夢地蔵

田舎の映像作家の備忘録

HL-79DとHL-79E 整備はどっちを優先したらいいの?

2019-09-30 16:58:26 | Weblog
昨日は何かとくたびれてカメラいじりは休みました。おととい越後へ行って道を間違えて無限ループに陥った疲れが出たようです。数年前は一日で京都往復1,000Km運転しても平気でしたが、考えたくないけど古希、体力は確実に落ちているようです。筋力にしても若いころは右の握力が70Kg近くあったのに今は50Kg台、そんなはずはないと何回計っても似たような値です。いやですねえ。

今日も疲れが残っていますがちょっとだけ。まずは79Eです。Bchのトリミングフィルター貼り付けの準備から。
プリズム側はクリーニング完了ですが2枚組みのフィルターの奥側のがまだすっきりしません。ガラスマジックリンに漬けてあるのを


取り出してクリーニング。なぜか3枚あるので程度の一番いいのを使おうと思うのですが。


メタノールを付けた綿棒で拭いてみましたがまだすっきりしません。もう少し漬け置きしましょう。

次は79DのPROCE-1A。先日テスト中にRchの映像が乱れたかと思ったらわずかな時間で更に悪化しました。Rch系の電解コンデンサーがご臨終と判断した件です。
本体から抜き出して


電解コンデンサーはどれも特殊な物ではなく一般的に入手可能なのでRchだけじゃなく全部手に入れようと電圧と容量を調べて


書き出しました。

この中の幾つかは手持ちがありますが安い物ですから余分に買うつもりです。

先日来気にしていた事を先程確かめました。
私のコレクションにIkegamiの業務用カメラもありますがその一台がサチコン3管のITC-735A。放送用のHL-79系よりちょっと後の時代のカメラですが、これも古いので大丈夫かなと心配していました。20年位前にUmaticデッキVO-8800と組んで盛んに風景を撮ったんですが、まだ使えるかな?


古い資料があります。ビデオSALON'89別冊。貴重な資料ですねえ。


この中にITC-735Aが載っています。バブル経済の絶頂期です。ちなみにこの年に私は家を新築。

見出しの730Pは735Pの間違いです。

心配は稀有でした。プランビコンと比べると味は無いけど非常に鮮明なサチコンの映像が出ました。古い放送用が故障するのに業務用はなんともないとは、複雑な感覚です。安心したところでこのカメラで何か撮りたくなりました。
また余計な事を考えてる!
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巨大迷路で雄大な堂々巡り

2019-09-28 22:50:50 | Weblog
今日はカメラいじりはお休み。今後に備えて越後へロケハンに行って参りました。
かねてよりGoogleEarthで見つけて行ってみたいと思っていたポイントです。東頚城丘陵と分類される、西は上越市/妙高市、東は十日町市/津南町にまたがる琵琶湖がすっぽり入る広大な丘陵地帯は棚田と小さな集落が点在する地帯で、本来の日本の農村風景が残っています。昨年からGoogleEarthにマークを付けて訪ねていますがマークは増える一方で収拾がつかない状態です。


今日訪れたのはそのうちの3箇所、今まで通ったはずなのに気が付かなかったポイントです。

最初に訪れたのはこちら。具体的な地名はまだ伏せておきます。2011年3月12日(あの東日本大震災の翌日)長野県北部地震で大きく山が崩れた跡です。
珍しい形の砂防えん堤で不思議な風景です。何なんだろうと前から気になっていました。

