夢地蔵

田舎の映像作家の備忘録

壊れた Alco Eight を分解

2024-11-30 09:26:54 | Weblog

届いて確認したときは動いたのに突然止まった古い8ミリカメラ。

どうしましょう。

恐る恐る分解してみました。

実は分解の途中でシャッターを押して機構部をつついたらいきなり全速でギューンと回転!

一杯に巻き上げたゼンマイが解けたので結果オーライ。ゼンマイの扱いは要注意ですから。

動かなくなった原因はこれでした。ウォームホイールが外れています。

このホイールがシャッター軸のウォームギヤを回します。

樹脂のギヤが真鍮の軸受け部に圧入してあるのが抜けちゃったんですね。

メカを取り出すには貼り革を剥がして隠しねじを抜く必要があります。

試しに隅をこじってみたらほら。何本かあるようです。

本革じゃなく硬い合成革なのできれいに剥がすのは無理。似た物を見つけてからにしましょう。

でもメカ部を取り出してもウォームホイールはどうやって直せばいいのか。

油分を完全に落として瞬間接着剤を付けて押し込むなんてのは無理でしょう。

歯車周辺にスペースがあるので外径の大きな平ワッシャと軸用リングを併用すれば完璧。

これも気長に考えるとして(こんな事をしてるからガラクタが溜まる一方)、今回収穫はありました。レンズです。

レンズクリーニング液で掃除したらカビも傷もない極上品。

ただし、望遠は鏡筒正面の黒染めに剥げがあったのでこの後マッキーで軽く補修。変形はしていません。

広角 1/4" は固定焦点ですが標準 1/2" と望遠 1-1/2" はフォーカスリング付きDマウントのフル規格。

いつか出番があるかも。

鏡筒も掃除して、ティッシュに包んで調湿剤と一緒に袋に入れて保管しておきます。

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Arco Eight が仲間に入りました

2024-11-29 11:52:51 | Weblog

朝10時前にチャイムが鳴りました。

段ボールに厳重に梱包された荷物が届いたんです。

中身はこれ、W8の年代物のカメラです。

今は存在しない「アルコ写真工業」製カメラ。

3本ターレットに 1/4" 1/2" 1 1/2" Dマウントレンズが付いています。

巻き取りリールは貴重です。

アルコ純正のリールでした。

冷えていたのでレンズが曇りましたが室温に馴染んだら消えました。

これを保護したのはレンズにフォーカスリングがあるから。フル規格の D マウントです。

望遠の 1- 1/2" (38mm) 

D マウントレンズは色々あって、固定焦点やアイリスをカメラ側でやる物もあります。

これがなんと絞り羽根が12枚。これはすごい!!!

写真がうまく撮れませんでしたが12枚羽根でしょ。

標準と広角は当たり前の6枚ですがこれには感心しました。

左は標準レンズでフォーカスリングがありますが右の広角は固定焦点ですが実用上問題ないでしょう。

標準レンズの作りは実に精密です。

これもすごい機構です。なんとシャッター開角度が可変式。

ゼンマイを巻いてシャッターを下げると軽快な音で駆動しました。

恐らくこれを回すのは数十年ぶりでしょう。

アルコ写真工業の物作りの姿勢には恐れ入ります。

素晴らしいカメラを手に入れたと感動。これが送料別で¥1,000也ですよ。

感動したのもつかの間、ここで事件発生!

