夢地蔵

田舎の映像作家の備忘録

異様な朝焼け

2018-06-30 11:13:50 | Weblog
今朝、目が覚めるとなにやらあたりが赤くて「なんだこりゃ」
窓を開けたら東の空が強烈な朝焼けです。さっそくコンデジを向けました。地震雲ではないようですが異様な光景でした。


中央やや右が烏帽子岳 左が高社山

私の家の二階、東の窓から志賀高原の山並みが見えるんですが、冬至にはの根子岳付近から昇ります。夏至の頃は志賀高原の手前にある高社山付近から朝日が昇ります。今朝の朝焼けはその高社山の背後の山並みの上空がこんなことになっていました。
朝焼けは天気が崩れる前兆といわれますが、今のところそんな兆しは全くなくて昨日観測史上最も早い梅雨明けということですでに真夏の暑さです。

先ほど長野市の新幹線車両センターの外周をウォーキングして一汗かいてきました。先週の金曜日に初めて歩いてこれがすっかり気に入って夏場は周一で歩こうと思っています。一回目は4.2㌔を39分27秒で歩きましたが今日は39分2秒、時速6.45km。いいペースです。あそこはほとんど平坦で交通量が少ないので体の負担が軽くてウォーキングには最適、他にも歩いたり走ったりする人がいるみたいです。今日はレース用の車椅子の人が自転車の伴走で走っていました。途中でいやになってもショートカットがないのも気に入りました。汗をかいても自宅は丘の上で標高580m、気温が3℃低いのでシャワーを浴びて今は爽快ですよ。
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古い露出計の電池

2018-06-25 05:38:32 | Weblog
手元に40年前ヨドバシカメラで買ったSEKONIC MICRO-READERがあります。
当時映画監督を夢見て手に入れた16ミリカメラB&H 70DRでの撮影に使いました。モノクロのリバーサルで何本か撮ってフィルムは今も手元にあります。

捨てずにとっておいた露出計

この露出計はベストセラーらしく、今でも中古で市場に出回っていますが、ご多聞にもれず水銀電池の問題があります。当時の水銀電池は公称1.35V、これを今の1.5Vアルカリボタン電池で代用するのが一般的。寸法が違うのは灯油ポンプのパイプを輪切りにすれば解決します。これでCHECKボタンを押すと針が青いマークに合うのでOKと思っていました。

灯油ポンプから切り出したカラーに入れたLR44

先日、従兄弟からもらったZENZA BRONICAにFUJICHROME VELVIA 50を詰めてLR44を入れたこの露出計で入念に露出を決めてバッチリ撮った、つもりが現像から戻ったフィルムは悲惨な結果!どアンダーで晴天野外が夜景です。
露出計を分解したら、当たり前といえば当たり前で、配線を追うと精密な測定に使われるブリッジ回路ではなく単に受光素子のCDSと電池と制限抵抗とメーターが直列になっているだけです。これでは1.5Vのアルカリボタン電池では大幅にオーバーな値を示して撮影結果がアンダーになるわけです。

最新の露出計を手に入れるのがベターですが、それでは面白くありません。
初めに考えたのは、露出計のASAを低く設定する方法。フィルムがASA50ならASA25以下にすれば何もいじらないで使えるはずです。何か基準になるものが必要ですが幸いNIKON FEがあります。これで測定した値になる設定を見つければいいはずです。でもやってみるとASA設定値が半端になって使いにくそう。

次にやったのが受光部に減光フィルターをかぶせる方法。手元のメモ帳を破ってかぶせてみたら良さそうな感触。でも紙ではスマートでないので他に何かないかと引き出しを捜したら何かの付属で付いてきたアップルマークのシールが。これの台紙でやってみました。これでも良かったのですが...

他のことをやりながらふと目をやったパーツボックス。確か抵抗やコンデンサーの他にダイオードがあった気がします。ありました。テスターで当たると確かにダイオード、それもショットキダイオードのようです。電子回路には詳しくないのでネットで調べたらこいつは順方向の電圧降下が0.2V。これをかませればいけるかも。


パーツボックスにいろいろ


ショットキダイオード?

