わないんですが、性格上それじゃ気に入りません。

ところがこれは簡単に外せません。手前のアームは簡単(2番目にローラーを対策したアーム。これは外した状態)ですがその奥は構造をしっかり確認してから分解しないと元に戻せなくなりそう。


最後のローラーは別途考えるとして先に進みます。
手元に残っている遠い昔70年代に撮った16ミリフィルムです。他にカラーネガもラッシュプリントもありますがいずれ出してきます。

NEOPAN R40 というモノクロリバーサルフィルムです。70年代にはヨドバシカメラのフィルム売り場に行けば8ミリはもちろん16フィルムもあらゆる種類が手に入りました。いい時代です。

編集機で内容を確認しました。1本だけ私的な公序良俗に反するフィルムがあったのでこれは処分です(汗)。


撮った記憶のある物とそうでない物がありましたがこのフィルムは露出が合っていて写りが良好です。須坂の竜ヶ池ですがいつ撮ったか覚えていません。

テレシネのテストと調整はこのフィルムを使いましょう。

外でテレシネ改造機のランプユニットの窓を広げようとしていたらヤフオクで落札したフィルターが届きました。
86mm ND8 間違いありません。これはArriflex16SでトライXフィルムを使うためのフィルターで3段開けられます。


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16ミリ映写機改造 出来るところから

2020-06-29 11:36:31 | Weblog
ゴムローラーが溶けていた件は置いといて出来ることを進めます。
外部電源からDC12Vをつなぐコネクタからランプへの配線です。駆動系に接触しないところを通して


ランプ側へ


配線しました。ユニットはマイナスアースなのでマイナス側は無くてもコネクタ側で接地すればいいんですが適当な単線が無かったので赤黒の平行線を使いました。


外部電源側は中間スイッチを入れました。


これで試したらランプにファンの風がもろに当たって冷えすぎるので急遽風除け板を製作。


ランプベースに穴を開けてタップ。


いい感じです。奥の風除け板は隙間風が入るので一回り大きいのを作って入れ替えました。


今度は冷えすぎず過熱せずでいい具合です。左に見える圧着端子はキセノンランプに繋ぐ物ですが電源は映写機の後ケースに組み込まれているので外しておけば電圧は掛かりません。


ちなみに電源はビデオ撮影用に作った物で軽自動車用バッテリーを組み込んであります。3連コネクタのひとつはDC/DCコンバータで15Vに昇圧しています。


仕掛かりのゴムローラーですがネバネバのゴムを削り取って金属部の寸法を測りました。Φ12です。ゴム部の径はΦ15、調べたら透明ビニールホースに12x15ってのがあって、最寄りのホームセンターにあるのを確認。小さいほうのゴムローラーは9x11というホースが使えそうです。買いに行きたいけど別件の電話待ちで出られません。


Arriflex16Sの9.5-95mmレンズのフィルターですがヤフオクで見つかりました。86mm ND8 が¥3,200です。今日にも届くでしょう。後玉にゼラチンフィルターを入れたほうがスマートだけど安けりゃいいか。
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16ミリ映写機で問題発生

2020-06-28 10:55:55 | Weblog
テレシネ機に改造する過程で問題が発生しました。ELMOの映写機で定番のゴムローラー劣化です。


ELMOは100%これが溶けるという定番の問題だと知識はあったのに今まで確認していませんでした。最初に気が付いたのはこれ。とりあえずEリングを取って抜きました。

ゴムが溶けていてつまんだら指にくっつく始末。フィルムを通したら大変なことになるところでした。

ゴムローラーは全部で4個ありますがどれも同じ状態です。


ここは頭の使いどころです。ELMOはとうの昔に映写機のサービスを終了しているので部品の入手は不可能です。運よく手に入っても材質が同じじゃ意味がありませんし。
このローラーは径の大きいのは単なるアイドラーで、小さいのはフライホイールにフィルムを押し付けて等速回転させ、光学ヘッドと磁気ヘッドにフィルムを密着させる物です。
代替の材料でなんとかなるんじゃないかと思います。またホームセンター参りですね。先程調べたら透明ビニールホースで使えそうなサイズのがあります。内径12x外径15と9x11です。ホームセンターにあればいいけど。

