小さな町で幸せ探し

団塊世代の夫婦の日々・・
夫が生まれて育った故郷で暮らしています。
悲喜こもごものスローライフの物語。

豪雨・大津中2自殺

2012-07-15 13:34:35 | 日記

台所に入ってしまったオニヤンマが、
外に出ようと羽音をたてながら・もがいています。
「コレコレ・トンボさん!そこからは無理だわ・網戸だからね~」

                

先の豪雨(6~7日)で、
この町も床上・下の浸水家屋もあったようです。

でもこの町とは、比較にならないほどに被害甚大な九州豪雨。
天災を前にした時の、人間の何と無力なこと。
尊い命が一瞬にして飲み込まれていくことの恐怖。

テレビの画面が映し出す、リアルな報道に接すると
その恐怖は、あの東日本大震災の未曾有の画面に繋がります。

ただ九州豪雨でも、無念でならないのは、死なずに済んだはずの人。
田んぼの水のチェックに行って、落としてしまった命のこと。
警戒報道がなされながら、必ずあるこの事例が無念でならない。
自然の猛威に抗えるはずも無いのに・・

悔やんでも悔やみきれない・惜しんでも惜しみきれません。
豪雨の中、田んぼの水か・自分の命か・・
結果、むざむざ命を落としてしまう。
心配としても豪雨の中、出かけないで欲しいのです。
こればかりは不可抗力ではなかったはずですから。
家に居れば助かった命です。

                

大津・中2自殺に関わる記事も毎日のように報道されています。

メディアが報道しなければ、実態は闇の中に葬られていたようなこと。
一番多感な時期に、自殺以外に方法が無かった少年の心の叫び。
子を失った親御さんの捉えどころのない苦しみ辛さ。
その傷みを思うだけで胸が痛くなります。
今、世間が騒いでも時・既に遅し・・彼の生前は何だったのでしょう。

彼は、自分にできる限りのSOSを発信し続けたのに・・
世間の実際は、彼には酷(むご)過ぎる応対に終始した。

自殺に関し、生徒のアンケート内容の実態をおざなりにしてきた
学校も教育委員会も、所詮は官僚・お役所体質のような事なかれ主義か。

いずれ明らかになるかもしれない、永遠には隠せないかもしれない、
そしていい加減で済まされないことの判断もできなかったのでしょうか。

人並み以上?に、深い見識を持っているはずの教育委員会なのに
大津の事例を見ると、その品格を疑ってしまいます。

いじめた側を放置すれば、どんな大人になるのか・・
末恐ろしい気がします。

                   

梅雨明けも間近?・・今日の陽射しは風があっても暑いです。

近づくオリンピックの出場アスリートの応援をしながら、
暫し、虚しい事故や事件の憂いを思い切り発散したいものです。

これ以上の大雨も、ごめん被りたい・・
農家の皆さん、田んぼの水は豪雨が去ってから見に行ってくださいね。

そして何より私の一番の願い。
我が孫達の時代・取り巻く環境が優しい人に囲まれていますように。