大雑把な日常

日常のあれこれ。

NHKスペシャル「終わらない人 宮崎駿」

2016-11-17 | 見た
NHKドキュメンタリー見ました。
話題になっていましたね。

でも私は
宮崎さん
小さい頃からずっと
エッジの利いたおじさんだと思っているので、
きっと不機嫌で登場するんだろうなぁ
「撮ってんじゃねー」とかいうんだろうな
って初めから期待がありました。

ラジオで聴いたんですかね。
トトロに感動したお母さんが「子供にたくさん見せます」と言ったところ
「部屋でこんなもん見せてないで、外に出しなさい」
と大説教した話を自分でしていた。
こえー。
おもしれー。
ってその時思ったのです。
この「こえー、おもしれー」は永六輔さんにも感じてます。
偏屈じじい。でも目をそらせない魅力。

偏屈で天邪鬼
天才で子供みたいな大人だと
思っていました。
人が少しでも違うことを言うと妥協せずに全否定する。
うん、わたしみたいだ。
面白い大人です。

今回は
老人としての自分について語っておりました。
高齢者の自動車講習で同じ講習に来ていた人たちに
自分はこのひとたちと一緒なのかと驚いたと。
スケッチしたその風景をカメラに見せていました。

再始動した宮崎さんが
CGの短編アニメを作り
そして長編アニメに着手しようというまでの700日を追ってました。
手書きにこだわってきた中で
新しい技術で納得するものができない苛立ちなど。

そんなことはいいとして、ナレーションがトトロの「メイちゃん」で全編・・・
内容がけっこうシビアだからあえてこれにしたのかしら。

宮崎さんはどんな人に対しても丁寧な敬語を使います。
若きCGアニメーターに対してもずっと丁寧です。
それが怖いんだけど、
でもちゃんとした大人だなって思って
わたしもそうありたいと感じました。
自分がいくつになろうが
どんな立場の年齢の人にも
きちんと丁寧でありたい。

あとすごく片付いている。
絵コンテ書いている机の上もアトリエも
毎日コーヒーを淹れる台所も。
きっちりした人柄を感じました。

一番ここだなって思った場面があります。
「ストーリーじゃない」
って言ったところです。
ある一場面を見ただけで「これはすばらしい」と感じる。
自分の好きな映画は全部そうだ。
そう宮崎さんがブツブツ言っていた。

本当そうだなって思って。
何か一瞬でも動きようのない最上の輝きがあれば
それはすべてが素晴らしい。
なんでも。

なんだかわからないけど
泣いちゃったんだよな。

ドワンゴの人はめっちゃ怒られていたよ。
大人が怒られるのって見ていて辛いよね。

コメント
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