今、手元に2台の古い8ミリカメラを並べてみました。
どちらも Canon AUTO ZOOM 814 です。
これは1967年(昭和42年)3月発売の 814
世界に輸出されて多数現存している名機です。ゴム製のフードが破れているのは愛嬌。
コンパクトなシネカメラですがオール金属製でずっしりしています。
一切の手抜きなし。
露出系に当時は普通に流通していた水銀電池が必要です。
キャリングベルト周りの作りなんて最高!
左側面は水銀電池のホルダーとコマ数切り替えスイッチと小さな窓は駆動確認用。
右側は操作スイッチが並んでいます。
裏に駆動用と露出用電池の電圧確認ボタン。
シャッターボタンは感触から金属製と思われます。手前の穴は何かと思ったらレリーズ用でした。
スーパー8フィルムの収納部は開閉式です。
電池はグリップ内に単三を4本入れます。
これは入れっぱなしだった電池が腐ってネジも回りませんでしたが整備済み。
特筆すべきはこのグリップ、金属製です。
カメラもオーディオも車もそうですが、60年代の工業製品は現代とは全く違って材質も作りも実に丁寧です。
ではもう一台の 814 を観察しましょう。正確に何年製かは調べてないので不明ですが、マイナーチェンジのレベルじゃなく全く別物です。
フードは後付けです。付属品には無かったと思います。(昔買った上位機種の 1014 は付いていなかったような)
正面の名前は初期型と同じ AUTO ZOOM 814 。
アイカップは角型で少々野暮。右側のボタンはフィルム収納部を開く物です。
電動ズーム以外の操作スイッチは左側にあります。
ここの表記が AUTO ZOOM 814 ELECTRONIC となっています。
底面三脚穴の前にあるネジ穴はレンズ後部に入っているラッテンフィルターを解除するボッチを収納するものです。
このカメラはリサイクルショップで¥108 で手に入れた際欠品でした。うっかり失くした人は多かったでしょう。
これが本来付属しているボッチです。2台所有している 1014 はどちらも奇跡的に付いていました。
これの使い方はややこしくて間違えるととんでもない色見で撮影することになります。
タングステンタイプのフィルムを野外の太陽光で使う場合は不要ですが、室内で電灯光撮影の場合はカメラ上部のシネライト取り付け部にこれをネジ込んでフィルターを解除します。
シネライトを使う場合は自動で解除されます。光源の色温度を理解していないと訳がわからなくなります。
初期型と違ってキャリングベルトは無くなり略式のストラップ。
シャッターボタンはプラ。コストダウンですね。
フィルムは後ろから入れます。アパーチャーの清掃がやりにくくなりました。
グリップもプラ、キャップも安っぽくなりました。
こうして並べてじっくり観察すると型番は同じですが、後期型は機能優先で再設計した結果工業製品としての価値、質は落ちましたね。
友人からの借り物の初期型、返すのが嫌になりました。
どちらも Canon AUTO ZOOM 814 です。
これは1967年(昭和42年)3月発売の 814
世界に輸出されて多数現存している名機です。ゴム製のフードが破れているのは愛嬌。
コンパクトなシネカメラですがオール金属製でずっしりしています。
一切の手抜きなし。
露出系に当時は普通に流通していた水銀電池が必要です。
キャリングベルト周りの作りなんて最高!
左側面は水銀電池のホルダーとコマ数切り替えスイッチと小さな窓は駆動確認用。
右側は操作スイッチが並んでいます。
裏に駆動用と露出用電池の電圧確認ボタン。
シャッターボタンは感触から金属製と思われます。手前の穴は何かと思ったらレリーズ用でした。
スーパー8フィルムの収納部は開閉式です。
電池はグリップ内に単三を4本入れます。
これは入れっぱなしだった電池が腐ってネジも回りませんでしたが整備済み。
特筆すべきはこのグリップ、金属製です。
カメラもオーディオも車もそうですが、60年代の工業製品は現代とは全く違って材質も作りも実に丁寧です。
ではもう一台の 814 を観察しましょう。正確に何年製かは調べてないので不明ですが、マイナーチェンジのレベルじゃなく全く別物です。
フードは後付けです。付属品には無かったと思います。(昔買った上位機種の 1014 は付いていなかったような)
正面の名前は初期型と同じ AUTO ZOOM 814 。
アイカップは角型で少々野暮。右側のボタンはフィルム収納部を開く物です。
電動ズーム以外の操作スイッチは左側にあります。
ここの表記が AUTO ZOOM 814 ELECTRONIC となっています。
底面三脚穴の前にあるネジ穴はレンズ後部に入っているラッテンフィルターを解除するボッチを収納するものです。
このカメラはリサイクルショップで¥108 で手に入れた際欠品でした。うっかり失くした人は多かったでしょう。
これが本来付属しているボッチです。2台所有している 1014 はどちらも奇跡的に付いていました。
これの使い方はややこしくて間違えるととんでもない色見で撮影することになります。
タングステンタイプのフィルムを野外の太陽光で使う場合は不要ですが、室内で電灯光撮影の場合はカメラ上部のシネライト取り付け部にこれをネジ込んでフィルターを解除します。
シネライトを使う場合は自動で解除されます。光源の色温度を理解していないと訳がわからなくなります。
初期型と違ってキャリングベルトは無くなり略式のストラップ。
シャッターボタンはプラ。コストダウンですね。
フィルムは後ろから入れます。アパーチャーの清掃がやりにくくなりました。
グリップもプラ、キャップも安っぽくなりました。
こうして並べてじっくり観察すると型番は同じですが、後期型は機能優先で再設計した結果工業製品としての価値、質は落ちましたね。
友人からの借り物の初期型、返すのが嫌になりました。
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