追記:それはそれとして出来る作業の続きです。またしてもアルミ板の加工。余っていた2pメタルコネクタを取り付けるんです。


映写機後部のこのビスを使って固定します。


付きました。これは外部の12Vバッテリーからランプに電源を供給するコネクタなんです。


配線はいつでもできるので気が向いたときに片付けます。
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16ミリ映写機改造とArriflex用フィルター

2020-06-26 15:57:50 | Weblog
ELMO 16CL XENON のテレシネ改造は続きます。
ランプユニットの窓が光軸に対してずれているのに気が付きました。


思い切って大きな角穴にしちゃいました。


プリンターのインクを買いに文具店に寄ったらこんなのがありました。ランプの光を拡散させるスクリーンに使えそう。

店の蛍光灯に透かして見たら良さそうな感じ。

切り抜いて前にファイルの表紙で作った物と比べるとこの方(右)が演色性が良好です。


ランプユニットの窓にアルミテープで貼りました。


さっそくテスト。


映写レンズを外してアパーチャーを覗くといい感じです。


ファンでランプが冷えすぎないように対策しないと。得意のアルミ板を使います。


これでいいとしましょう。


我がArriflex16Sですが、使いたいフィルムは"KODAK トライ-X 白黒リバーサル フィルム 7266" ですが、このフィルムは露光指数200という高感度。先日SEKONICの入射光露出計で直射日光の下、順光で露出を測定したらF32ととんでもない値です。Arriflexのシャッター速度は24コマで1/48S、通常シネカメラはシャッター速度は変えられません。
1/8NDフィルターが必要です。
ここで思い出したことがあります。Arriマウントのレンズは後球部にゼラチンフィルターを入れる構造のはずです。


リングでフィルターを挟む仕掛けです。


確かB&H70DRの付属品にゼラチンフィルターがあったぞ。


色々あります。


ND 0.3ってのがありました。でも残念なことに小さくて使えません!


これはタングステンフィルムを野外で使う場合の色温度変換フィルターです。NDのこんなのがあれば使えるんですがねえ。


私のArriflexはレンズが9.5-95mm、前玉のフィルター径は86mmです。この径のND8を探します。
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戸隠の夏蕎麦を見てから16ミリ映写機の改造

2020-06-25 17:27:37 | Weblog
午前中は梅雨の中休みで日差しがあったので戸隠の蕎麦畑へ様子を見に行ってきました。
夏蕎麦は今が花盛りです。でも山里は曇っていて写真的にはどうもパッとしません。まあそんなもんでしょう。


帰ってからELMO 16CLの改造作業の続きです。ランプベースは位置調整できるようにこんな加工。


位置関係を確かめなかったのでこれでは高さ方向がずれちゃいました。


フィラメントの位置が全然合っていません。


光を一様にするスクリーンはあり合わせのファイルを切り抜いてアルミテープで貼りました。


光軸を正確に測定して高さを合わせたら横方向もアルミ板を更に加工して今度はバッチリ。


ランプはビス2本でしっかり固定しました。


本体に取り付けて


BPバッテリーから仮配線して点灯。


映写レンズ越しにスクリーンを見ると光は一様になっているようです。


ハロゲンランプはガラス部が255℃以上でないとハロゲンサイクルが起きず不具合ですが、このままではファンで冷やしすぎになりそうなので同解決するかが課題です。
腹案はあって材料も用意してあるので明日はなんとかしましょう。
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16ミリ映写機テレシネ改造は続く

