夢地蔵

田舎の映像作家の備忘録

HL-57 の部品完成、取り付け

2025-03-12 15:07:36 | Weblog

Ikegami HL-57 の欠品パーツが完成しました。

先ほど買い物の付き合いで行ったホームセンターに艶消し黒の缶スプレーがあって¥228 。

艶消し黒は何かと使うので安いのは助かります。

アルミなので本来ならそれなりの下塗りが不可欠ですが構いません。

瞬間接着剤と UV 硬化接着剤で固定しました。

取り付けるとこうなります。オリジナルとほとんど見分けがつきません。

BVV-5 を固定するビスはオリジナルと違いますが黙ってりゃわかりません。

こうなりました。これが自作とは見えないでしょ。

本体の塗装が剥げたところも塗ろうかと一瞬考えましたが泥沼になるのでこのままです。

塗装の剥げはあっちこっちにありますが歴戦の痕跡ということで納得。

以上、ここ3日間は楽しい金属工作でした。

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Ikegami HL-57 の部品を作る

2025-03-11 15:24:26 | Weblog

HL-57 と SONY BVV-5 をドッキングしてベーカム一体にするには VA-95SA というアダプタが必要です。

VA-95SA は先日ついに手に入れました。

合体させるのは問題ありませんが、カメラ本体後部にプレートが無いと見た目にどうも。

で、先日来オリジナルと同じ物を作ろうと考えてあれこれ。

曲面加工は必要でないのでそれほど難しくありません。

アルミ板から切り出してこんな具合に形になりました。左がオリジナルです。

接合をどうするか、考えましたが瞬間接着剤でごまかしました。

事前にアルミ板を接着したら案外しっかり付いたのでいけるだろうと甘い考えです。

よく出来ました。ビスのカラーはあり合わせの材料から切り出しました。ビスは首元を細くしてあります。

塗装前に本体に取り付けてみましたが問題なし。

塗装すれば完成のはずですが、慌てて塗ったので失敗。おまけにステーのひとつが取れちゃいました。

瞬間接着剤が完全に硬化していなかったようです。

塗装は相手がアルミですから、普通に缶スプレーで塗っても密着しなくて乗っているだけ。

おまけに外は小雨模様で寒いしできれいに塗れません。

一旦塗料を剥がして取れたステーを再接着、更に紫外線硬化接着剤を塗って紫外線ライトで硬化させているところです。

さて、塗装は明日にしますが下塗りはどうしましょうかねえ。

それにしてもまさか放送用カメラの部品を作ることになるとは、酔狂なことです。

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「新宿 1975,冬」あれから50年

2025-03-09 16:41:12 | Weblog

8ミリカメラであの映像を撮ったのは1975年、昭和50年2月末。

気がつけばあれから50年の歳月が流れました。

26歳の、豊かな感受性を持ち血気盛んだった私が今は76歳の後期高齢者。

―こんなはずじゃなかった―

あの頃の自分と対面したら彼は何と言うでしょう。

「おい、お前は何をやってるんだ!」と気合を入れるに違いありません。

情けなくなります。合わす顔がありません。

でも過去は変えられませんが未来は変えることができます。

人生百年時代、まだ残り時間はたっぷりあるぞ。

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先を急がないで

2025-03-08 14:39:18 | Weblog

団塊世代は子供の頃、「早く早く早く。明日の事は今日のうちに。」という教育を受けてきました。

これは大人になってから気がついた人が居て、「それじゃあ今日がないじゃないか。」

私も同感です。昔の教師はどうしてあんな教育をしたのか、GHQ の方針だったんでしょうか。

もう先を急ぐのはやめましょう。

今日は 79E の件は、作業に関してはお休みです。

マニュアルからコピーしたページを項目毎に整理しました。貴重なマニュアルを痛めないためです。

調整の過程を記録して動画にまとめる際使うマイクをアームの先に取り付けるステーを作りました。

編集ラックのテーブルにこうして固定しました。

オシロスコープの画面を撮影するフードも一部改良して位置をしっかり決めました。

まあまあ画面中央に収まります。

先日手に入れた HL-59 用アダプタ VA-95SA を使う際、カメラ側のブラインドカバー欠品の件も。

HL-59 と HL-95 には付属しているので構造と寸法はわかります。

とりあえずということで単純にアルミ板を取り付けてあるので急ぐ必要はありませんが。

材質はアルミで厚さは 1mm 。自作は可能です。

出掛けたついでにアルミ板を買ってきました。

アルミ板から必要な寸法で切り出すのは簡単ですが問題は接合。

この板を買った店に使えそうな粉末のアルミとフラックスのセットが置いてあったのであれでやってみましょう。

¥2,000 程度で済みます。

こういう工作が大好きなので楽しみです。

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HL-79E 整備の合間に HL-57

2025-03-04 15:16:26 | Weblog

宅急便で荷物が届きました。埼玉からです。

工房にはベーカム仕様の、BVV-5 ドッカブル HL-59 と HL-95 があります。

他に HL-57 もあって、BVV-5 ももう1セット。

そちらは以前 VA-95S と組んでベーカム仕様にしていました。

それが思い込みでVA-95S はベーカム SP に対応していないと判断して処分しちゃったんです。

別にカメラアダプタ CA-57A があるのでそれを合体させていました。

これはこれで使い道がありそうですが可能なら BVV-5 を合体させたい!