ここは予定に無かったんですが道を間違えて来てしまいました。

次はこちら。この赤い小さな鉄橋が見たかったんです。軽自動車がやっと通れる幅しかありません。


国道脇のお地蔵様。近所のおじさんが出てきて色々話を聞かせてもらいました。


小さな集落です。


こんなメルヘンチックな集落があっちこっちに点在します。


次が本当の目的地。ここも小さな集落ですが高低差のある地形です。


実にいい感じの空間です。写真ではわかりませんが急な坂道です。


いきなり演歌が聞こえてきました。移動販売のトラックです。そうなんです、このあたりにお店は見当たりません。
おばあちゃんが買い物をしていました。いい情景です。


こういう農機具の小屋って、いい雰囲気です。


ここにも錆びた赤い鉄橋がありますがこちらは国道ですから充分な幅があります。


70枚の写真を撮って満足。さて、問題は帰り道です。星峠の棚田近くの国道が工事中で通行止めだったので適当に迂回したのが間違いの始まり。迂回したつもりが来た道に戻っていました。それからが大変、走っても走っても堂々巡りです。同じ所を何度も往復したり今度こそ脱出したかと思うと先程の道を逆に走っていたり。あの一帯は道を一本間違えるとループしたりとんでもない方向へ進んだりするんです。でも、これが実に面白いんです。
カーナビは無いのかと思われるでしょうが、一時付けていましたが壊れて撤去しました。ナビに指図されるのが不愉快だったので今後も付ける予定はありません。迷って思わぬ風景に遭遇する方が楽しいじゃありませんか。
グルグル走り回った挙句に星峠の迂回路の標識に従って正しい迂回をして堂々巡りから抜け出しましたが、その道は初めてでそれなりに未知の風景でした。
今日堂々巡りに陥ったのは私がボケたせいじゃなく天候が原因です。太陽が出ていれば走っていて時計を見ればどの方向に進んでいるか意識しなくてもわかるんですが今日は曇り空で太陽の位置がさっぱりわからなかったんです。そういう事にしておきましょう。
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HL-79E もうひとつのプリズム

2019-09-27 15:57:25 | Weblog
プリズムブロックがもうひとつあります。

これは後で撮った写真なのでBchのフィルターは剥がした後です。

これを観察したらGchは程度が良さそうです。

厳密に見ればなんとも云えませんが粗探しはしません。

面白い事をやってみました。
PowerShot A530のレンズの前にプリズムをかざして写真を撮ってみました。

これで見る限り実用になりそうです。

Bchは毎度バルサムが劣化しています。ガラスマジックリンを使うまでもなくブロックから取り外す時にズレちゃいました。


2枚セットで剥がれたので分割してそこそこクリーニング、ガラスマジックリンに漬けておきます。


せっかく手をつけたプリズムユニットですが再生するならこっちの方が正解でしょう。前のはGchのコーティング?を剥がしちゃいましたから。
初めからこっちを良く見れば余計な手間を掛けずに済んだのに。

今回はBchのフィルター2枚をあらかじめ貼り合わせてからプリズムに貼ることにしました。
そのための位置決め冶具を作りました。材料は壊れて捨てたベクトル・波形モニターセットのケースに付いていたアルミの部品です。

M3のビスを3本立ててフィルターの位置を合わせるつもりです。

アルミ板はM3のタップを立て、裏からナットで締め付けます。

穴あけの位置を間違えてしまいました。余計な穴が気に入らないけどまあいいか。

フィルターはこうして位置を決めます。

UV硬化レジンは多めに垂らすのではみ出した分が裏に回って冶具に接着したら事件なのでそこは何か考えないと。
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HL-79E プリズムのフィルターについて

2019-09-26 16:39:45 | Weblog
昨日一枚目が簡単に剥がれたGchですが、一晩ガラスマジックリンに漬け置いたのを朝一で確認しました。
最初は気が付きませんでしたがフィルターは3枚構成でした。プリズム側を見ると溶けたバルサムがベロベロになって残っています。でもこれが変。表面に金粉みたいなのが見えるんです。これって、バルサムがガラスマジックリンで犯されて変質したのか、それとも反射防止のコーティングが溶けちゃった?


やっちゃったかも。でも「まあいいや」。表面をきれいに拭き取っちゃいました。
それから透過光で見たらガラスはもう1枚貼ってありますがこの先はきれいです。

これは剥がさずそのままにしましょう。

何か割り切れない気持ちで何気なく綿棒ケースの底を見たらなんと2枚目が底に沈んでいるじゃありませんか。先ほども見たんですが液と同じ色で気が付きませんでした。


回収して表面に残ったバルサムを拭き取り記念撮影。


番号を書いて収納。


知らないということは怖いです。怖いもの知らずと言った方がいいかな。
これが2枚目のフィルター奥にあったコーティング(?)の断片の一部です。

どう考えてもまずかったけど他にどうしようもありませんでした。でもこれが実際の映像にどの程度影響があるか、全くダメなのか微妙な違いなのかが問題です。
考えてもどうしようもないのでBchにかかります。
側面の塗料をカッターナイフで削り取っていたら、フィルターがズレたぞ!

