福島民報より転載
セシウム最高値 第一原発フェンス外の海水
東京電力は4日、福島第一原発港湾内にある放射性物質の拡散を抑制するシルトフェンス外側の2カ所で採取した海水の放射性セシウム137が、これまでの過去最高値を上回ったと発表した。第一原発海側の観測用井戸でも放射性物質濃度が最高値となった。
法定放出基準(90ベクレル)を下回るものの、シルトフェンス外側でも放射性物質の拡散がコントロールされていない現状があらためて示された形で、東日本大震災から1000日が経過した今も汚染水問題の解決策は見えない。
海水は2日に採取し、セシウム137が1リットル当たり9・2ベクレルと8・4ベクレル検出された。前回の11月25日の調査では4・5ベクレルと検出下限値未満で、これまでの最高値は8~10月に採水した6・5~5・8ベクレルだった。
東電は「(汚染水の)護岸からの流出は否定できないが、漏えい箇所は不明。推移を監視していく」としている。
第一原発の海側敷地にある観測用井戸の水からはストロンチウム90(法定放出基準30ベクレル)などベータ線を出す放射性物質が、過去最高値となる130万ベクレルの高い濃度で検出された。採取は2日で、これまでの最高値110万ベクレル(11月28日採取)を上回った。
海側の敷地では、汚染された地下水が海に流れ出るのを防ぐため、護岸の地中を薬剤で固め、ポンプで水を吸い上げている。東電は「吸い上げの影響で、高濃度の水が井戸付近に吸い寄せられている可能性がある。引き続き監視する」としている。
井戸は2号機の東側にあり、海まで約40メートル。事故直後の平成23年4月に極めて高濃度の汚染水が漏れたトレンチ(電源ケーブルなどが通る地下道)に近い。
( 2013/12/05 09:17 カテゴリー:主要 )
セシウム最高値 第一原発フェンス外の海水
東京電力は4日、福島第一原発港湾内にある放射性物質の拡散を抑制するシルトフェンス外側の2カ所で採取した海水の放射性セシウム137が、これまでの過去最高値を上回ったと発表した。第一原発海側の観測用井戸でも放射性物質濃度が最高値となった。
法定放出基準(90ベクレル)を下回るものの、シルトフェンス外側でも放射性物質の拡散がコントロールされていない現状があらためて示された形で、東日本大震災から1000日が経過した今も汚染水問題の解決策は見えない。
海水は2日に採取し、セシウム137が1リットル当たり9・2ベクレルと8・4ベクレル検出された。前回の11月25日の調査では4・5ベクレルと検出下限値未満で、これまでの最高値は8~10月に採水した6・5~5・8ベクレルだった。
東電は「(汚染水の)護岸からの流出は否定できないが、漏えい箇所は不明。推移を監視していく」としている。
第一原発の海側敷地にある観測用井戸の水からはストロンチウム90(法定放出基準30ベクレル)などベータ線を出す放射性物質が、過去最高値となる130万ベクレルの高い濃度で検出された。採取は2日で、これまでの最高値110万ベクレル(11月28日採取)を上回った。
海側の敷地では、汚染された地下水が海に流れ出るのを防ぐため、護岸の地中を薬剤で固め、ポンプで水を吸い上げている。東電は「吸い上げの影響で、高濃度の水が井戸付近に吸い寄せられている可能性がある。引き続き監視する」としている。
井戸は2号機の東側にあり、海まで約40メートル。事故直後の平成23年4月に極めて高濃度の汚染水が漏れたトレンチ(電源ケーブルなどが通る地下道)に近い。
( 2013/12/05 09:17 カテゴリー:主要 )