あれから歳月は流れ、ついにヤフオクで VA-95SA が見つけたという訳です。

ほら、BVV-5 が余っています。

HL シリーズと BVV-5 を合体させた場合に使うハンドルも付属していました。

ハンドルは持っているので不要ですがネジは VA-95SA に BVV-5 を固定する奴が無いので拝借します。

問題がひとつだけ。BVV-5 を合体させた場合、このプレートが必要なんです。必須じゃありませんが隙間から奥が見えちゃいます。

これは HL-59 に付けてある物です。

ガラクタ箱に 0.5mm のアルミ板の端材が出てきたので簡易プレートを作ることにしました。

薄いのでハサミで簡単に切れます。取り付けはオリジナルと違いますがいいじゃないですか。

BVV-5 を取り付けました。いずれ塗装すれば誰も気がつかないでしょう。

普通は見えません。なお、この状態で軽い動作確認はしてあります。

以上、本日の作業でした。ベーカム3兄弟です。左から HL-57 HL-59 HL-95

これの他に 79E 整備シリーズの解説で使うマイクのアームもなんとかするつもりでしたが一部野外で加工が必要です。

外は雪が舞って寒いので明日以降にしましょう。

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体調は急速に回復しているのでちょっとだけ作業再開

2025-03-01 18:24:51 | Weblog

何年ぶりかで風邪をひいて体調不良でしたが急速に回復してきました。

そうなれば足踏み状態の HL-79E 整備の続き、の前にいくつか解決する必要があります。

オシロスコープのプローブですが、再三断線しては半田付けしてきました。

「あれっ、もっとしっかりしたプローブがあったはずだぞ」。

引き出しにしっかり仕舞ってありました。何で今までこれを使わなかったんでしょう。

オシロスコープの CAL 信号を見ると今までとは比べものにならない細い波形表示です。

ただし、波形表示が安定するには数分掛かります。まあ急ぐ訳じゃないから構いませんが。

ついでにウインドウチャート替わりのあれも作り変えました。

表は黒画用紙の中央をくり抜いて貼りましたがもっときれいに抜かないと。

PROC 1A ユニットの調整をもう一度、肩の力を抜いて遊びながらおさらいです。

まだ本気じゃありませんが現状の生出しの映像はこんな状態です。メモ用紙に描いた落書き。

いまのところ致命的な不具合箇所は無さそうで希望が持てます。

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何年かぶりで風邪をひいて体調不良

2025-02-27 09:44:10 | Weblog

昨日は次男坊のところへ行って孫に会ってきましたが、帰りの運転中に咳が出て体調不良。

風邪をひくなんて何年ぶりでしょう。

そんな状況なので今日はゆっくり過ごします。

実はネタがあるんです。昨日、帰りに東部町のハードオフに寄ったんですが、

面白い物を見つけたので保護しました。¥550也。

80年代初頭に SONY から出ていたビデオカメラ HVC-80 です。

HVC-F1 は前から持っていますがこれで姉妹が揃いです。

外観は色が違う程度に見えますが HVC-80 は業務用に近い物、らしいです。

レンズは HVC-80 は Canon 。

HVC-F1 は SONOPTOR 。コストの関係でしょうか。

操作系は微妙に違います。これは HVC-F1 。

HVC-80 は

後部も違います。これは HVC-F1 。

HVC-80 です。

見た目にはわかりませんが HVC-F1 はカメラのサイドカバーが樹脂製です。

HVC-80 は金属製で差別化してあります。

体調は優れないけど朝から HVC-80 は映像が出るか、不安を抱えながらテストしてみました。

このシリーズのカメラは単独では使えません。別途 VTR が必要です。

もちろん持っています。 SONY SL-F1 というベータマックスのポータブル。

NP サイズの AC アダプタと VTR ケーブルを繋いで録画一時停止にしたら映像が出ました。

このカメラで何かを撮ることは、恐らくないでしょうが使えることがわかったので喜んでいます。

どちらもガッチリした作りのケースがあって、これも貴重です。

ついでにこれだけは済ませておきました。

Ikegami HL-79E 整備に使う物です。

色々な調整項目でこれは役に立ちそう。