ほとんどバルサムが無効化していました。

ガラスマジックリンを側面に塗りつけてズラしたら取れました。


相手側はバルサムが未練がましく残っています。


取れたフィルターは2枚合わせのままです。光にかざして見ると貼り合わせのバルサムは劣化しています。


2枚あわせのガラスはガラスマジックリンに漬け、プリズム側はティッシュをかぶせてマジックリンで濡らしてこのまま放置しておきます。


しばらくしてプリズム側はきれいにしました。


今度は貼り合わせで失敗しないように位置が強制的に決まるような改良型の冶具が必要ですがこれがやっかいです。ガラスに点接触させてしかも剛性が必要。
考えましょう。

ガラスマジックリンに漬けたBchのフィルターは夕方になって指でズラしたら動いた感触。剥がれました。

これはバルサムで貼り付けてあるだけでした。
マジックリンで古いバルサムをきれいにして紙に包んで番号を書き、プリズム系一式を入れた容器に収めました。ついでにGchのガラスも包み直したぞ。

これで紛失の恐れはありません。
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HL-79E プリズムの件でまたまた一大事

2019-09-25 18:48:17 | Weblog
朝から快晴でUVレジンの貼り付けに絶好の日和です。
今日はプリズムブロックのBchの貼り付けをしようじゃないか。ところが昨日あったはずのフィルターガラスがどう探しても見つかりません。パニックです!

これはありますが前に宝箱から出てきた物らしいんで、貼り付けようとしているのは2枚セットでどこかに置いといたはず。ティッシュで包んで机の隅に置いてあったのをうっかり捨てたのかも知れません。今日はゴミの収集日でまとめて出した後です。でもガラス板ですからゴミ箱に入れる時手応えでわかりそうなもの。
こういうのは大体忘れた頃にとんでもない所から出て来るんですが、それに期待しましょう。幸いプリズムブロックはバルサムの状態が悪くて手付かずの物が2セットありますから昨日Gchの貼りあわせでズレた件もあるし手の打ちようはあります。

この件でパニックになる前にひとつ片付けた事があります。
薄手の13mmスパナを削って14mmに加工。


前に作ったArriflex16Sの電源ユニットの電源スイッチです。スイッチにガードを追加した際しっかり締め付けてなくてぐらついていました。それをしっかり締め付けるにはこういうスパナが必要です。もちろんこういう事に使うスパナは市販されていますが何度も使うわけではないので買いません。


スナップスイッチはこうして裏からナットを締め付けるのが正規の方法です。プライヤーで表の飾りナットを締めちゃいけません。


これでしっかりしました。でもこれ、良く出来てる。


さてと、余ってるプリズムブロックのバルサム剥がしを又やらないと。話は振り出しに戻っちゃいました。


ブロックを取り出しました。


現状でバルサムがどんな状態か確認しました。プリズム正面から光を当てて透過光を見ます。
Rchは良好です。


Gchはバルサムが劣化しています。


Bchもひどい状態です。


このブロックもGchとBchがNG。どれも同じ傾向です。
トリミングフィルターを剥がすには側面の黒い塗料(正体は不明)を部分的に削り取って界面活性剤の液に漬け置きが経験上よろしいかと思います。前回は最終的にガラスマジックリンが効きました。
善は急げ、側面の塗料を剥がしちゃいました。当面Gchから。


液の中で浮かせるステーも準備。


綿棒のケースにガラスマジックリンを入れて漬け込みました。


フィルター紛失を反省して今回はバラした部品は必ずこの容器に収納することにしました。


気長な作業の始まり始まり~。

2時間後容器を確認したらなんと早くも1枚目が剥がれて底に落ちていました。ブロックを浮かせたのは正解でした。

こんなに早く剥がれるとは予想外の出来事でした。バルサムがほとんど効いていなかったようです。拾い出して観察すると軟化したバルサムがオブラート状になってへばり付いています。ガラスマジックリンの界面活性剤の威力は大したものです。次のフィルターが剥がれ落ちるのも時間の問題かも知れません。このフィルターは綿棒ケースから取り出してティッシュに包み番号"1"を書いて容器に保管しました。裏表は表面のコーティングで判別出来ます。
明日の朝が楽しみです。
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今度はHL-79D これも直さなきゃ

2019-09-24 15:10:44 | Weblog
そろそろHL-79Dの試し撮りをしようと下見までして楽しみにしていたのに昨日はテストの結果まずい事になりました。
せっかく寄贈された貴重なカメラですからなんとかせねば。

