夢地蔵

田舎の映像作家の備忘録

30年前の栗の木

2020-08-12 15:39:15 | Weblog
久しぶりに EDV-9000 を使おうとしたらテープが再生してくれなくて焦りましたが原因はテープだったのでやれやれ。
EDBeta のテープを見たいと思ったのは、31年前に収録したあれはいったい何処だったんだろうと気になってです。旧戸隠村の畑なんですが正確な場所がどうしても思い出せないんです。

これがそのテープから書き出した静止画です。EDC-50 の説明書を良く読まなくて日付け記録用の電池を入れてなくて DATE が記録されていないというお粗末。


記憶では1989年、平成元年の夏の終わり、もしかすると平成2年かも。台風一過の南の風で暑い日でした。
新車で買った三菱 Jeep J53 に EDC-50 を積んで走り回って見つけたモロコシ畑の間の砂利道です。
据えっぱなしのカメラは坦々と何事もない田舎の風景を記録しています。やがて遠くからトコトコ音が聞こえ、お爺さんの乗るトラクターがやってきました。軽く柄訳するとお爺さんも返して脇を通り過ぎていきました。
それはまるで一服の絵のような情景でした。
あのお爺さんはもう鬼籍に入られたでしょう。40代の頭だった私も古希を過ぎました。

先日来、戸隠方面へ行くたびに脇道に入って探したり GoogleErath で調べました。でも GoogleEarht は戸隠に関しては主な道路しか網羅していなくて「地面レベルのビュー」で周囲の地形から推測するしかありません。合い間に調べること一週間。
それが今朝、ついに見つけたんです。あのテープに写っている栗の木が今もあるじゃないですか。「ここだ!」
居ても立ってもいられず行ってみることにしました。

ほとんど迷うことなく懐かしい場所に到着。感無量です。


こんなのが迎えてくれました。


枝ぶりは変わりましたが間違いなくあのときの栗の木です。


ビデオの中では南風に枝が揺れています。


砂利道は舗装され、周囲の様子はすっかり変わっていました。30年という歳月をつくづく実感。樹木は大きく成長していました。


こんなカットも途中で撮りましたがどこから撮ったか今ではわかりません。


あのときは一面のモロコシ畑でした。


トンボも飛んで夏と秋の絶妙な境目。


記憶が曖昧ですがこれは場所を変えて撮ったようです。昔はタバコ畑がどこにもありました。


EOS20D を持って散策。秋蕎麦が一面に芽を出していました。


畑の隅にヤギ。人懐っこく鳴いていました。


今日は場所の確認ですが、改めて映像を撮りに行く予定です。
そうだ、HL-79E の2台目の試し撮りを兼ねて、否、試し撮りという名の本番で撮ればいいじゃないか!
コメント
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