改めてゼンマイを巻いて駆動していたら止ったまま動かなくなりました。

御高齢のカメラですから久しぶりに動かされてビックリしたんでしょうか。

こりゃあなんとしても直す必要がありますね。

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レンズをいじるにはこれがいい

2024-11-28 16:25:32 | Weblog

カメラのレンズをメンテナンスする際竹のピンセットが欲しいと思っていました。

今日、スタッドレスタイヤを見に行ったホームセンターでそれを見つけたんです。

これが置いてあったのは飯山市のベイシア内にあるカインズホーム。

税込み¥578でした

ほら、竹でできています。

レンズを扱うには最適でしょう。これなら傷を付ける恐れがありません。

当面あの Tokina レンズの張り合わせに使います。他にも使い道がありそう。

これを買って帰ったら免許更新通知のハガキが来ていました。

9月に後期高齢者講習を受けてそろそろ届く時期なのにまだ来なくてやきもきしてたんですが。

昨日ヤフオクで落札した次の8ミリカメラ「アルコエイト」は今日送ってくれたそうです。

3本ターレットでレンズも3本付いています。落札価格は¥1,000。

すっかり8ミリカメラのコレクターになっちゃいましたが明日が楽しみだなあ。

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計画していた新作は来年に持ち越し

2024-11-27 20:20:31 | Weblog

この夏から秋にかけて撮影する予定だった新作は猛暑で断念。

来年に持ち越しです。思い付いてから4年の歳月が過ぎ去りました。

次の夏もまた猛暑になる可能盛大、撮影は10月頃でしょう。

それまでまだ時間はあります。写真によるコンテを組み替えたり追加/削除は続きます。

一部を除いて登場人物 "Mr.Mobius" は居ませんが私のイメージでは存在しています。

男がベンチから立ち上がってバッグを肩に掛けて歩き出し向こう側から門を抜けて左へフレームアウト

歩く男の足元

土手の下を男が歩いて来ます

立体交差の下、短いトンネルの向こうに男が現れます

男がトンネルに入ります

トンネルの入り口で立ち止まり反対側の壁を見る男

男の視線の先 壁の落書き

脇の要壁 トンネルを出る男

トンネルを出た男、上を見上げる

男の視線の先

男、再び歩き出すが立ち止まる

男、階段の先を見上げる

男、向き直って歩道を進む

要壁の上 階段の脇を歩く男が見える

陸橋から 歩道を歩く男、後ろ向きになって立ち止まり、バッグから小さなカメラを取り出す

男の視線の先

男、カメラを構えて撮影

階段の上 男が歩いて階段に近付き、立ち止まって上を見る

まだまだ先は長いんですがこんな調子で「意味の無い」話が続きます。

男の動きを想定しながら構成を詰める作業は続きます。

実際、今日も何箇所か手直しがありました。

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晩秋の風景を撮ってきました

2024-11-26 15:03:20 | Weblog

北信濃は秋の終わりです。

五月と今月初めに訪れたあそこが気になって行ってきました。長野市西部の旧鬼無里村です。

朝は光があったのに現地に着く頃には薄雲が広がって想定した状況ではありませんでしたが

幸い遠い北アルプスは見えていました。

ここを訪れるのは3回目です。晩秋の低い光が欲しかったのに。これが晴れた早朝なら。

今月初めはこんな状況でした。山里の唐松林が中途半端ですが秋の風情はありました。

五月に偶然見つけた時は新緑に囲まれていて感動しました。

今日のところはこれで良しとしましょう。次回は冬晴れの雪景色の頃に訪れます。

帰りはお馴染みの山道へ。ここも好きな空間です。

何度も写真を撮った風景ですがこの季節は初めてです。

戸隠連峰を望む天上の別天地ですが今日の光では。

想定していた状況ではありませんでしたがこれはこれでいいじゃないですか。

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新たに仲間入りした8ミリカメラ

2024-11-25 14:28:52 | Weblog

コレクションに加わったレトロな8ミリカメラ Revere EIGHT 80 は気に入りました。

でもファインダー系のパーツが欠品しています。

部品取りを探して見つけたのは Revere EIGHT MODEL 84 。80 と同じレギュラー8です。

それが今朝届きました。

恐る恐る梱包を開きます。

思っていたより程度は上々です。純正ストラップも付属。

ターレット式ですがレンズが一本というのは承知しています。

さっそくゼンマイを巻いて動作確認しましたがちゃんと動きます。

当初は 80 に移植しようと考えていたのがこの部分です。

80 は欠落しています。

フィルムケースを開いたら巻き取りリールが入っているじゃないですか!

