河北新報より転載
大川小教訓に安全強化 石巻市教委がワーキンググループ新設
東日本大震災を教訓に学校の防災体制を強化するため、宮城県石巻市教委は本年度の学校防災推進会議にワーキンググループ(WG)を設置した。多数の犠牲者が出た大川小の事故検証委員会が報告書に盛り込んだ提言も踏まえ、児童生徒の命を守る体制の構築を目指す。
推進会議の委員は22人。従来の有識者や小中学校の教員に加え、初めて市町内会連合会と市PTA協議会の代表に委嘱した。地域と連携を深め、学校防災に住民の協力も求める。
委員で構成するWGは「学校防災基本方針」「学校防災」「防災教育」の三つ。今月下旬に始動し、各種の事業を具体化していく。
「学校防災基本方針」は震災を踏まえ、市地域防災計画を考慮しながら新たな基本方針の策定を進め、各校の被害状況や対応をまとめた記録集を作成する。
「学校防災」は関係団体と学校が連携する地域防災連絡会の設立を啓発し、専門家による学校防災マニュアルの点検と改善指導などを担う。
「防災教育」は防災に関する副読本の活用や講演会の開催、沿岸部の学校を中心に防災マップ作成支援などの活動を展開する。
大川小事故検証委は防災マニュアルの検証や防災教育の充実など24項目を提言。市教委は本年度、防災対策を専門的に担当する学校安全推進課を新設し、推進会議の事務局も受け持つ。
境直彦教育長は「子どもたちの大切な命を守るため、最重要課題として安心・安全な学校をつくり上げたい」と話している。
大川小教訓に安全強化 石巻市教委がワーキンググループ新設
東日本大震災を教訓に学校の防災体制を強化するため、宮城県石巻市教委は本年度の学校防災推進会議にワーキンググループ(WG)を設置した。多数の犠牲者が出た大川小の事故検証委員会が報告書に盛り込んだ提言も踏まえ、児童生徒の命を守る体制の構築を目指す。
推進会議の委員は22人。従来の有識者や小中学校の教員に加え、初めて市町内会連合会と市PTA協議会の代表に委嘱した。地域と連携を深め、学校防災に住民の協力も求める。
委員で構成するWGは「学校防災基本方針」「学校防災」「防災教育」の三つ。今月下旬に始動し、各種の事業を具体化していく。
「学校防災基本方針」は震災を踏まえ、市地域防災計画を考慮しながら新たな基本方針の策定を進め、各校の被害状況や対応をまとめた記録集を作成する。
「学校防災」は関係団体と学校が連携する地域防災連絡会の設立を啓発し、専門家による学校防災マニュアルの点検と改善指導などを担う。
「防災教育」は防災に関する副読本の活用や講演会の開催、沿岸部の学校を中心に防災マップ作成支援などの活動を展開する。
大川小事故検証委は防災マニュアルの検証や防災教育の充実など24項目を提言。市教委は本年度、防災対策を専門的に担当する学校安全推進課を新設し、推進会議の事務局も受け持つ。
境直彦教育長は「子どもたちの大切な命を守るため、最重要課題として安心・安全な学校をつくり上げたい」と話している。