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Ikegami HL-79E 世の中うまくいかないから面白いんです

2025-02-25 16:20:35 | Weblog

調整中の PROC-1A ユニットで悪戦苦闘中です。

YouTube に公開した Ikegami HL-79E 整備記録 6 は順調に進んだように見えますが実際は…

あれから再度確認も兼ねて何度も調整しました。

寝ながら考えたら引っ掛かっていた項目の意味がわかりました。

赤線を引いた箇所です。

カメラ内にあるキャリブレーション信号で電圧を調整しますがそれは撮像管の信号が正しいと仮定して。

その後、撮像管の信号レベルはバラツキがあるので CAL OFF で GAIN を改めて調整するんです。(そういうことだと理解)

それにはグレースケールチャートが必要ですが、いい加減な自作チャートでうまくいく筈がありません。

79E にシネライトをセットしてやってみましたがうまくいきません。

それならとこれも自作のウインドウチャート代用品の出番です。

裏からライトを当てて、これならどうだ。

79E を向けてオシロスコープの波形を見ると明度差があるので調整が出来そうです。

これは有効でした。こんな波形が出たぞ!。これは試しで窓からの外光を遮断するともっときれいな波形になります。

これでアイリスを調整、Gch を 0.4Vp-p にして Rch と Bch を同レベルにするんでしょ。

この作業を映像で記録するのはまた一苦労しそうですがやるしかありません。

これが済めば WHITE LIMIT でこのユニットは整備完了ですが下調べではちゃんと合っていました。

そんなこんなでユニットのどの VR を回すとオシロスコープ、波形モニター、ベクトルスコープの波形がどう変化するか、見えてきました。

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Ikegami HL-79E 今日は休みだけどちょっとだけ

2025-02-24 20:36:35 | Weblog

79E の分厚い INSURUCTION MANUAL ですが記入ミスが多いので要注意。

今取り掛かっている PROC-1A の項目でも明かなミスが目立ちます。

思い切って修正版を作成しました。スキャンして Photoshop で番号のミスと名前の無い箇所を手直し。違いがわかりますか?

これを挟み込んで別途コピーして調整に使います。

79E を使っていた局やプロダクションの VE はきっと文句を言ったことでしょうね。

修正版を使ってもう一度このユニットの調整をしますがこんな調子ですから全部終わるのはいつになるんでしょう。

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HL-79E の整備でブログは手が回りません

2025-02-23 16:03:34 | Weblog

IKegami HL-79E 整備は佳境に入りました。

毎日そちらに掛かりっきりでブログを書いている時間がありません。

今日は PROC 1A ユニットの調整があと一息で終わるところまで進んだのでこうしてこの記事を書く余裕ができました。

東の空は雪が止んで青空です。山肌の雲の陰が落ちているあたりは北志賀の小丸山と竜王スキー場です。

先ほどまで整備をしていた作業台の 79E 。HDV カメラで撮影しながらの作業ですから大変です。

説明を録音するマイクはこれに変更しました。audio-technica AT9440 です。

録音ソフトは定番の Audacity です。操作はすっかり慣れました。

自分の声を聞くのって、照れくさいものですがもう慣れて平気です。

次の作業は PROC 1A の WHITE LIMIT で、これにはグレースケールチャートが必要。

素人の浅はかな考えで作ったまがい物を使います。

その前に、インストラクションマニュアルの図解で間違っている箇所を訂正する必要があります。

ユニットの基板を基準に配置図、説明内容をしっかり確認しました。

この記事を書いている最中に編集を終えた「IKegami HL-79E 整備記録 6」の MPEG 書き出しが終わりました。

ここまで来れば MP4 にエンコードするだけです。

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