以前正規の水銀電池を入れていた名残でしょうか、緑青が出ているのできれいにしないと。矢印が電池のプラス側リード線。これを切ってダイオードを入れます。

露出計の内部

ダイオードを入れました。

順方向で使います

更に制限抵抗がこのままでは小さくて正しい値を指さないので直列に抵抗を足します。最初手元にあった330Ωで試したらまだ足りなくて460Ωにしました。

手元にあった460Ω

これだとCHECKボタンを押したとき針が青いエリアをオーバーするのでボタンと直列に入っている半固定抵抗を調整してぴったりにしました。(こんなことでいいのかな?)腑に落ちないのは改造前にCHECKボタンを押したときは正規の指示をしたこと。ま、むずかしいことは考えないことにしましょう。

以上、完了です。外へ出て適当な木の板を置いてNIKON FEで露出を計り、この露出計で測ると値はほぼ一致。ついでに青空に向けて測ってもほとんど同じでした。
ま、露出なんて絶対値があるわけじゃなくて目安。経験を積んで自分なりに設定すればいいわけで、これでOKでしょう。

世の中には水銀電池の変換アダプターなる物が出回っていますが電圧変換型は内部にショットキダイオードを組み込んであるのではないかと思います。それを買うのも手ですが今回は全く¥をかけないで済ませました。

6日後、EOS20Dをマニュアルモードにしてこの露出計で測った設定で撮ってみました。
露出計、EOS共ASA100にセット。露出計はEV14-15 シャッタースピード1/250secだとF8-11を指しました。EOSは1/250sec F10で撮影。

結果は御覧の通り、ネガフィルムで撮るなら全く問題ないでしょう。
ヒストグラムは車のボディ色が白とびしないでうまく収まっています。

後日談 今回は思いつきで LR44(アルカリ電池 1.5V)を入れましたが SR44(酸化銀電池 1.55V)にしたら1.55-0.2で正規の水銀電池と同じ1.35Vになる計算です。寸法は同じでぴったり収まります。これで試したらいけそうな感触です。CANON EOS20Dで今度改めて条件を色々変えてテストして結果を公開しましょう。
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Arriflex16ST整備

2018-06-24 11:17:11 | Weblog
いとしのアリSTですが、一部劣化がみられます。
今日は対策と結果を公開します。ただし、自己流の方法なので同じ症状で悩んでいる方は真似はしないほうがよろしいかも。

Arriflex 16STはワーゲンビートルのワイパーから流用したという説もあるごついモーターが使われていますが、本体との動力の伝達がゴムのカップリングなんです。実はこれが手元に来て最初にテストした際、一時的にモーターが空回りするという現象がありました。原因はこれだったんです。本来なら要交換ですが部品で手に入るとも思えませんので自力で解決しましょう。

←がカップリング
これはすで対策した後です。

こちらがモーター。簡単に脱着できます。私のアリは定番のバリアブル(可変速)モーターですが他に定速モーターやシンクロナスモーターもあります。このモーターはDC8V仕様ですが6Vから8.4V程度まで使えます。12Vで回すとモーターが焼ける恐れがあります。

頑丈そうなモーター
この太鼓状の先端がカメラ側のゴムのカップリングに挿入されます。

車やバイクのレストア関連のサイトを見ていたら、劣化したゴムの復活方法があるある。お湯で煮るなんてのもあります。
その中でエンジンオイルに漬けるってのがありました。最新のエンジンオイルにはゴムの劣化を防ぐ添加剤が入っているとのこと。
愛車レガシィB4は自分でオイル交換しているので4リットル缶に半端なのが常時残っています。

Mobil Super1000 5W-30

オイルを塗ったら次はカップリングがおそらく伸びているだろうと外径を縮めるために適当な部材を用意しました。

ガラクタの中にあったコネクタの外装を針金で補強

そいつをカップリングにはめます。これでゴムが活性化して弾力を取り戻すことを期待。
モーター側のタイコは外径φ10なのでカップリングの内径がちょっと小さくなるように計算。

冶具を挿入した状態

で、一ヶ月放置して今日モーターを取り付けて試運転。

PlayStation2のACアダプタを改造した電源から8.5Vを供給。快調に回ってくれました。

丸いメーターが回転計
ファインダーを覗くとミラーシャッター経由のチラチラ画面が見えます。

モーター自体を回転させると回転数が変化します。

24FPSで回転中

対策は成功しましたが、モーターを取り付けたままではカップリングがそのまま馴染んでしまいそうなので外して保管します。
追記:問題は解決しましたが、別の方法としてカップリングにばね性のある金属のリングをはめるのもありです。何かうまい材料はないかな?

