夢地蔵

田舎の映像作家の備忘録

HL-79E グレースケールチャートの作り直し

2019-05-14 17:10:31 | Weblog
HL-79Eの調整に必要なグレースケールチャートは前に作って印刷しましたが、これも見直しました。印刷した紙はいかにもそれらしいんですがもっと改良しないと「もどき」です。
朝からデータの確認です。

前回はこのデータをPhoto Shopに送って印刷しましたが、Photo Shopのデータを見たら小数点以下がカットされていました。実際はデータとして残っているのかも知れませんが、今回はIllustratorから何種類かの紙に直接印刷テストをしました。

 ①ダイソーの光沢紙
 ②PLUS きれいなマット紙
 ③セリアのケント紙

①と②は全くダメでした。③のケント紙は予想に反して今までで一番良好でした。見た目は印刷面が粗くてひどいのに。


グレースケールのデータが載っていたのはこの本です。


各段階の反射率データです。


昨日買ったノートに作業内容と結果を記録しておきました。


カメラに300Wシネライト装着。


クリップボードを改造したパネルにケント紙のチャートを挟んで、


ホワイトバランスをセット、レンズのアイリスをマニュアルで操作して波形モニターで適当なレベルになるように調整。


完全ではありませんが本の写真に似た波形になりました。

買い物のついでにキングのケント紙を見つけたので買ってきて包装を開いてみたら先程の物より高品質でした。

さっそく印刷したら仕上がりが別物。これはいいです。グレースケールはこれでいきましょう。

知らないということは怖いもの知らず。反射率とCMYKのKの関係なんて深くは考えませんでした。色彩の世界では全く違う次元なんだろうなと思いますし、プリンターのインクと紙も大きく関わりますが、面白い試みです。
でも、このチャートで調整するのはさすがに躊躇します。
今、ひらめきました。コレクションのカメラの中でHL-59は恐らく調整が大幅にズレていないでしょうから、そちらできれいなⅩ字波形になるようにチャートを作ればいいんだ!

雷が鳴りました! 危ないのでこれでPC他一式電源を抜きます。

雷鳴は一発だけ。
棚からHL-59を下ろして自作グレースケールを撮ってみることにしました。

79Eと似た傾向です。ということはやはりこれできれいなⅩ字になるようにグレースケールを作ればいいという事。でも、どうすりゃいいんだろ。

ついでに59のカラーバーをベクトルスコープに入れてみたら、

完璧に田の字に収まっていました。

波形モニターの波形も完璧です。


久しぶりに見た59生出し(卑猥な言い方)は目が覚めたような鮮明な映像でした。Ikegamiは言いませんが59の9は水平解像度900本を暗示していると私は理解しています。
HL-59の映像を見てしまうと解像感では79Eは劣ります。でもいいんです。「3管は味で勝負だ」

ここで冷静にグレースケールの波形を見て、変だと気がつきました。「ビデオ技術マニュアル」によるとⅩ字のクロスポイントがスケールの55%前後にあればカメラのガンマ補償回路が正常とのことですが自作のチャートでは浮き上がっています。データをいじらず印刷設定のコントラストを+にしたり-にして試しましたがダメです。黒をもっと落としてやろうと紙をPLUSのマット紙に戻してもう一度印刷してみました。先程はダメだったのになぜか今度はきれいに印刷できたので59で撮りました。これによって確かに黒は落ちましたが階段が均等になりません。

今日の試行錯誤で傾向はつかめました。反射率とPC上でのグレーレベルは違うんですね。そうとわかれば勉強するだけです。

本物のグレースケールチャートとはまるで違うのは確かです。「そんなことも知らないのか」って突っ込んでもいいですよ。馬鹿の考え休むに似たり。
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