福島民報より転載
避難住民不安尽きず 「戻れない」 富岡から郡山 猪狩重信さん 除染の見通しなく...
「古里はただ、振り返るもの」。富岡町から郡山市の仮設住宅に避難する無職猪狩重信さん(88)は最近、こう考えるようになった。
自宅は帰還困難区域の小良ケ浜。町内沿岸の北部に位置し、約6キロ北にある東京電力福島第一原発の煙突が見えるという。いまだ放射線量が高く、除染がいつ始まるか不明だ。
除染の見通しが立っている地域だけでも、目に見える形で早く進めてほしいと願ってきた。しかし、先月、新聞の「第一原発周辺を国有化」の見出しを見て考え込んだ。「戻れない気持ちがより強まった」と話す。
しばらくは仮設住宅で暮らすことを考えているが「ここでは死にたくない」と本音をこぼす。「その気持ちはみんな同じだと思う」
(2013/12/11 08:00カテゴリー:震災から2年9カ月)
避難住民不安尽きず 「戻れない」 富岡から郡山 猪狩重信さん 除染の見通しなく...
「古里はただ、振り返るもの」。富岡町から郡山市の仮設住宅に避難する無職猪狩重信さん(88)は最近、こう考えるようになった。
自宅は帰還困難区域の小良ケ浜。町内沿岸の北部に位置し、約6キロ北にある東京電力福島第一原発の煙突が見えるという。いまだ放射線量が高く、除染がいつ始まるか不明だ。
除染の見通しが立っている地域だけでも、目に見える形で早く進めてほしいと願ってきた。しかし、先月、新聞の「第一原発周辺を国有化」の見出しを見て考え込んだ。「戻れない気持ちがより強まった」と話す。
しばらくは仮設住宅で暮らすことを考えているが「ここでは死にたくない」と本音をこぼす。「その気持ちはみんな同じだと思う」
(2013/12/11 08:00カテゴリー:震災から2年9カ月)