梅雨というのに今日は窓の外に気持ちのいい青空が広がっています。
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新シリーズの撮影開始

2018-06-17 14:35:07 | Weblog
前から計画して何度も下見した新潟の東頚城丘陵一帯を映像で記録する作業を始めました。
今まで私が目をつけた場所を明かしていませんでしたが、ここまで来たらもういいだろうと場所を明かします。
新潟県中越から上越にかけて広がる広大な丘陵には無数の棚田があって季節を問わず素晴らしい風景が見られます。
当たりをつけたポイントは100箇所を超えますが当面は菰立(こもだて)及び周辺の田圃です。
6月14日、梅雨なのに快晴で田植え間もない田圃を撮るには絶好の状況。いえ、晴れていればいいってもんじゃないのは当然ですが。

撮影機材は映像がSONY HVR-Z5J 写真がコニカ現場監督とCANON EOS20。
以下の写真はHVR-Z5Jから後処理で静止画を書き出したものです。映像と写真では輝度範囲が違うのでPhotoShopのレベル補正で16→0,235→255に加工しました。


妙高連峰はまだ雪が残っています
晴れていたからこそこんな風景が撮れました。


山の上の田圃
地元の人でなければ通らない道です。


お気に入りの丘
なだらかな丘全体が棚田になっていて落ち着く空間です。
通りかかったおばあちゃんとここの風景について話しました。やはり「これが当たり前」と思っているそうです。なんと贅沢な!


山道の途中の溜池
池の中ではフナでしょうか、群れていました。


存在感のある杉
広角一杯でこれです。脚立があればもっと下がって撮れるんですが。


山と田圃と川
おじさんが畦の草刈作業をしていました。


想像した通り
Google Earthで当たりをつけただけで初めて行ってみましたが想像通りの風景でした。
ここで聞こえてきたウグイスの声が、「ホー ホケキョケキョ」。思わず笑いました。


土手のイタドリ
季節を表現するインサートカット用です。


田圃の脇の空間
棚田の風景に杉の木は欠かせません。はぜ掛け用で、長野の田圃と決定的に違うのがこれです。


車載カメラの映像から
HVR-Z5Jを愛車レガシィに固定して移動撮影しました。ステーは自作。カメラは後ろ向きに固定です。後ろ向きにしたのは見る人に先が読めないようにと考えたからです。
こんな山の上に田圃があるとは想像もつきませんが遠く日本海を望む素晴らしい風景が展開します。


電柱のある風景
コンクリート舗装の作業用道路と並んだ電柱が面白い雰囲気です。


仲間たち
杉林の足元の幼木がかわいらしくてカメラを向けました。


上と同じ場所から
夕暮れの時間帯はたぶん素晴らしい情景でしょう。


全景
西に妙高連峰を臨む開けた風景です。当たりをつけていた場所からちょっと離れたところにこんなポイントが。明るい計算違いです。


帰り道で偶然現れたポイント
不慣れな道を走り回って疲れが出てきた頃、「あれっ、ここは」これは当たりをつけていた場所でした。道のカーブがなんともいえません。
さっそく気をとりなおしてカメラをセットしました。

この日、車の走行距離は往復200kmを越えました。距離自体は1日で1000km走った経験もあった大したことはないんですが撮影しながらというのは疲れます。
帰宅後映像を確認したらどうにも納得いかないカットが! 3日後、あの日とほとんど同じ空模様。出直しです。今なら間に合います。田圃の状況って、刻一刻変わってしまいますから。

以下、6月17日撮影分です。


残雪の山
これは編集用に撮ったカットです。使うか使わないかは考えずにとにかくこういうカットは撮っておきます。


これが欲しかった
3日前はカメラ位置が約1m左後ろで道の見え方が違っていて気に入らなかったんです。


ついでにモノクロにも挑戦
HVR-Z5Jには画質のユーザー設定可能なモードがあって、カラーレベルを目一杯下げるとモノクロが可能です。いつかHDのモノクロで作品を作ってみたいと考えているのでこれはそのためのテスト。もちろんPremiereでカラーをモノクロにすることは可能ですがそれは邪道だと、私の理屈です。
モノクロモード、これ、いけますね。

