大雑把な日常

日常のあれこれ。

銀二貫 というドラマ

2014-06-08 | 見た
ひょんなことから
第1話を見て
それで最終話まで見切った。
木曜日になるのが
楽しみでしょうがなかった。
終わっちゃって寂しいです。

江戸時代の大阪の商人の話です。
かんてん屋さんに拾われた武士の男の子の
成長を描いた時代小説を映像化。

わたしは原作を読んでいるわけではないのですが
この小説に魅了されて
それを表現しようというテレビの人たちの
気持ちのこもったドラマだったと妄想します。

よくわからんが
熱気を帯びていた。
すべてのエピソードが
いわゆる「イイ話」なので
もっと大げさに音楽ガンガンかけて
「泣きどころでっせ!」ともできたと思うのに
すべてがさりげなく
温かく
粋でした。

テーマは…たぶん
生きることの辛さや悲しさ
人への慈しみ
人生は何度も繰り返しやり直しがきくこと
などなど。
しんどい人生をなんとか生き抜こうと葛藤する主人公と
温かく見守る周りの人の
いいドラマだったよ。

かんてん問屋「井川屋」さんに住むひとびとが
家族のように結束しているのに
ひとりも血がつながってないんだよな
って最後のシーン見ながら思った。

脇を固めるベテラン俳優陣が
凄すぎて
わたしは毎回
人間力!
と膝を打ってました。
いるだけで空気を制圧する
津川雅彦のすごさ。
かんてん屋の主人にしか思えない。
もう普通の格好してても
和助さんと呼ぶ。そうする。
ハマってたなあ。

番頭役の塩見三省さんも
あれ?
このひと「あまちゃん」で勉さん役だったよな
ってずいぶん経ってから気がついた。
顔がよすぎ。
いい顔するなあ、番頭さん。
最後のカットは
塩見さんのアップ。

あと
いしのようこさん。
こんなイイ感じの人でしたでしょうか。
さりげない優しさや存在感がすっごく良かったです。

子どもを寝かしてから
ひっそり独りで集中して
ティッシュ片手に見てました。
泣きまくったよ。

時代劇が好きってわけじゃないけど、
先日、訪れた大阪の町並みや地図を思い出しながら
しんみり見てた。
主人公の親の気持ちで見るドラマだから
わたしも年をとったのだな。
この前のことだけどー
と話してたら
20年前だった。

辛抱ってのは長く感じるけど
時の流れは早い。

主人公の辛抱の時間を考えると
わたしもまだまだ
と思うのであります。
コメント
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