撮像管はちょっと確認作業をして多分大丈夫だろうと勝手に判断。前に直したHL-95の経験でPROC-1Aが怪しいと見ました。

左端がPROC-1Aです。撮像管の信号はPRE AMPを経てここに入ります。

取り出しました。

Rch,Gch,Bchは別の回路になっているようです。これがRchの部分。

出来る事といえば電解コンデンサーの交換位です。交換作業に備えてしっかり写真を撮っておきます。


反対方向からも。


Rchの電解コンデンサーは10個。電圧と容量を見て記録しておきます。

50V 1μFは手持ちがありました。他は買ってこなきゃ。そうです、安い物ですから10個全部交換が正解でしょう。

気まぐれに右のカバーも開いてみました。誰かがいじった形跡はありません。
アワーメーターを発見。


苦心惨憺して現状の時間を見ました。フルスケール5.00Hのふた目盛りですから1,000Hに見えます。撮像管の寿命は知りませんがまだまだいけそう。


このカメラと組み合わせて使おうとしているUmaticVCR Sony BVU-150について。これは時々電源を入れてテープを再生しています。


昨日のテストでこれは一連の動作が正常なことは確認出来ました。LIGHTが点灯しないのは使う上で支障ないので無視。


ビデオα別冊"ビデオシステムと機材 '92~'93"に資料があります。

ずいぶん昔に\5,000で手に入れた放送用ポータブルVCRです。先日もこれを見てTBC内臓を始めて知りました。
 *TBCについてコメントをいただきました。私のBVU-150はTBCユニット無しの仕様だそうです。そういえばフロント下のパネルを外して取り付けるのだと何かの資料で見た記憶があります。本の写真はTBCを装着した物ですね。失礼しました。

そんな事より79Eのプリズムにトリミングフィルターを貼り付けないと。台風一過で青空が出てきました。


庭にテーブルを出して一式を並べました。結束ひもは関係ありません。


最初はGchです。貼り付けるフィルターは自分なりにクリーニングしました。


位置がズレないように冶具にセット。


外は紫外線が強すぎるので室内で貼り付け。UV硬化レジンのクリアを多めにたらしてフィルターを押し付け、はみ出した分は指でさらいました。
ところが室内なのにレジンがたちまち硬化。日差しが強いと室内にも紫外線が飛び込むんですかね。位置を微調整する間もなくこんな位置で固まっちゃいました。


固まっちゃったのはもうどうにもなりません。
でも実際に映像に使うのはガラス全面じゃないだろうと考える事にしておきます。
2枚目は慎重に貼り付けました。固まるのを待ってBchの段取りです。


こちらはレジンがはみ出すとプリズムの正面に垂れる恐れがあるのでアルミテープで養生。


ここまで進めたところでさっきまでの青空が曇り空になっっちゃいました。


今日はここまで。
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シンクロスコープの終端抵抗って、どんな場合に必要なの? 続いてHL-79Dテストで!

2019-09-23 18:54:06 | Weblog
この記事を見て突っ込みは入れないで下さいね。ド素人が何もわからずに悪戦苦闘している過程を包み隠さず公開している自身のための備忘録なんですから。

今日は昨日シンクロスコープに終端抵抗をかませた結果不具合が出たのでその対策です。
例によってアルミ板の加工です。


こんな形になりました。


ジャンク箱から出したスライドスイッチです。

ここに昨日取り出した75Ωの終端抵抗を半田付けしてあります。

シンクロスコープのケース側面のネジを利用して取り付けました。


なぜこんなことをやったかというと、朝試しに終端抵抗をかませた状態でHL-79EのPULSEユニットのCAL信号を確認したら0.4Vp-pに調整したはずなのに全然低い値だったんです。


それで終端抵抗をON/OFFするスイッチを入れたというわけです。
スイッチをOFFにすると

ちゃんと規定値に合わせた5Vp-pです。
インピーダンスって、厄介なんですね。これからは調整する場合その信号はどんなインピーダンスなのか考えないと。やはりプローブは買う必要がありそうです。

外は青空が出ましたが台風崩れの風が時折吹いて気温は上昇しています。早いとこプリズムの貼り付けをやりたいんですがもう少し先延ばしです。

続いてHL-79Dの試し撮りの準備です。
カメラと放送用VTR(IkegamiではVCRでなくVTRと呼ぶらしいです)を工房に持ってきて専用ケーブルで結びます。
こちらはカメラ側。