持ち主が変わると失くす事がほとんどです。

レンズは標準の 1/2" 13mm です。広角と望遠はオプションだったんでしょうか。

フォーカスリングは無くて固定焦点です。

ゼンマイを目一杯巻いてシャッターを引くと軽快な音で駆動しますが

終わりに近付くと Bell&Howell 70DR と同じで本体が「ブル ブル」と振動して知らせます。

コマ数の変更も正常、フィルムカウンターもしっかり回ります。コマ撮りも大丈夫。

いつも古いカメラを手に入れるとていねいに掃除するんですがこれは外回りをざっと拭くだけで済みました。

ファインダーとレンズは軽くクリーニング。

じっくり観察すると欠品は無いし動作は完璧なのでこれはこのままコレクションに仲間入りさせましょう。

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Tokina レンズ バル切れレンズ貼り付けの準備

2024-11-24 09:43:30 | Weblog

バルサム切れのレンズを UV レジンで貼る準備です。

用意した冶具がこれ。ごつい作りだなあ。

ここにレンズを挟みます。

貼り合わせるレンズはきれいにしたつもり。手が脂性なので指サックを使います。

劣化したバルサムを剥がすのは鍋に水を張ってそこにレンズを入れ、火にかけて沸騰させるのが安全で有効です。

私の場合はそれで簡単に剥がれました。

輪ゴムの力でこんな具合に重ねて置くと位置が決まります。

上から押し付けるアームを下ろします。アームの自重で押さえる計算です。

計算通りに収まりました。

実際は貼り合わせたらこの状態で放置します。

残る課題は UV レジンをどの位垂らしたらいいか。少なくても多過ぎても失敗しそうです。

それとチューブから直接レジンを垂らすんじゃなく何かガラスより柔らかくてゴミが出ない物に移して垂らした方が良さそう。

一般的に割り箸やツマ楊枝を使うんでしょうが、アルミの太い針金なんてどうでしょう。レンズに触れても大丈夫ですし。

そんなことを考えているので作業は進みません。

別件ですが Revere EIGHT 80 関連でもう一台確保しました。毎度のヤフオクです。早ければ明日にも届くでしょう。

当初、これでニコイチで最初のを完璧にするつもりでしたが物が来たら考えます。

ちなみに確保した方は3本ターレットでレンズは標準の 13mm だけ付いています。

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Revere-EIHGT 8㍉カメラで思い違い

2024-11-23 14:57:48 | Weblog

コレクションに仲間入りした MADE IN USA のレトロな8㍉カメラ Revere EIGHT 80 について。

機能チェックをしていて思い違いがありました。

供給リール側の軸が固着していると判断して分解して直そうと作業開始。

この軸が回らないんです。右に回すと動かないけど左に回すと抜けちゃいます。

構造を見ると分解はプレッシャープレートから取り外す必要があるようです。

プラスねじは日本の規格と違うのでドライバーがしっくり合いませんが硬く締まっていないので緩みました。

次はこのパネル。一本だけマイナスです。

簡単に外れました。

下のプレートはもしかするとメカ一式が一緒に出てくるんじゃないかと心配しましたが

問題なく外れました。ねじが間違えにくいのは助かります。

メカ部はボディに取り付けてありました。

問題の供給リール軸です。

裏を見ると単純に雌ねじが切ってあるこれがパネルにカシメてあるんです。動力は伝えていません。

この軸は回らない構造だと判明。

そうとわかれば駆動部にミシン油を微量給油して元通りに組み立てました。

供給軸が固定されているということは、リールに何かヒントがあるんじゃないかと気がつきました。「遅い!」

これは違うレギュラー8カメラ付属のリールですが軸穴に注目。

裏側はこうです。

リールを正規の状態に装着して、つまり新しいフィルムを供給側に入れたとして

これでシャッターを押すとリールが回ります。

片側を撮り終わったら上下反転させますがこの状態だとリールは空回りしてフィルムが送られます。

新しいフィルムを入れたのと同じです。

ゼンマイを巻いてシャッターを押す(このカメラの場合は引く)と前より軽快な音で回りました。

逆転撮影が出来るカメラの場合は供給リールも駆動させますがこれは正転のみなので空回りなんですね。

以上、このカメラはファインダー部の部品が欠落している以外は問題ないことがわかりました。

オリジナルで作っちゃおうかな。

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北の富士さんが亡くなったとは

2024-11-21 13:31:47 | Weblog

昭和47年大相撲五月場所2日目 蔵前国技館。

叔父が手配してくれたチケットで弟と二人、観戦しました。当時私は23歳。

幕下から結びの一番まで、椅子席でしたが当時ファンだった大鷲関の一番や幕内力士土俵入りを撮りました。

椅子席は遠いので北の富士さんの横綱土俵入りは通路に降りて8ミリで撮影。

通路でカメラを回す坊やの姿は北の富士さんにも見えていたかもしれません。

8ミリカメラのフィルターセットを間違えて色味はアンバーに振れていますがしっかり撮れていました。

ライトに浮かび上がった北の富士さんは華がありました。

その時の映像は YouTube で公開しています。

しばらく前にネットで北の富士さんが亡くなったという情報がありましたがデマだろうと思っていました。

火野正平さんの件もしかり、勝手に故人にするなと腹を立てましたが事実だったとは。

私は早生まれで学年はひとつ上ですが正平さんと同じ昭和24年生まれ。なんともいえない感覚です。

北の富士さんは82歳だったそうで私は7つ下。つくづく自分も歳をとったものだと実感。

ちょっとだけ弱気の自分にカツ!

心からお二人のご冥福をお祈りします。

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面白い8ミリカメラを手に入れました

2024-11-20 15:38:59 | Weblog

色々手掛ける合間に面白い物を手に入れました。

MADE IN USA の Revere-EIGHT MODEL 80 ゼンマイ駆動のレギュラー8です。

アメリカ製のカメラは Bell&Howell 以来で8ミリは初めてです。

本音を言うと欲しかったのは付属のグリップ。

このグリップ、Bell&Howell 70DR に合うじゃないですか。さっそく取り付けてみました。

ところがこれ、70DR 純正だろうと思ったら違いました。日本製です。

どんなカメラのグリップなんでしょう。

でも言わなきゃ 70DR にピッタリ合っています。革のストラップは劣化していて切れちゃいました。

ところで本体ですがゼンマイを巻いてシャッターを押したら動きました。

シャッターのツマミは前に押すとコマ撮り、後ろに押すと通常撮影です。全機能共正常。

残念なのはファインダーの、レンズに対応してスライドさせる部分の部品が無いこと。

レンズは Dマウントの標準 1/2 インチが付いています。絞りリングがあるタイプです。

ピント合わせは省略されていて固定焦点。

D マウントレンズは絞りリングも省略した物からフォーカスリング付きまで様々です。

フィルム収納部はきれいな状態ですが巻き取りリールは欠品。

機会があればもう一台手に入れてニコイチで正規の状態にしましょう。

とりあえずガラスマイペットとレンズクリーニング液でお掃除しておきました。

この記事を書いていて重大な故障に気が付きました。

供給リールの軸が固着しているじゃないですか。使う予定はありませんが面白くありません。

分解して直したいところですがそれはもう一台手に入れてからにします。

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