今まで業務用/放送用のカメラを使ってきたのでHVR-Z5Jという民生用ベースのカメラはイマイチ使いにくくて失敗の連続です。いつの間にかGAIN設定スイッチを触ってセットが変わっていたりマニュアルフォーカスからオートオートフォーカスに戻していなかったりWHTバランスを前のままにしていたりetc。
致命的なのがファインダー。昔の業務用/放送用はモノクロCRTで、液晶とは比べるのが無意味ですがとにかく視野が広くて鮮明です。
今回は出発前に設定を入念に確認しました。操作禁止のスイッチはテープを貼り、業務用カメラ時代に戻ってフォーカスはマニュアルのみに割り切りました。
写真はZENZA BRONICAも使う予定でしたが、昨年試し撮りしたポジフィルムを現像に出したら大失敗していたので一時保留です。原因は古い露出計に入れた電池でした。例の水銀電池(公称1.35V)の替わりにアルカリボタン電池(1.5V)を入れたので露出値がオーバーに出て結果は一段アンダー。
これについては露出計のASAを低く設定して回避できそうなので次回はもう一本手元にあるフィルムで撮ってみようと考えています。
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慣れぬ革細工

2018-06-10 10:42:10 | Weblog
上越のハードオフに寄った際、ギターの革ベルトがあったので買っておきました。Arriflexのストラップを前に自作したんですが本物は革製。似たようなベルトを探していたんです。いろいろ作ってはみたものの本物とは違いすぎるので再度革細工に挑戦です。


これが手に入れた革ベルト
本当はなんていう呼び名なのかは知りません。これはすでに切り抜いた後の姿です。


出来上がり
ありあわせの材料でこんなふうに出来上がりました。もっともらしいでしょ。


Arriflexに装着
遠目に見れば純正ストラップみたい。Arriflexはストラップが無いと持ち運びが不便なんです。


材料が余ったのでついでに放送用カメラのレンズに付いているグリップを改良しました。
このベルトは甲に当たる部分が合皮なので古くなるとボロボロになって見てくれがどうもいけません。


偶然余った革の幅が本来の甲当てと同じ50mm
左がグリップから外した甲当てですがこんな状態です。とりあえずHL-79Dと79E用に2枚作りました。


取り付け完了
デザイン的にはノッペラボウで決まりませんが手の甲の感触は抜群です。

工房のベーカム HL-57/BVV-5 HL-59/BVV-5 はFUJINONですが高価なレンズなのに似たような作りです。
これも追って作りましょう。
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3枚の写真

2018-06-09 09:12:09 | Weblog
現在制作中の長編映像詩に使うべく昔撮った写真を探し出しました。記憶では昭和42年秋の長野飛行場で撮った写真です。
長野飛行場は平成3年、19990年に廃止されて現在は記念碑があるだけです。何年か前にも飛行場跡を訪ねたのですが、昨日プリントアウトした昔の写真を持参して改めて動画を撮影してきました。
昭和24年生まれの人間にとって、昭和42年はつい昨日のこと。現地に立って目を閉じると当時の様子がまざまざと蘇ります。


これが旧長野飛行場の入り口
場所は長野市大豆島(まめじまと読みます)飛行場跡は現在運送会社、学校、アパート、住宅が並んでいます。
以下、現在の写真はHVR-Z5Jで撮影した動画からPHOTO機能でメモリースティックに書き出したものです。


「長野飛行場跡」の石碑の前
記憶と写真を頼りに当時の場所を割り出しました。


あの日、ここに軽飛行機が置いてありました
間近で飛行機を見たのはこれが最初でした。一緒に行った友人が整備士に「エンジンはどのくらいですか?」と聞いたら「4000cc」って教えてくれた記憶があります。周囲は田圃とりんご畑、飯綱山がよく見えます。右手にかすかに黒姫山も。


右手に格納庫がありました
51年前が駐機場だったとは、想像もつきません。頻繁に車が通りますが目を閉じるとあの日に戻ってしまいそう。頭が混乱します。


間違いなくここです
東側も広々としていました。


今はこんな状況
駐機場の跡ですが、かなり高齢の人でないと生では知らないのではないかと思います。


広い駐機場と格納庫 吹流しも
この写真の正確な日付けは不明ですが、見物の人がいるということは日曜日でしょう。
今回、スキャンしておいたネガを拡大したら面白い発見がありました。

では、拡大した写真を御覧ください。敢えて説明はしません。












10代の坊やですから滑走路や周囲の様子は撮ってないのが残念です。別の日にもう一度見に行った覚えがあり、そのときは軽飛行機の離発着を見ました。
なお、この飛行場は終戦間際の昭和20年8月13日(終戦二日前!)、長野空襲の対象となり多数の犠牲者が出ています。
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