BVU側です。


これがVTRケーブル。ケーブルをこんな風に巻いた状態は好ましくないんですがテストですから。


BVU-150から電源を供給、一部手こずりましたがカメラ側から録画スタート/ストップとマイク音声が正常に送られる事を確認。


これでしばらく録画して、カメラ側のタリー点灯とリターンも正常でほっと安心。
録画内容をカラーモニターに出してみたら、「あれっ」映像が不安定になってきました。

Rchが不調です。画面が赤くてチラチラしてきました。MON出力はこんな具合です。


カメラの左カバーを開いたらMON切り替え方法がわかりました。


このスイッチで切り替えるようになっています。


Rchは

さっきよりひどくなりました。

Gchは

正常みたいです。

Bchです。

これも大丈夫。

79Eには無い-Gというモードがありました。

Gchの反転モードのようです。多分正常なんでしょう。

これがテストの設定です。


参りました。試し撮りで現場でこうなったらパニックになるところでした。
猛暑と多湿の夏でしたからねえ。コネクタの接触不良なら何とかなりそうですがまた仕事が増えちゃいました。
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HL-79E ビデオ信号を勉強したら さあ大変

2019-09-22 16:26:13 | Weblog
朝の寝床で"ビデオ信号の基礎とその操作法"のページを開いて読み進めました。


こりゃ大変、ビデオ信号についてほとんど無知だったことを思い知らされました。

測定器の使い方だってまるで自己流だったみたいです。手元にある岩通のシンクロスコープSS-5040はかなり古い機種(1984年以前の製品)で帯域はDC-5MHzしかありませんが100MHzは必要とのこと。更にプローブが無いので自作のバナナチップとICクリップをリード線で繋いだ物を使っていました。でもこの本によると付属のプローブ以外を使う場合は75Ωで終端が必要etc。
そもそもシンクロスコープの前で波形を見ながら神妙な顔で基板のVRをいじっている自分に違和感がありました。外で溶接したり車を整備している方が似合っていると思います。


セットアップレベルとIREについてもいまだにわかっていないし、ド素人もいいとこです。複雑怪奇なビデオ信号なんてこの頭じゃ理解できっこありません。
こんな状態でカメラの調整をしたら滅茶苦茶になっちゃう。と思いつつ今更それなりのオシロスコープを買う気もないし。

でもここで投げ出す気はありません。無い物探しじゃなくて有る物の活用でなんとかしましょう。
それにしてもシンクロスコープのプローブは何とかせねば。で、当面はINPUTとGNDの間に終端抵抗を入れてみようと余っているBNCの終端抵抗をバラして75Ωの抵抗器を取り出そうと金ノコでボディを切ったら見事に内臓の抵抗器を真っ二つにしちゃいました。残念。
でもあきらめません。余っている終端抵抗がまだあります。


グラインダーと鉄ノコで慎重にガリガリやって今度は成功。


半田を取って


シンクロスコープの入力側に入れました。リードの長さがピッタリ。本に書いてあるのは理屈ではこういうことなのかな?


念のためカメラの電源を入れてPROC-2ユニットのGchの波形を確認しました。PULSEユニットのCALはONです。

前と変わらない波形、電圧です。これでシンクロスコープの終端は解決? 思い込みがあるかも。

今日も日差しが弱くてプリズムのトリミングフィルター貼り付けは出来ませんでした。
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今日はビデオ信号の勉強、だけじゃないぞ

2019-09-21 15:31:06 | Weblog
プリズムの貼り付けは、曇り空なので様子見。待っていてもつまらないのでビデオ信号についてお勉強です。
ブックオフで買っておいた本があります。


HL-79Eの調整で、マニュアルに再三出てくる「ブランキング期間」ってのが分かっているようないないような状態なのでここから。


なるほど。


私の頭は真空管時代で停止しているので理解出来たとは言えませんが全く知らないよりはマシでしょう。

太陽が顔を出してくれなくてプリズムの貼り付けは出来そうにありません。針金で貼り付けるガラスの位置決めを追加しましたがガラス板の寸法はこの面より小さいので意味無しでした。


じゃあカメラの塗装が剥げた部分のタッチアップでもしましょう。
このカメラが使えるようになるという前提です。この角はずいぶんあっちこっちで当てたんですね。


ダイソーのマットブラックの缶スプレーです。キャップに少量スプレーして綿棒に付けてタッチアップ。


塗るのではなく塗料を「置いて」いきます。


タッチアップ後ストロボ禁止で撮った写真です。ストロボを発光させるとボロが出ちゃいます。


この角も剥げています。


うまくいきました。


気が付いたところはひと通りタッチアップしていきます。


とにかくプリズムのガラス(余分な色をカット、色再現性を向上させる「トリミングフィルター」だそうです)を貼らないことにはカメラの回路調整は出来ません。空はますます暗くなってきました。
もう少しビデオカメラの構造と信号について勉強します。