2020-06-24 09:41:56 | Weblog
ハロゲンランプユニットの続きです。
片持ちでは振動するかも知れないのでステーを追加しました。ランプの取り付け穴も開けました。


変な罫書き線がありますがOLYMPUS PENのモルトを切り出す型を作ろうとしたんです。その型は前に作ったのが行方不明になって作り直そうとしたら出てきたという、これも毎度のこと。


これでランプ取り付けの目処が立ったと思ったのですが

高さが合いません。

急遽こうしました。


これでいけそうです。位置が決まったらビスで固定。高さ合わせは平ワッシャを使えばいいでしょう。


普通、テレシネの光源はLEDを使うようですが調べるとLEDは分光特製にクセがあって色の再現性に疑問があります。ハロゲンランプは白熱灯系ですから分光特性は素直なので私はそこにこだわります。
ただし、ハロゲンランプはある程度温度が高くないとハロゲンサイクルが発生しないので映写機のファンは強烈なので風防が必要かも知れません。

ユニットの窓に光を拡散させるスクリーンが必要ですがまだ何を使うか決めていません。とりあえず書類ファイルのプラ製表紙なんか良さそうですが、太陽光を透かして見るとやや黄色味が強いようです。この写真は直に太陽光を受けたんじゃないので良さそうに見えますが。

これでもビデオカメラ側でホワイトバランスをとれば大丈夫と思いますが。
他に何かいい物がないか物色してみます。
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16ミリ映写機テレシネ改造は順調

2020-06-23 16:47:57 | Weblog
ELMO 16CLの改造作業は順調です。
庭の草取りの後軽く昼寝して体力を回復させてからアルミ板の端材を加工。途中経過は省略しますがここまで形になりました。


我ながらもっともらしくなりました。


映写機にはこんな具合に取り付けます。ランプをどうやって固定するかはこれから考えます。


ランプの電源ですが、撮影用に作った軽自動車用バッテリーを組み込んだ電源を使うことにしました。それなら要領は十分過ぎるほどです。

ところでガラクタ箱をかき回して別件のビスを探していたら何と、


失くしたと思って昨日買ってきて簡易黒化処理をして間に合わせたのに本物が出てきました!
正面カバーの固定ビスです。


昨日作ったビスと寸法は全く同じです。

もっと探せば出てきたのに余計な手間をかけてしまいました。いつものことですが。

しかし、標高580メートルの我が家でも今日は真夏の暑さです。下界より湿度が低いのが救いですが、室温を見たら29℃。慌てて北側の窓を開けたらたちまち3℃下ってまだ下がっていきます。
ちなみにエアコンはありません。
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16ミリ映写機をテレシネ機に改造開始

2020-06-22 16:08:20 | Weblog
光源の電源を外部から取ったほうが安全と考えてハードオフへ飛んでACアダプタを買ってきました。出力は12V 5Aでランプの12V55Wに対して容量はまあまあ。
仮配線でテスト。ところがこいつはスイッチング電源なのでハロゲンランプの突入電流には対応できないようで、ランプが点滅しちゃいました。

これは使えません。
55W÷12V≒4.58A ですから、映写機内臓トランスから取るのは躊躇します。一瞬のテストでは点きましたがトランスが焼けたらお手上げです。自作するならトランスで落とすかDCにするか、迷います。
これは保留にして先に進みましょう。
そうでした、まだビスの欠品があります。フロントのカバー取り付けビスでM3の長いナベコネジです。
ホームセンターを2軒目、ありました。

M3x40mmと60mm。亜鉛メッキの一般的な物です。

凝り性なもんでこのままでは使いません。
サンポールで亜鉛メッキを落としてガス台であぶって黒く酸化したところでオリーブ油に漬けて簡易黒染め。

成功です。
どうですか、正規のビスと言われてもわからないでしょ。


ランプの電源は後で考えるとして、ホルダーは余っているアルミ板を加工して作りますが


ランプは電気的に浮かせたいのでガラクタをかき回したらこんなのが出てきました。車用のリレーです。前に次男坊の古いミニクーパーのヘッドライト系を改良するために買ったまま、その話は長くなるので割愛。