まだ他に前から気になっていた事があります。MPUのバックアップ電池はCR2032で代用したけどホルダーが大きくて本来の基板上に収まらないのでリード線を延ばして隙間に押し込むつもりですが、気に入りません。
これはスペアのMPUユニットです。本来の電池はここにあります。


電池をCR16系にしてホルダーを自作したらどうか、また余計な事を考えました。CR16系の電池ホルダーは秋月にも適当な物がありません。
こんなプラケースがありました。材質はABS。これを加工すれば電池ホルダーを作る取っ掛かりになりそうです。


16mmと24mmのホルソーを互い違いに使って切り抜きます。


無茶な方法ですがこんな具合に切り抜くことが出来ました。


後は工夫して成型、内径16mm外形は20mm厚さは2mmです。

CR1620を考えていますがピッタリ入るはずです。この先はまだ考えがまとまっていません。

また廃品回収の軽トラが家の周りを行ったり来たりしています。嫌味だなあ。
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HL-79E とんでもない物が出てきたぞ

2019-09-20 17:22:42 | Weblog
朝の起き掛け、ラジオ体操の前にふと思い付いて宝箱をかき回したら

こんな物が出てきちゃいました。Bchの色ガラスです。
先日試しにプリズムにバルサムの替わりにUV硬化レジンで貼ったのは2枚重ねじゃなくてバラのうちの1枚、しかも撮像管側だったんです。出てきたのはプリズム側。微かな不安が現実になりました。貼り付けたときのBlogの写真は2枚重なっているように見えたのに!
UV硬化レジンを剥がすのは恐らく不可能です。
救いは元々入っていたプリズムはバルサムがうまく剥がせてクリーニングも済んであとは貼り付けるばかりになっている事。最終的に組み込むのはこちらです。
今日は午前中ウォーキングで汗を流すので空模様にもよりますが午後貼り付けようかな。

と思ったけどウォーキングの疲れが出て昼寝。今日はカメラいじりは休みましょう。

日頃思うことがあります。
長野市に東山魁夷館があって、今は改築工事中ですが、ずいぶん昔に何度か訪れました。美術館なんてそれまで全く関心が無かったんですが、中学の同級生のM氏(その道ではかなり知られている人物)が館内の案内ビデオを作ったと知り興味を持っての事です。
行ってみたら東山画伯の絵には圧倒されました。
その後、こんな本を手に入れました。


この中にある絵の中で気に入っている作品を選べと言われたら3枚挙げます。





これは「白馬の森」幅2メートルオーバーの超大作です。この絵を数十センチまで寄って観ていた人が居たのは呆れました。それを話したら同僚が「筆のタッチを見たんじゃないですか?」。そういう問題じゃないだろ。

半世紀にわたってライフワークで映像に関わってきてつくづく思うのは映像は今だ絵画に遠く及ばないという事です。いつまでたっても何かを伝える媒体に甘んじているのが現状。4Kだ8Kだと視力検査じゃあるまいし細かい所まで見える事に何の意味があるというのか。
私はかつてBGVと呼ばれる、風景を淡々と撮ったビデオがあるのを知り挑戦しました。(BGVは環境ビデオとも言いますが、環境問題を扱ったビデオと間違うので私はそう呼びません)過去私が収録したテープは百数十本あります。そのうちの1本"山里の原風景"はYouTubeで公開しています。
素材テープは山ほどありますし、何本かは途中まで仕上げてあるのですが、問題は音声の処理。本当なら自ら曲を作って映像との相乗効果で観る人の琴線に触れる作品にしたいところですが、あいにくそちらの才能は欠落しています。"山里の原風景"の場合はYouTubeのオーディオライブラリから私が最も信頼しているKevin MacLeod氏の曲から「これだ!」という曲を使わせてもらい、映像に命が吹き込まれた感があります。でも、何か違和感があります。あのライブラリに登録している人たちは自分の曲が映像のBGMでしかない事に満足しているのか、それでいいのか。絵画にBGMは不要です。
考えるときりがありません。でもいつか映像そのものが芸術として認められる作品が作りたい、それが夢です。
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