端子部が熱に強いガラスエポキシ基板です。


分解しました。


リベットをグラインダーで削ってリレーを外して基板単体にしました。


飽きたのでここまで。

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16ミリ映写機のテレシネ機改造は可能かも

2020-06-21 10:48:00 | Weblog
夕べ思い切ってモーターユニットのVRを回してみました。

やはりこれは回転数調整VRでした。回すと24コマを中心に落ちたり上がったりします。
19コマ程度に下げられれば都合がいいんですがそれは今のところ不明です。最終的に撮影側のビデオカメラでフリッカーが消える位置を探るしかありません。

次に光源の問題です。前に8ミリと16ミリのエディターをハロゲンランプに改造した際は6Vのシネライトからランプを拝借しましたが、手元に自動車用の12Vハロゲンランプがあるのでこれを考えています。確か55Wなので透過光に使うには明るすぎますが適当なスクリーンを噛ませれば解決するでしょう。
この映写機はけっこう大きなトランスが入っていて何種類かの電圧が出ています。電源をつないで二次側の電圧を調べたらちょうどいいのが出ていました。


ほら、使えそうです。ただし電流が何A取れるかは不明です。


使おうとしているランプを点灯させてみました。大丈夫そうです。


本来全長の長いキセノンランプが入っていたのでスペースは充分あります。


ステーを作る必要がありますが取っ掛かりのビスが都合のいい所にあります。


さてと、ステーはどんな作りにしましょうかね。
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ELMO 16CL XENON 修理の前に

2020-06-20 15:49:15 | Weblog
分解したままなのでビスが何本か欠品です。どこかに仕舞いこんであると思いますが見つかりません。
こんなときは古いネジ新しいネジを放り込んである箱を探すしかありません。


映写機側のビスを参考に適当なのを見つけました。


ランプ周りも代用品を探して仮締め。


キセノンランプの陰極側のナットはこれを取って使いました。ついでにスプリングワッシャも拝借。


ナットとワッシャはスチールじゃなく真鍮製です。


キセノンランプは高圧ガスが封入してあってうっかり落としたりすると破裂する恐れがあるので袋に入れて保管しておきます。


ついでなので裏の中身を観察。


このモーターはACなのかDCなのか。50Hz/60Hzの切り替えはどこにもないしベルトを架け替える仕掛けもありません。
横の穴から懐中電灯を照らして覗いたら整流子があります。出力軸側からリード線が出ているところから判断するとこれはDCモーターで、電子ガバナー?で回転数を決めているんだと思います。


軸を手で回してプーリーの減速比を調べると1/2.5に落としています。単純な頭で計算するとモーターは3,600rpm。(これで合ってるのかな?)


もしランプ系が故障していたら思い切ってテレシネ専用機にしちゃうつもりですが、その場合はモーター部を改造する必要があります。それも大変な労力ですが。


これが裏カバー内に組み込んであるキセノンランプの電源部です。前に調べたときはトリガーは掛かっているのに放電が始まらずイオン臭が出て怖くなってやめたんです。
今度は落ち着いて調べてみます。キセノンランプに付けてある「トリガーワイヤー」がヒントかも。前に見たとき細い線が焼け切れていた気がします。


追伸:モーター部を更に観察したらこれは回転数の調整VRかも知れません。

試しにいじってもいいんですが24コマに戻す手段がないのでいずれまた。
でもこれで正確に20コマ(フリッカーが出ません)が出れば空中像撮影のテレシネに使えます。ランプは6Vのハロゲン球。これが回転数調整VRなら外して線を引き出して外に普通サイズのVRを取り付ければ便利です。
思い切ってテレシネ専用機にしちゃおうかな。
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